大人の引きこもりを予防するには
大人の引きこもりを予防するには、職場での同僚や上司、親の理解や意識が大切になってきます。
みんなの意識が変わらないと、引きこもりは無くならないと思います。
大人になってからの引きこもりには、子供の頃の教育が関係していると考えられます。
子供が失敗した時、手を差し伸べてあげることは良い事です。
その事自体は、悪い事ではありません。
しかし、それが毎回となると、自分で解決することが全くできない子供になってしまいます。
子供の年齢に応じて、親は見守る立場にならなければなりません。
自分で解決していく力を付けてあげなければならないのです。
また、体力の衰えも関係してきます。
体力の衰えは、精神力の衰えにも繋がります。
机にかじりついてばかりの生活では、体力は付きませんよね。
時には、思いっ切り体を動かし、人との関わりも増やしていくと、さらに良いです。
特に近年の日本人は、子供が失敗しないように、親が失敗しない道を導いてあげることが多いのです。
それでは、社会に出て失敗しても、それを克服する方法がわからない状態になります。
そこから、失敗したくない=何もしない、と言う引きこもり状態になっていってしまうのではないでしょうか。
人は失敗して、その克服方法を見付けていきます。
子供の頃から何も失敗しないで育ってしまうと、克服方法がわからないままなのです。
大人になってから引きこもらないようにするために、子供の頃からの教育にも注意が必要なのかもしれませんね。
大人の引きこもりになった時の対処法
引きこもりになってしまった人への対処法には、どういったものがあるのでしょうか。
まずは、親や兄弟姉妹などの家族、学校に通っていれば先生方などの協力が必要になります。
カウンセリングの先生、精神疾患がみられる時には、精神科の先生も一緒になって協力していきます。
引きこもりの原因になった事を、少しずつ整理しながら突き止めて行き、引きこもりからの解決方法を導き出していきます。
精神疾患があった場合は精神科を受診し、適切な治療と、症状によっては投薬が必要になります。
精神科を受診すると言うことは、外出をしなければなりません。
外に出ることが困難な場合もありますよね。
その場合は、補助者と一緒に外出していきますが、この外出も治療の一環になります。
補助者も一緒になって協力し、治療を行っていくのです。
また、引きこもりの人達は、昼夜逆転の生活を送っている場合が多いですよね。
その場合、生活リズムを元に戻してあげようと家族は思ってしまいます。
しかし、この生活リズムの逆転はあまり気にしない方が良いかもしれません。
生活リズムを元に戻すことが、果たしてその人の為になるのかと言うと、そうでは無い場合が多いようです。
ただ、昼夜逆転生活を送ってしまう原因が、不眠症状にあるのであれば、薬による治療が必要になります。
その場合は、すぐに精神科などを受診した方が良いですね。
引きこもりからの脱却には、時間が掛かります。
周りの皆さんと協力しながら、気長にがんばっていくしかありません。
大人が引きこもりになる原因
大人でも引きこもりになる人は、たくさんいます。
ドラマなどでも題材になったりしていますよね。
大人の引きこもりの原因で考えられるのは、どんなことだと思いますか。
学校を卒業し、社会人1年生として企業に勤めたけれども、仕事が予想していたものと違い、つまらなかったと言う理由もあります。
他にも、職場内での人間関係に悩んでしまい、疲れてしまったと言うのも考えられます。
心も体も形成されてしまっている大人が引きこもりになってしまうと、それまでの生き方を否定されていると考えてしまうのです。
自分に自信が持てなくなり、周りの人間が自分を嘲笑っているかのように感じてしまいます。
子供と大人の引きこもりの原因で違うところは、大人の引きこもりには、必ず理由があることなんです。
ただ単に反抗期で引きこもってしまう子供とは違い、何らかの理由があって、引きこもってしまうのです。
例えば、小さい頃から、親に言われた通りの事しかやって来なかった人は、「受身の人間」になってしまいます。
自分で考えて行動することができなくなってしまうのです。
小さい頃は何かと不安で、親が色々と手を出したり口を出したりしてしまいますよね。
それに慣れてしまうと、大きくなってもそうなってしまうのです。
親は必要最小限の口出しだけで十分です。
大人になって引きこもりになってしまわないように、親も時には我慢をし、優しく見守ってあげられると良いですね。