うつ病の薬の副作用
うつ病の薬を飲んでみようか・・・でも、副作用が・・・と心配な方もいることでしょう。
それでは、一般的に言われている副作用とはどういったものでしょうか?新しい薬は従来の薬に比べると、副作用が随分軽減されていますが、これも個人差があるでしょう。
一般的に三環系抗うつ薬(第一世代)の副作用としては、口の渇き、めまい、たちくらみ、頭痛、眠気、倦怠感、ふらつき感、排尿障害などがあげられます。
第二世代の三環系抗うつ薬や四環系抗うつ薬は、それよりも副作用が軽減されているようです。
パキシルやルボックスに代表される第3世代SSRIになると、さらに副作用は少なくなりますが、嘔吐感や胃もたれ感、胸焼けなどの副作用が起こる人もいるでしょう。
第4世代のSNRI(トレドミンなど)でも人によっては、不眠や吐き気などの副作用が起きることもあります。
うつ病の薬の服用は、依存や離脱症状なども心配になると思います。
特に、パキシルなどの薬はいきなり服用を中止するのは危険です。
めまいやふらつき、吐き気や嘔吐、不眠などの症状が出てしまうこともあります。
同じSSRIの中でもジェイゾロフト(塩酸セルトラリン)は、副作用も軽く、離脱症状も軽い傾向になるようです。
しかし、比較的副作用が少ないと言われている薬であっても、必ずしも副作用がでないとは限りません。
副作用の程度には個人差がありますから、医師と相談して自分に合った薬を使用するのがいいでしょう。
うつ病になりやすい性格
うつ病にかかりやすい性格というのはあるのでしょうか?よく言われているのが、「真面目」「責任感が強い」「仕事熱心」「妥協をしない」「頑張り屋さん」「几帳面」などです。
このような人は、周囲からとても信頼されます。
そして、その期待に応えようと、努力してしまいがちです。
しかしながら、その反面、気を使いすぎたり、頑張りすぎたりして、ストレスを溜め込んでしまいます。
また、何があっても他人のせいにすることなく、自分で責任を抱え込んでしまうことも多いです。
こういう人がうつ病にかかってしまうと、出来ない自分に嫌悪感が増し、さらに自分を追い込んでしまう可能性があります。
その他にも、いつもマイナス思考で物事を考える人はうつ病になりやすいです。
それに、自己中心的な性格の人も、対人関係でトラブルを抱え込み、うつ病になっていく傾向があるようです。
うつ病には、規則正しい生活と睡眠も大きく関与しています。
うつ病になりやすい性格に、不規則な生活や睡眠不足などが加わると、余計にうつ病になる危険性が高まるでしょう。
うつ病にかかりやすい性格に自分が当てはまるかもと思う人は、ストレスを発散する方法や上手に気持ちを切り替える方法を身につけるといいかもしれません。
うつ病を疑うような症状を感じたら、早めに治療を受けることも大切です。
先延ばしにすると、それだけうつ病が悪化してしまいます。
本人が気づかなくても、周囲が異変に気づくこともあります。
身近な人に勧められたら、素直に病院に行った方がいいですね。
うつ病で飲む薬
うつ病になったら、薬物療法が主流になります。
それでは、うつ病で処方される薬にはどんなものがあるのでしょうか?うつ病で使用される薬を数種類を挙げてみたいと思います。
・パキシル(パロキセチン)
セロトニンを再取り込みするセロトニントランスポーターの働きを阻害することで、脳内シナプス隙間のセロトニンの濃度を上げるものです。
そうすることで、うつ状態が改善すると言われています。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と言われます。
・ルボックス、デプロメール(フルボキサミン)
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)パキシルと同じような作用があります。
比較的安全性の高い、副作用の少ない薬です。
・トレドミン(ミルナシプラン)
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤です。
SNRIとも言います。
意欲の低下に対して処方されることが多いです。
・アモキサン(アモキサピン)
第二世代の三環系の抗うつ薬です。
効果が早いです。
うつ病だけでなく、パニック障害などの症状にも適用されます。
・ドグマチール(スルピリド)
脳の活動に働きかけて、気分を良くする作用があります。
女性の場合は副作用としてホルモン異常が起きる可能性があります。
・デパケン(バルブロ酸ナトリウム)
主にてんかん薬として使用されているものですが、躁うつ病などへの効果もあります。
脳内のセロトニンの代謝を促進させる薬です。