不眠症と食事
最近は、昼夜が逆転した生活しかできないという方が急増しているようです。
昔は、そんな生活をしていれば、夜には世間が稼働していないので何かと不便だったものです。
しかし最近は、24時間いつでも、基本的には何だってできます。
ですから、そういった生活でも、特に不便な思いはしないかもしれません。
ただ、人間の体は、朝起きて太陽を浴び、暗くなったら眠るという事が必要な作りになっています。
このリズムが崩れると、疲れやすくなったり、落ち込みやすくなったりと、体が正常に働かなくなります。
そういったリズムがとれない方は、夜眠れないのが原因な事が多いようです。
夜布団に入っても眠くならないのは、神経が高ぶっているからかもしれません。
これを治すには、食生活から改善するのがベストです。
不眠症の原因といわれているものには、食生活の欧米化が挙げられています。
日本人は本来、欧米人のように高脂肪高カロリーな食生活に順応する作りにできていません。
どうしても、欧米風の食生活をしていると、消化不良などが起こり、胸やけが不眠の原因になってしまうのです。
寝付けない為に、お酒を飲むのもNG。
アルコールは、深い眠りを妨げてしまいます。
その為、悪循環を起こし、依存症にもなりかねないので注意してください。
消化がよく、刺激の少ない和食は、日本人に最も適した食事です。
是非、意識して夕飯だけでも和食にしてみてください。
不眠症解消にヨガ
ヨガには眠りを誘う効果があるようです。
ゆっくりと鼻呼吸をしながらするので、呼吸や心拍数を整えてくれます。
また、血圧が低下し安定するのでリラックスした状態にしてくれます。
リラックスしてくると、α波が脳からでやすくなります。
ですので、気持ちのいい眠りに自然と導いてくれるのです。
寝る前のヨガは、ポーズよりも呼吸法がポイントとなってきます。
ヨガのポーズが難しくてできないという方でも、呼吸法をしっかりマスターしてください。
それだけでも身体がリラックスして眠れるはずです。
では、簡単なやり方を紹介します。
基本的に呼吸は鼻で息を吸って口から吐きます。
この時、できるだけゆっくりとするようにします。
次にポーズです。
まずあぐらをかいて座ります。
片手はお腹に、もう片方の手は胸に当てます。
息を吸う時は、胸を前に突き出し、お腹をふくらますような感覚で呼吸をします。
息を吐く時は、逆に、胸とお腹を引っ込ませるような感覚で呼吸をします。
次に簡単で効果のある、しかばねのポーズを紹介します。
まずは仰向けになり、足を肩幅に開きます。
手のひらを上に向けて体の横に置き、大の字になりましょう。
そしてそのまま呼吸法を繰り返します。
こうすると、筋肉の緊張が和らぎリラックスできます。
しかばねのポーズは効果が高いと有名なので、是非試してみてくださいね。
軽い運動も兼ねて、夜にヨガをすると寝つきが格段によくなります。
ヨガをする事によって睡眠導入が容易になり、朝の目覚めがかなりよくなるはずですよ。
不眠症解消に運動
運動をするだけで眠れるようになるのは確かです。
不眠の原因はストレスであり、そのストレスが積もりに積もって不眠症を慢性化させてしまっているようです。
「運動するとストレスが溜まるのでは?」と思われがちですが、効率良く運動をするとストレスを減らす事ができます。
ですが、ただ単に運動をするのでは効果は現れません。
運動といっても効果があるものとないものがあります。
睡眠は朝と夜の体温差が大きいほど、寝つきがいいといわれています。
ですから、就寝前に筋トレなどの激しい運動をしてしまうと、体が暖まりすぎて眠れなくなってしまいます。
一番いいのは、午前中に運動をする事です。
運動をするとストレスホルモンも一緒に上昇していきます。
そして約5時間ほど経つと、リバウンド効果によりストレスホルモンが逆に減少していくのです。
その間に布団に入れば、心地よく熟睡できるというわけです。
簡単にまとめますと、午前中に運動をして体温を上げ体を疲れさせます。
そして夜に体温が下がってくると眠くなるというわけです。
遅くても就寝前の約3時間前までには体温を上げておきます。
日頃からスポーツをしている人には運動なんて簡単な事ですが、全く運動をしない人には、毎日の運動は難しいでしょう。
そういった方は、軽めのウォーキングやストレッチでもいいので、無理なく身体を動かして下さい。
身体がほぐれる程度でも十分効果はありますよ。