睡眠時無呼吸症候群 外来病院とは
睡眠時無呼吸症候群の外来病院とは、睡眠時無呼吸症候群を主に診ている専門医がいる病院です。
いびき外来や睡眠時無呼吸症候群外来、睡眠専門外来などと呼ばれていることもあります。
睡眠時無呼吸症候群かなと思ったら、睡眠時無呼吸症候群の診断、治療に力を入れている外来病院に行くのも一つの方法です。
より専門的に詳しく検査して、適切な治療法を検討してくれるでしょう。
ただ、そういう専門外来は検査費用などが高いことがあります。
特に、病院に泊り込んで検査する場合は事前にかかる費用を確認しておいた方がいいかもしれません。
あまり知られていないと思いますが、睡眠時無呼吸症候群の外来病院でなくても、睡眠時無呼吸症候群の検査をしてくれる病院はたくさんあり、病院によって検査費用が違うのです。
呼吸器内科、耳鼻咽喉科、内科などに電話して、検査にかかる費用をきいてみましょう。
安いところでは、五千円未満で検査してくれるところもあります。
もし、通いづらい場所にある睡眠時無呼吸症候群の外来病院で検査を受けて、CPAP療法を処方された場合、月一でその病院に通わなければなりません。
病院を選ぶ時には、治療を受ける時のことまで考えた方がよさそうです。
睡眠時無呼吸症候群の原因が、脳血管障害や重症の心不全などにある中枢型睡眠時無呼吸症候群の場合は、費用が高くても検査技師が一晩中モニターで監視してくれるような終夜睡眠ポリグラフ検査を受けましょう。
寝つきが悪い、途中で目が覚める、いびきはほとんどかかず、呼吸パターンがおかしくなるというのが、中枢型睡眠時無呼吸症候群の特徴です。
脳梗塞や心不全を患っていると、中枢型睡眠時無呼吸症候群を併発しやすくなります。
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている時に呼吸が止まってしまう病気です。
Sleep Apnea Syndromeの頭文字をとって、SASと略されることもあります。
睡眠時無呼吸症候群の定義としては、
・一晩の睡眠で、10秒以上の無呼吸が30回以上おこる
・一時間の睡眠で、無呼吸や低呼吸が5回以上おこる
です。
睡眠一時間あたりの無呼吸と低呼吸の平均回数(無呼吸低呼吸指数)が、
・5回から20回以内なら軽症
・20回以上40回以下なら中等症
・40回以上になると重症
と判定されます。
睡眠時無呼吸症候群の自覚症状としては、朝起きた時に頭痛がする、睡眠時間は充分取っているはずなのに昼間眠い、集中できない、だるい、疲れやすい、性欲が減退する、情緒が不安定になるなどがあげられますが、重症であっても自覚症状が出ないこともあるので、油断はできません。
睡眠時無呼吸症候群を簡単に説明するなら、「寝ている間に何らかの原因で窒息状態に陥っている」ということなのです。
当然、体には大きく負担がかかりますから、重症なのに放置していると、ほぼ確実に早死します。
昼間に居眠りして、交通事故を起こしてしまった例も多いのです。
睡眠時無呼吸症候群の最も多い原因は、肥満だといわれていますが、他にも、顎の構造や扁桃腺の肥大、のどのむくみ、呼吸中枢の障害など、様々な原因があるため、痩せているからといって安心できないのです。
危険ないびきの種類
危険ないびきの種類とは
・いびきをかいている途中に無音になり、またいびきが続く
・今までいびきをかいたことがなかった人が、いきなりいびきをかく
・音が大きすぎるいびき
・往復(息を吸う時と吐く時の両方)でかいているいびき
・呼吸の速度が速くせわしないいびき
・あまりにもききづらい音のいびき
・子供の常習的ないびき
などです。
いびきをかいていても大丈夫ないびきとは、
・風邪や花粉症など原因がはっきりしている一時的ないびき
・疲れているときにかいてしまういびき
・飲酒や睡眠薬の服用が原因のいびき
・ストレスが原因のいびき
・老化が原因のいびき
などです。
昼間に眠くてたまらなくなったり、疲れやすいなどの症状がある時には、病院に行ってみた方がいいでしょう。
大きないびきは心臓などに負担がかかりますし、途中で無音になるいびきは睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
今までいびきをかいたことのなかった人がいきなりいびきをかくのは特に危険で、脳梗塞など命にかかわる病気かもしれません。
日常的にいびきをかいている場合は、なんらかの対策をとり、なるべく改善するようにした方がいいです。
いびきをかくと体が酸欠状態になり、眠りが浅くなってしまいます。
まずは、枕を変える、口や鼻にテープを貼る、マウスピースをする、横向きで寝るなど、手軽にできるいびき対策法を試してみてください。
肥満が原因でいびきをかくのなら、ダイエットするのが一番のいびき改善策になります。