最近多い引きこもり主婦
最近、「引きこもり主婦」なんて言葉をよく耳にします。
引きこもりは、小学生など低年齢層に多くみられる現象でしたが、近年ではそうでもなさそうなんです。
主婦の引きこもりは、育児の悩みや夫婦間の悩み、対人関係の悩みなどが要因になっているようです。
何か悩みがあっても、「ま、なんとかなるでしょう」と考えられる人はいいのですが、正義感が強かったり、責任感が強い人ほど、引きこもりになりやすいといわれています。
引きこもりが悪化して育児のノイローゼになってしまい、子供の虐待に繋がるケースも少なくはないので注意が必要ですね。
子育てについての相談窓口は数多く設置されているのですが、引きこもりをケアしてくれるような窓口が圧倒的に少ないのが現状です。
特に引きこもりになりやすいケースとしては、転勤の多い家庭の専業主婦があげられます。
転勤が多いと、一つの場所に長く住むということがあまりなく、働きに出るタイミングも失いがちになってしまいます。
そうなると、家族以外の人とコミュニケーションをとる機会も少なくなりますから、引きこもりの専業主婦になってしまいやすいのですね。
さらに、子育てについて協力を得ようとしても夫が協力してくれないなどのマイナス要因が加わると、引きこもりがますます悪化してしまうでしょう。
このような悩みを吐き出せるような友人やサークルを見つけるのが一番いいのですが、引きこもりやすい人はおとなしかったり、人見知りだったりするので、それも難しいかもしれません。
大人引きこもりを病院で解消
医学的に引きこもりは病気として診断されません。
ですから、心療内科や精神科・神経科などで診察してもらうことをおすすめします。
自分自身に合った医師を見つけるのが一番なのですが、一発でその医師に出会うというのもなかなか難しいと思います。
ネットで検索したり、保健所なんかに相談するのもいいでしょう。
基本的な治療としては、カウンセラーや医師と、自分自身の性格の構造や問題点などを話し合うカウンセリングを行います。
そのカウンセリングを何度も何度も重ねていくことにより、歪んでしまった部分を矯正したり、生活のリズムを整えていくようにするのです。
さらに、このカウンセリングと併せて、薬物療法を行う場合もあります。
うつ症状や睡眠障害がひどくみられる場合には、抗うつ剤や抗不安剤を処方されるでしょう。
それほど症状が重くない場合であれば、サプリメントなどを使う方法もあるようです。
しかし、薬物療法は引きこもりを治す直接の方法とはいえません。
薬だけでは引きこもりのような心の病を治療することは不可能なのです。
それに、あまり薬に頼ってしまいすぎると、薬なしでは生きていけないような薬漬けの人生になってしまう恐れもあるので注意が必要だと思います。
とはいえ、抗うつ剤などを服用すると、精神的な症状が和らぐことは確かです。
多少なりとも精神的な症状が和げば、行動範囲が広がるはずです。
薬の服用で精神的な症状を和らげ、カウンセリングを受けていたら、何もしないよりはかなり症状がよくなるでしょう。
潜在意識を変えて大人引きこもりを脱出するには
潜在意識ときくと、なんとなく難しく考えてしまいがちですが、これは簡単に言うと「脳の癖」のようなものなのです。
潜在意識というのは、自分自身で決めた通りに動いてくれようとするので、何よりも誰よりも一番の味方でいてくれるのです。
しかし、決めていた行動をとることができなかったり、諦めてしまうと、ネガティブな考えも生み出すことがあるので一番の敵にもなりかねないのです。
何かをしようとした時、必ず「これから○○○をします!」と宣言してから、始めてみてください。
「朝、目が覚めたら一杯の水を飲もう!」とか、本当に簡単なことから始めてみましょう。
もし、そこで水を飲まずに違うことがしたくなったら、それが潜在意識が敵になっているということです。
やると決めたことを毎日実行できるようになったら、次のステップの「セルフイメージを高める」に移ります。
セルフイメージを高める行動とは、周囲の人達から受け入れられる行動をとることです。
外に出られるような状態であれば、ボランティアなんかをしてみるのもいいでしょう。
趣味を持っているのならば、その趣味を実践することなんかもセルフイメージを高める行動の一つになります。
新しいことをしようとすると、先程お話したように敵の潜在意識が出てくるかもしれません。
その敵に邪魔され、行動を起こせなかったとしても、決してネガティブなイメージを引きずらないでいることこそが、自分を変えさせてくれるのです。
できなかったとしてもいちいち気にしないでいられるようになれば、きっと引きこもりからも脱出できるようになるはずです。