歯軋りの原因
歯軋りの原因は、様々あると言われています。
噛み合わせが原因ではないか?という話も耳にしたことがあるとは思いますが、実際のところ、噛み合わせが歯軋りの原因になっているという科学的根拠はありません。
しかし、歯科医師に聞いてみると、噛み合わせが悪かったり、顎が変位している患者さんに歯軋りが多く見られるそうです。
また、歯軋りの圧倒的に多い原因と言われているのが、ストレスによるものです。
潜在心理的に憂鬱や不安などを抱えている人は、寝ている間に歯軋りをして、ストレス解消をしているんだとか。
問題は最初のうちはストレス解消だった歯軋りが、やがて癖になってしまいがちだということです。
一度、癖になってしまうと、無意識のうちに歯軋りをしてしまいます。
それに、職業柄、普段から歯に力を入れて作業している人にも歯軋りが多く見られるそうなんです。
ただ、この職業や職種などによる習慣性のものは、歯軋りの原因としては、あまり多くありません。
あとは、乳幼児期に見られる歯軋りですが、これは成長と共に治ることが多いので、あまり心配はいらないようです。
乳歯と永久歯の生えかわりの時期に不快感を覚え、歯軋りしてしまう子供が多いみたいです。
ところで、歯軋りも睡眠障害の一つだということを知っていましたか?歯軋りは寝言と違って、睡眠の浅い・深いにはあまり関係していないという研究結果が出ていますが、良質な睡眠をとれていないのも原因の一つではないかと思います。
いびきと歯軋りの関係
家族や一緒にいるパートナーのいびきや歯軋りが酷かったり、付き合った人に毎回いびきや歯軋りが酷いなんて言われる方、結構いるのではないかと思います。
実は、このいびきと歯軋りには関係性があるんです。
アメリカの研究では、睡眠時にいびきをかいたり、無呼吸症候群である人、寝言を必ず言う人の約70%が歯軋りをするという結果が出ているのです。
ただ、いびきと歯軋りは関連性があるということはわかっているのですが、メカニズムまでははっきりしていないのが現状のようなのです。
いびきの原因は色々とあります。
元々、鼻が悪かったり、鼻炎持ちだったりする場合、鼻がつまってしまい、口で呼吸をしようとしますよね。
睡眠時に口を開けて呼吸していると、それがいびきに繋がります。
あと、喉は脂肪がつきやすいために気道が狭くなり、それがいびきに繋がるケースもあるでしょう。
歯並びが悪い人も要注意なんです。
歯並びが悪いと、歯軋りなどで口が閉じづらくなり、自然と口で呼吸をしてしまうようになるのです。
そうすると、軟口蓋と言われる喉の部分にある蓋が閉じてしまい、それがいびきに繋がるのです。
また、歯軋りをよくしている方で顎関節症を患っているという方も少なくありません。
歯軋りにより、寝ている間に顎に負担がかかり、顎関節症になるケースもあるんです。
たかが歯軋りと思わないで、早めに何らかの対策を取った方が歯にも顎にも負担をかけずに済みます。
家族のいびきがうるさい場合
一緒に寝ている家族のいびきがうるさくて、睡眠不足になったり、酷いと不眠症になったり・・・。
そんな経験はありませんか?一緒に寝ている方は大迷惑なのに、いびきをかいている本人には全く自覚がないなんてケースもよくあります。
「あなたのいびきがうるさいから眠れない!治して!」なんて正面から言っても、いびきをかいている本人が自覚していないために喧嘩になってしまったり、気まずくなってしまうこともあるかもしれませんね。
可能であれば、寝室を分けてしまうのも一つの方法です。
ただ、夫婦の場合は、寝室を分けてしまうことでコミュニケーションが取りづらくなるということもあるでしょう。
ですから、別々の部屋で寝るというのは、最終手段にした方がいいと思います。
もし、いびきをかいていることを本人が認めてくれないなら、いびきを録音して本人に聞かせてみるのがおすすめです。
最近では、携帯電話にもボイスレコーダー機能がついていますから、簡単に録音できますね。
もし、いびきが途中で途切れ、無呼吸でいる時間があるようなら、無呼吸症候群を疑った方がいいかもしれません。
いびきをかいているのも、無呼吸の時間があるのも、体には負担がかかります。
いびきをかいている人は、気持ち良さそうに寝ているようにみえますが、実は眠りが浅くなっており、慢性的な寝不足に陥っていることも少なくありません。
いびきくらいで何も病院に行かなくてもと思いがちですが、できるだけ早くいびきを止める努力をした方がいいのです。