腰痛ヘルニア
「自覚症状がなくても5人に1人はヘルニア」、「3人に1人は椎間板ヘルニアになっている」、「5人中4人は椎間板に膨らみがある」。
こう聞くと、今痛みがない人も他人事だと思えないですよね。
上記のことは、ワシントン大学の調査(MRI検査)によるデータです。
5人に1人と言う数字は、60歳以下の痛みがない人を対象にした時の数字です。
3人に1人というのは、60歳以上を対象にした調査。
そして、5人中4人というのは60歳以上の人の椎間板を調べた数字です。
そもそも、椎間板ヘルニアとはどういう病気なのでしょうか。
痛みは、臓器の一部が、本来あるべきところから動いてしまうことが原因で起こります。
本来あってはいけない場所に臓器が飛び出すことで、神経などを圧迫してしまうのです。
・腰から足先にかけて激痛(ほとんどは片側)がある
・立っていると辛くなる
・前かがみの姿勢が特に辛い
などがあれば椎間板ヘルニアを疑ってみてください。
椎間板ヘルニアをただの腰痛と侮ってはいけません。
放っておくと、痛みだけでなく、
・排尿障害
・感覚障害
を引き起こしてしまうこともあります。
この病気を予防するのに一番いいのは、日々の姿勢です。
正しい姿勢が予防になりますので、いつのまにか足を組んでしまう、あぐらを組むことが多いなど、自分のくせを自覚している方は要注意ですよ。
逆に言えば、それを治し、背筋を伸ばすことを心がけることで、ある程度予防ができるということですね。
腰痛にいい食品
腰痛は誰にとっても身近な問題です。
腰は身体の負担が最もかかる場所とも言われ、誰もがいつ腰痛になってもおかしくないとも言えます。
予防としては、骨や筋肉を強化すること。
既に腰痛に悩まされている人は、せめて症状を和らげたいですよね。
カイロや整骨院に通うのも痛みを和らげる方法の一つですが、腰痛にいいと言われている食品もあります。
食品なら、毎日の生活で実践しやすいですね。
カルシウム、タンパク質、ビタミンB、Cなどは腰痛に効くと言われています。
具体例をいくつか挙げると、
・玄米
・魚
・豆腐
・枝豆
・納豆
・チーズ
・うなぎ
・レバー
・生姜
・酢の物
・山芋
などで、日常の料理に取り入れやすいものも多いですね。
納豆や枝豆、豆腐などの大豆製品は、腎臓の働きを助けてくれるものだとも言われています。
腎臓と腰には密接な関係があるという説もあり、できれば大豆製品を一日に一品は食するようにするのが理想でしょう。
納豆や豆腐は、特に調理をしなくとも食べることができるので、手間もそこまでかからず嬉しいですね。
何品かを組み合わせながら食事を摂ることをおすすめします。
上記のものは、腰痛によいだけではなく、全体的に身体に良いとされているものばかりです。
すぐに効果があらわれるものではないかもしれませんが、続けることで身体の調子も整えてくれるかもしれません。
ただ、どうしても、苦手なものばかりだと言う方は、サプリメントという方法もありますよ。
腰痛 妊娠初期
もともと腰痛持ちではなかった人も、妊娠初期に腰痛になることがあります。
これは、「リラキシン」というホルモンの影響だと言われています。
関節をゆるめる働きをするホルモンです。
出産のときに、赤ちゃんが産道を通ってこられるように関節をゆるめることは大切です。
そのゆるくなった関節を支えようとしているじん帯や筋肉に負担がかかっているのですね。
もちろん、関節そのものや骨盤にも負担はかかります。
特に、運動の習慣がなかった方は筋肉がもともと少ないと思われるので、腰痛になりやすい傾向があります。
また、筋肉がある程度ある人は産後の回復も早いことからも、妊娠前から運動を定期的に行うことはおすすめです。
痛みを和らげるのに効果があるとされていることの一つに、「下着」があります。
妊婦用の下着には、やわらかな板のようなものが入っているものがあり、コルセットと同じような働きをしてくれるので少し痛みが楽になるそうです。
また、同じようなものに骨盤用のベルトもあります。
整体に通うという人もいますが、妊婦さんが整体に通うことは要注意です。
整体師の全員が妊婦さんに整体を行えるわけではありませんので、ただ腰の痛みなどと言わず、必ず妊娠中であることを話してください。
妊娠初期の全員が腰痛になるわけではありませんが、最初は大丈夫だったのに途中から痛みが出てくる場合もありますので、よい姿勢と適度な運動は常に心掛けたいですね。
最近は、妊婦さん用のヨガなども人気のようです。