認知症予防
認知症を予防するにはどうしたらいいでしょうか?
やはり、規則正しい生活習慣、健康的な食生活、適度な運動・・・これに尽きると思われます。
色々な研究機関での研究結果より、これらが効果的であることも知られています。
これは認知症予防・・・というよりも、すべての病気に共通して言えることです。
健康的な生活を維持することはとても大切ですね。
そして、認知症は脳が関係していますから、常に脳を活性化させることも大事です。
脳に良いとされることを意識して行うようにすれば認知症の予防に繋がります。
まず、頭を使うゲームや暗算などの計算問題などが効果的です。
常にトレーニングを心掛けましょう。
また、車の運転も脳の活性化に効果があるそうです。
食事をする時は良く噛むこと。
咀嚼によって脳が刺激されます。
あとはミネラルの豊富な食事を摂るように心がけてください。
有酸素運動や散歩、ジョギングなども欠かせません。
但し、それを義務化しないことです。
義務化してしまうとストレスとなり、却って逆効果になります。
早寝早起きを心掛け、生活リズムを整えましょう。
ストレスをため込まないようにするのも重要です。
その他、時々は利き手と逆の手を使ってみたりして、脳に刺激を与えてみるのも効果的かもしれません。
字を書くなど、手や指を使うことでも脳は活性化します。
とにかくストレスをため込まない程度に、脳のために良いと思われることを実践していくのが、認知症予防になると言われています。
認知症とは
認知症とは後天的な脳の機能障害で、一度正常に成長した知能が後退した状態を意味します。
昔は痴呆と言われていましたが、最近は認知症と呼ばれるようになってきました。
認知症(痴呆)とは知能・記憶力・見当識力の低下による障害を指し、時々人格障害が伴うこともあります。
日本では血管性認知症が多く、また最近ではアルツハイマー型認知症が急増しているようです。
年間発症率は65歳以上で2%程度、80歳以上になると8%を超えると言われています。
また、その症状ですが、記憶障害や失語などの認知障害は患者のほとんどに見られるそうです(例えば、少し前のことが分からない、思い出せない、言葉が出てこない・続かないなど)。
ここまではよく聞く話で、病気の進行とともに悪くなる傾向があります。
そして、全ての認知症患者にみられるわけではないですが、幻覚や妄想、徘徊、暴言、暴力、睡眠障害、精神症状、また人格障害や統合失調症などのような症状が現れることもあるのです。
ここまでくると24時間の監視体制が必要になり、介護を請け負う家族には、体力的・精神的にも相当な負担がかかります。
治療としては、認知症をきたす原因となる疾患の治療を行います。
一口に認知症と言っても治療法は異なり、精神疾患がみられるようなら、その治療も併せて行う必要があるでしょう。
その場合は、精神科医や神経内科医の手に治療をゆだねることになります。
いずれにしても、介護を行う家族は相当な苦労を強いられますから、介護サービスの利用や地域の協力が絶対に不可欠です。
認知症チェック表
認知症であっても、すぐに認知症だと認める人は少ないと思います。
また、不安を感じて即、病院を受診する人も少ないものです。
自覚がある場合もありますが、周囲に気付かれて初めて受診する場合も多いでしょう。
インターネットなどで調べれば、色々な機関が出している様々な認知症チェック表(リスト)があります。
そういったチェック表を利用してから受診の目安にするのもいいかもしれません。
チェック項目の一例を挙げてみると、次のような感じです。
・日にちや曜日が言えるか?
・物を置いた場所を思い出せるか?置き忘れはないか?
・さっきまでの出来事を言えるか?
・本を読んでいて理解ができるか?
・会話の途中で話が詰まったりしないか?
・さっきまでやろうとしていたことを忘れることはないか?
・漢字が書けるか?
・親しい人や家族の名前を思い出せるか?
・数日前にあった出来事を思い出せるか?
これ以外にも各医療機関で出している色々なパターンがあり、質問の数も様々です。
こうしたいくつものチェック表に点数を付けることで可能性を考えていきます。
チェック表だけで診断はできません。
仮に家族でもしかしたら?
と思っている人がいるのなら、インターネット上でチェック表を手に入れて、その内容をさりげなく問いかけてみるのもいいかもしれません。
早期に発見できれば、進行を抑えられることがありますので、こういったチェックはとても大事ということになります。