虫歯と頭痛の関係
虫歯の治療後や虫歯が痛む時に頭痛を訴える方が結構いますが、それは決して特別な事ではありません。
特にひどい虫歯の治療の後には、必然的に起こる一時的な症状だと考えておく必要があります。
虫歯の治療後や虫歯の時には、頭痛がすることもあるものだとわかっていれば、頭痛が起きた時でも感じ方が違ってくるはずです。
中には、虫歯からくる頭痛であっても、何か悪い病気ではないかと心配して、病院で検査を受けたりする方もいます。
でも、虫歯の痛みからくる頭痛だと、なかなか病院に行っても、原因がわからないかもしれませんね。
それに、虫歯の位置によっては、頭痛だと勘違いしてしまうことも珍しくありません。
病院に行っても頭痛の原因がわからない時は、虫歯がないかどうか歯科に行ってみるのもいいかもしれません。
また、虫歯の治療をしたことをきっかけに、噛み合わせがおかしくなり、頭痛や体の不調などの症状が出ることもあります。
虫歯の治療のために使った薬の影響で、頭痛が起こることもあるでしょう。
もし、虫歯の治療をきっかけに頭痛が起こるようになったのなら、まずは歯科医に相談してみてください。
様子をみるようにいわれたり、健康な歯を削られそうになってしまったら、カルテだけもらって、他の歯科医院に相談するか、噛み合わせ外来などに行くのも一つの方法です。
虫歯の治療後に、頭痛や体の不調が起こるようになった人の中には、鍼灸治療を受けてよくなったという人もいるそうです。
虫歯は薬で治る
虫歯を薬で治す方法は、3mix-mp法と呼ばれ、今までの治療法とは考え方が全く違うものです。
従来の虫歯治療は虫歯になっている歯を削り、消毒して、その後、詰め物をするという治療が主流です。
また、虫歯が神経に近い部分に出来ている場合や、虫歯が大きくて深い場合、神経に届いてしまっている場合は、やむをえず麻酔をして、神経を取ってしまうという治療法が知られています。
しかし、3mix-mp法は細菌による感染が虫歯の原因である事に目を付けて、3mix-mp複合薬剤を使用して菌を殺してしまう治療法で、虫歯の深い所まで削らなくて済み、一部を残して、残った虫歯の部分は薬によって無菌化できるという、全く今までとは違う治療法です。
3mix-mp法は、病巣無菌化療法とも呼ばれていて、内科的に虫歯の原因の細菌を抗生物質によって殺菌する治療法で、普通に内科で処方されています。
使用量は、3種を混合しても1錠の数百分の1ほどしかありません。
3mix-mpの良い所は、痛くない治療をする事ができる、歯をあまり削らなくてもよい、麻酔なしで治療が行える、歯の神経が残せる、歯を抜かなくても良い、歯が長持ちする、治療の回数と費用を抑える事ができる、などです。
3mix-mp法は、今までと考え方が全く違う虫歯の治療法です。
また、薬剤を使用するために、効果には個人差があるでしょう。
それに、虫歯の状態によっては、3mix-mp法が使用できない場合もあります。
妊婦と虫歯の関係
妊娠中の方の虫歯が増えているそうですが、果たして妊婦は虫歯になりやすいのでしょうか?それは当たっています。
まず第一の原因として、妊娠している女性の体の変化が挙げられます。
唾液緩衡能力という口内のPHを正常に保っておこうという機能が、妊娠中には低下して、口内環境が悪化しやすい状態になっています。
それに加えて、つわりがあり、口に歯ブラシを入れるだけでも吐き気がしたり、一度にたくさんの食事を取るのが困難なので少しずつ小刻みにおやつを食べるように食事をしたりというのが習慣になるので、より虫歯になりやすくなっているのです。
だから、妊娠する前に虫歯や歯周病などの治療は済ませておくのが理想的です。
歯周病になっている妊婦の早産の確率は、歯周病にかかっていない妊婦の5倍も高いという恐ろしいデータもあります。
さらに、歯周病の妊婦は、低体重児の出産率が歯周病にかかっていない妊婦の7倍というデータも出ています。
なかなか計画的に妊娠というのは難しいので、日常的に歯医者に行って診察してもらっていると安心です。
半年に一度くらいが好ましいでしょう。
妊婦の口内環境の悪さは、子供へも影響しやすく、子供の口内環境はお母さんと同じというケースが多いのです。
もし、妊娠中に虫歯になってしまったら、安定期に入ってから治療しましょう。
妊娠初期と後期は避けた方が無難です。
出産後の虫歯の治療は、薬によって母乳をあげられなくなる場合もあるので、かかっている歯科医と産婦人科の先生と相談しながら一番良い処置を相談してみてください。