歯周病治療の歯医者の選び方
虫歯の治療などで歯医者さんの良し悪しを痛感したことがある人は多いのではないでしょうか?特に、歯周病の治療に関しては、そのような傾向が強くなります。
最近では、歯周病という病名を知らない人はほとんどいないくらい有名な病気になりました。
治療を希望する人の増加に伴い、歯周病治療の専門医まで登場しています。
もちろん、昔から歯槽膿漏の治療などは歯科医院で行われていましたが、実際には抜歯して入れ歯にするというのが主な治療法でした。
つまり、歯科医の知識や技術の中でも、比較的新しい分野なのです。
ですから、歯科医としてはベテランという年代のドクターの場合、独自に勉強していなければ、ほとんど最近の治療法を知らないというケースも少なくありません。
歯科医なら歯周病治療ぐらいできて当たり前と思ってしまいますが、実際には、虫歯の治療などはできても、歯周病に関してはあまり知識を持ち合わせない歯科医もいるのです。
そんな歯科医に出会わないためにも、歯周病の治療は、日本歯周病学会認定医を受診するのが望ましいでしょう。
日本歯周病学会認定医は、下記のような条件をクリアした歯科医です。
・歯科医師免許所持者
・日本歯周病学会で5年以上歯周病治療の臨床経験を有すること
・日本歯周病学会の会員になってから5年以上経過していること
・申請時に50教科単位以上を取得していること(学会発表や論文発表をしていること)
さらに、日本歯周病学会認定医は5年ごとの資格の更新が義務付けられている為、歯周病に関してはエキスパートと呼んで間違いありません。
歯周病を改善する歯磨きのやり方
歯磨きは、本来、虫歯や歯周病を予防する為に行うものです。
しかし、残念なことに、毎日しっかり歯磨きを行っていても虫歯や歯周病を発症する人が多いのが現状です。
なぜなら、正しく歯磨き出来ていない人が多いからですね。
虫歯や歯周病は、食べかすが歯の隙間に残った状態が続くことで発症します。
つまり、磨き残しがあるという事になります。
そして、その磨き残しは、歯磨きの癖から同じところに溜まりやすいのです。
磨き残しを少なくするためには、たくさんの歯ブラシの中から、自分にあった歯ブラシを見つけることが大切です。
例えば、口が小さい人が大きめの歯ブラシを使ったのでは、どうしても磨き残しが出来てしまいますよね。
また、ゴシゴシ強く擦るのは歯に良くないことはご存知でしょうが、実際にはその癖が抜けない人も多いものです。
強く磨く癖のある人は、柔らかい歯ブラシを使用した方が良いでしょう。
特に、歯と歯茎の間、奥歯などは磨きにくいので、念入りに歯磨きを行ってください。
歯ブラシだけではどうしても磨き残しが出てしまいますから、デンタルフロスや歯間ブラシも併用すると、より歯周病を改善しやすくなるでしょう。
自分の歯磨きの仕方に自信がある人でも、一度くらいは、歯医者さんで歯磨き指導を受けることをお勧めします。
長年、正しいと信じていた歯磨きのやり方が間違っていたなんてこともよくあるのです。
歯医者さんでは、具体的にどこに磨き残しがあるなどもチェックしてくれます。
歯周病に重要なプラークコントロールとは
テレビコマーシャルなどで頻繁に聞くプラークコントロールと言う言葉の意味を知っている人は案外少ないようです。
プラークとは歯垢の事で、つまり、歯の間にたまった食べかすや、歯磨きの磨き残しなどが溜まった状態を言います。
ですから、プラークコントロールとは、歯垢をコントロールしようという事になります。
歯磨きによってしっかり歯垢を落とし、歯周病菌を増やさないようにしましょうという意味ですね。
歯周病は悪化すると治療が困難な病気といわれていて、また、最悪の場合は抜歯せざるを得ない状況にまでなります。
何よりも予防が一番重要ですが、歯周病になってしまった場合は早期発見して、なるべく初期のうちに治療を行うことが大切なのです。
実際には、口腔内から完全に歯周病菌を撲滅することは不可能なので、せめて増えないようにしましょうと言うのがプラークコントロールです。
一般的には、正しい歯磨きを覚え、出来るだけ食事の後には速やかに歯磨きを行うことが理想です。
歯磨きが出来ないような環境の場合には、せめて消毒殺菌効果のあるウガイ薬などを利用して口の中をすすぐと良いでしょう。
しかし、食事の後にすぐ歯磨きをしたとしても、それだけでは十分ではなく、定期的に歯医者さんに通って歯石の除去を行ったり、場合によっては薬剤を使用して歯周病菌を抑える必要があるケースもあります。
それらを総称してプラークコントロールと呼んでいます。
プラークコントロールを行うためには、自分の毎日のケア+歯医者さんでの検診とケアの両方が必要なのです。