高血圧の時に食べてはいけないもの
高血圧の時に食べてはいけないものは、塩分の多い物、味付けの濃い物というのはよく知られています。
高血圧の人に限らず、ラーメンやうどん、ソバなどのスープやつゆを全て飲むと、すごい塩分を摂る事になるので、スープ類は残すようにしましょう。
また、味の濃い物も高血圧には良くないですが、高血圧だからといって、極端に味の薄い食事を作らない事も大切です。
高血圧の人の全員がそうではないと思いますが、血圧の高い人には濃い味の食事が好きな人が多いのです。
味が濃い=美味しいとなってしまっているのですね。
味が濃い食事が好きで、それに慣れている人に、極端に味の薄い食事をいきなり作っても、結局はしょう油や塩などをかけて食べてしまうので、塩分を余分に摂ってしまいます。
それでは、せっかくの減塩食が、無駄になりますよね。
ですから、少しずつ薄味の食事に慣れてもらうように、徐々に調味料の量を減らしたり、普通の醤油から減塩しょう油に変えてみたり、濃い目の天然だしを取ったりしてみるのが良いと思います。
だし汁でも、市販のだしを使うのではなく、きちんと天然だしを取るようにしてみると塩分が控え目になります。
天然だしを濃い目に取る事によって風味も増しますし、汁物や煮物の味付けを薄味にしても美味しく食べる事が出来るでしょう。
さらに、レモンや酢などの酸味やゆず、しそなどの香り、唐辛子、こしょう、わさびなどの香辛料を使う事で、塩分が少ない味付けでも、満足のいく食事が摂れるようになります。
高血圧に効果的なお茶
血圧を下げるお茶には、どのようなものがあるのでしょうか。
高血圧に効果的だといわれているお茶には、たくさんの種類があります。
例えば、杜仲茶や黒豆茶、ゴーヤ茶なども血圧を下げるのに効果的なお茶だといわれていますね。
血圧を下げるお茶の中で最近話題になったのが、たまねぎ茶です。
たまねぎ茶といっても、たまねぎの茶色の皮の部分を煎じて飲むというもので、きれいで無農薬のたまねぎの皮があれば、自宅でも作ることができるでしょう。
作り方は、玉ねぎ3個分の皮をよく水で洗って乾燥させて、500ミリリットルの水と一緒に鍋に入れ、沸騰させます。
沸騰したら中火にして3分煎じて、茶漉しなどで漉して飲むというものです。
作り方自体はとても簡単ですが、無農薬できれいなたまねぎの皮を手に入れるのが大変かもしれません。
もちろん、たまねぎ茶として市販されているものを使えば、もっと手軽にたまねぎ茶を利用できます。
市販のたまねぎ茶は、味も飲みやすく改良されているので、続けやすいですね。
捨てることがほとんどのたまねぎの茶色の皮が高血圧に効果的なお茶になるなんて、ちょっと意外ですが、この皮には利尿作用があり、排泄を促して血圧を上げる物質を抑える働きがあるそうです。
また、黄色い色素はケルセチンというもので、このケルセチンも高血圧には非常に効果があるといわれています。
血圧を下げるためにたまねぎ茶を飲むのであれば、1日3回くらい飲むと効果的です。
食事中や食後に飲むのも良いでしょう。
高血圧と塩分の関係
高血圧と塩分には、どのような関係があるのでしょうか?「高血圧に塩分は良くない」とよくいわれますが、日本人が塩分を好んでたくさん摂っている事はよく知られています。
世界保健機関が定めている1日の塩分の摂取量は5~6グラムですが、日本人の塩分の摂取量は10~11グラムと、倍くらいの数値になっています。
高血圧の人はみんな塩分の摂り過ぎが原因になっているとはいえませんが、全く無関係ということもないでしょう。
高血圧には2つの種類があり、1つは本能性高血圧で、2つ目は2次性高血圧です。
高血圧の人の90%が本能性高血圧なのですが、このタイプは原因が分からない高血圧だといわれています。
しかし、近年では、高血圧になる原因が少しずつ分かってきていて、その1つが塩分の過剰摂取なのです。
では、塩分の摂取が高血圧にどのように関係するのでしょうか?世界の32カ国での塩分の摂取量と高血圧との関係について調べたデータによると、塩分を多く摂取している国の人は高血圧になりやすいという結果が出ています。
その反面、アフリカのように、ほとんど塩分を摂らない国には高血圧の人もほとんどいないのです。
塩分を過剰摂取すると、塩に含まれているナトリウムという物質をたくさん摂ることになります。
そうすると、血管の壁が厚くなってしまいますが、10%血管の壁が厚くなると、血圧は1.5倍になるといわれているのです。
また、ナトリウムが増えると、交感神経が刺激されて、高血圧になるそうです。