病院でのいびきの治療法
病院では、どのようないびき治療を行うのでしょうか。
まず、いびきの原因を見付けていきます。
医師がそれに基いた治療を行っていくわけです。
主な治療として、マウスピースの装着や、レーザー治療などがあります。
マウスピースを装着することによって、あごの位置が前に出るようになります。
それによって気道が広がり、空気の通りが良くなるのです。
空気の通りが良くなれば、いびきも治まってきますよね。
マウスピースは、市販されているものもあります。
自分で口のサイズに合うように、カット出来たりもします。
しかし、顎関節症になりやすい人とか、歯の大半が入れ歯の方、歯並びが悪い方など、装着出来ない方もいますので、医師に相談した方が良いと思います。
次に、レーザー治療ですが、これはレーザーによる手術のことです。
手術と言うと驚いてしまう方もいると思いますが、手術と言っても、入院の必要はありません。
局所麻酔をして行いますので痛みもありません。
時間も10~15分程度で終わってしまいます。
出血も無く、副作用もありません。
どのような手術かと言うと、口蓋垂(のどちんこ)の周りにレーザーを照射して、気道を広げるという手術です。
ただ、術後は落ち着くまでに2週間ほど掛かるので、生活面において制限も出てきます。
何度か通院も必要です。
しかし、9割の方がいびきが改善されたと言う報告もあります。
自分に合った治療法で、確実にいびきを解消していけるといいですね。
自分でできるいびきの対処法
いびきをかく人も、それを聞かされる側の人にとっても、どうにかしていびきを解消したいと感じていると思います。
では、どうすればいいのでしょうか。
まずは、寝る姿勢です。
仰向けになると、どうしても気道が狭くなってしまうため、いびきをかきやすくなります。
なので、横向きに寝るように努力してみます。
横向きに寝て、寝具などで仰向けにならないように抑えてみるとか、色々と試してみるといいですね。
また、口呼吸をすることによって、いびきが出てしまうので、鼻呼吸を心掛けます。
口にテープを貼って寝るのも効果があります。
この場合、セロハンテープでは肌が荒れてしまう可能性もありますので、専用のマウステープを使用します。
他には、鼻孔拡張テープというものもあります。
これは、その名の通り鼻に貼るテープです。
薬局やドラッグストアなどで、良く見掛けると思います。
粘着したテープにプラスチックバーが付いていて、これを鼻の上に貼る事により、プラスチックバーの反発力で鼻孔が広がるという構造になっているのです。
マウステープで、鼻呼吸を促すのはいいのですが、花粉症や鼻に疾患のある人は、鼻が詰まっている場合もありますので、注意が必要ですね。
その場合には、鼻孔拡張テープで鼻通りを良くしてあげる事が先決です。
自分に合ったいびきの対処法でいびきを解消して、快適な睡眠がとれるようになると良いですね。
いびきと関係のある病気
病気に繋がるいびきと言えば、睡眠時無呼吸症候群があげられると思います。
睡眠時無呼吸症候群とは、いびきをかいていたと思ったら突然いびきが止まり、その後またいびきをかきだす状態の事を言います。
自分では、無呼吸なのかどうかは判断できません。
心配だったら、家族に見ていて貰うといいですね。
日中によく眠くなるとか、仕事中なのに眠くなってくるなどの徴候がみられたならば、無呼吸症候群の可能性があります。
集中力が低下してきますので、車の運転中などでも眠くなってきますから、大事故にも繋がりかねません。
耳鼻咽喉科や呼吸器科を受診することをお勧めします。
また、全然いびきをかかなかった人が、突然いびきをかくようになった場合には、注意が必要です。
脳に異常がある場合があります。
意識が無くなっているかもしれません。
瞳孔チェックをして、意識があるか確かめた方がいいと思います。
他には、鼻の病気も考えられます。
アレルギー疾患もそうですが、鼻に腫瘍がある場合もいびきをかくことがあります。
その他にも、喉の病気の急性咽頭炎やへんとう肥大、声帯ポリープ、咽頭がん、喉頭がんなどが考えられます。
また、疲れからくるいびきもあります。
規則正しい生活をし、睡眠をしっかり取ることにより改善される場合もあるでしょう。
このように、いびきには色々と病気に繋がっている場合もあります。
いびきをかいていると感じたり、周りから注意されたりしたら、医者に診てもらうのがいいですね。