更年期 ツボ
更年期には、ツボ刺激が効果的です。
更年期障害に有効なツボとしては、三陰交(さんいんこう)や湧泉(ゆうせん)、血海(けっかい)、行間(こうかん)、太衝(たいしょう)などがあります。
三陰交はくるぶしの内側の一番高いところから指を揃えて三本から四本分くらい上にあるツボです。
更年期障害の他に、女性特有の色々な症状に効くといわれています。
湧泉は足の指をくいっと足の裏の方に曲げると、足の裏の内側にできるへこみのところにあるツボです。
湧泉には、ホルモンバランスをよくする効果の他に、疲労回復やリラクゼーション効果もあります。
血海は膝の皿の内側から指三本、もしくは、四本分くらい上にあり、押すと痛いところです。
血海は血を調整するツボで、三陰交と併せて刺激すると、さらに効果的だといわれています。
行間は足の親指と人指し指の付け根の間にありますが、あまり強く刺激せず、やさしく揉みほぐすようにするとよいでしょう。
太衝は足の親指と人指し指の骨が合わさったところの前のへこみにあります。
イライラがひどいようなら、この太衝を強めに刺激すると落ち着くかもしれません。
ツボは指の腹で押したり、ツボ押し棒や爪楊枝を20本くらい束ねて輪ゴムでとめたもので刺激するのも効果的ですが、ドライヤーの温風で温めたり、カイロをあてたり、温灸を使って刺激する方法もあります。
強く刺激すればより効果があるというものでもないので、あくまでも苦痛を感じない程度に刺激してください。
更年期 サプリ
更年期に有効なサプリメントには、大きく分けて三種類あります。
更年期のつらい症状を緩和してくれるサプリメント、女性ホルモン(エストロゲン)と同じような効果を持つサプリメント、女性ホルモンの分泌減少を緩やかにしてくれるサプリメントです。
更年期のつらい症状を緩和したい場合には、症状に合わせたサプリメントを摂るといいでしょう。
例えば、憂鬱な気分や軽いうつのような症状にはセントジョーンズワート、寝つきが悪くなかなか眠れなかったり、眠りが浅く寝た気がしない時には、レモンバーム(メリッサ)やバレリアン(セイヨウカノコソウ)などがオススメです。
女性ホルモンと同じような効果を持つサプリメントには、マカ、プエラリア、レッドクローバー(ムラサキツメクサ)、大豆イソフラボン、ブラックコホシュなどがあります。
マルチビタミンやマルチミネラルがバランスよく配合されたサプリメントを日常的に摂っていると、女性ホルモンの分泌減少が穏やかになるはずです。
骨粗鬆症を予防するために、カルシウムも摂っておきたいですね。
更年期に有効なサプリメントの中には、薬と併用するとよくないものや服用の仕方を間違えると副作用が出るほど効果の強いサプリメントもあるので、服用時には注意書きをよく読むようにしてください。
サプリメントに頼るだけでなく、食事のバランスや睡眠時間なども考えた方がいいです。
健康的で規則正しい生活にサプリメントをプラスすれば、更年期でも快適に過ごせるかもしれません。
更年期 アロマ
更年期障害のつらさには、アロマテラピーによるケアが有効だといわれています。
アロマテラピーとは、植物から抽出された精油の香りを嗅いだり、精油をブレンドしたオイルでマッサージしたりする療法です。
アロマテラピーの効果としては、自然治癒力を高めたり、ホルモンバランスを整えて、免疫力を上げるなどが期待できます。
女性ホルモン(エストロゲン)と似た効果を持つ精油をブレンドしてマッサージすれば、精油の香りによる効果とマッサージそのもののリラックス効果に加えて、皮膚からも有効な成分が吸収されるでしょう。
更年期障害にオススメの精油は、クラリセージやスターアニス、セージ、マジョラム、カモミール、ラベンダー、イランイラン、グレープフルーツ、ペパーミントなどです。
マッサージに使う時には、精油だけでブレンドするのではなく、必ずホホバオイルやオリーブオイル、グレープシードオイルなどのキャリアオイルで薄めてください。
もっと手軽なアロマテラピーとしては、湯船に精油を5~6滴ほど入れたり、洗面器やバケツなどに精油を2~3滴くらい入れて足浴(または、手浴)するという方法もあります。
また、アロマポットやアロマキャンドルを使うと、日常的にアロマテラピーを行うことができるでしょう。
アロマテラピーには、妊娠中や持病がある場合に使用を禁止されている精油があるので気をつけてください。
精油をたくさん入れると効果が高くなるような気がしますが、決められた濃度以上に濃くするのも厳禁です。