更年期 高血圧
更年期に入ると、女性は高血圧になる方が増えてきます。
一般的に、高血圧は男性の方が多いのですが、更年期を迎えた女性は高血圧になる確率が高くなり、65歳を過ぎると男性と女性では、ほぼ同数になってきます。
なぜ、更年期を迎えた女性は高血圧になる確率が高くなるのでしょうか?
それは、女性ホルモンの1つであるエストロゲンが減少してくるのが、原因の1つではないかと言われています。
エストロゲンの分泌を司っているのは、脳の「視床下部」です。
エストロゲンが少なくなってきていると増やすように、卵巣に指令を出します。
しかし、更年期の卵巣は働きが弱くなっているので増やすことが出来ません。
そうなると、「視床下部」は指令を出し続けることになってしまいます。
この「視床下部」は自律神経にも指令を出しているので、卵巣に指令を出し続けていると、自律神経に指令を出すことが出来ないことになり、影響が出てくるのです。
そして、自律神経によって調整されている血圧も、当然のことながら影響が出てきます。
これが、更年期を迎えると高血圧になる女性が多くなる原因だと考えられます。
高血圧にならなくても、血圧に何らかの異常が現れるかもしれません。
注意が必要です。
更年期を過ぎれば血圧も正常に戻ります。
しかし、中には、血圧が正常に戻らずに、本格的な高血圧になってしまう方もいるのです。
そうならないように、規則正しい生活を心がけ、適度な運動を取り入れるようにしましょう。
更年期 基礎体温
基礎体温は、若い頃には妊娠を望む時、もしくは、妊娠したくない時などに測っていた方も多いと思います。
かつては基礎体温を測っていても、特に基礎体温を測る必要を感じなくなると、毎日測るのは面倒ですし、ついやめてしまいますよね。
でも、望み通り妊娠したから終わり、もう避妊する必要がないから終わりではなく、可能な限り基礎体温を測っていくことをお勧めします。
更年期に入ると、基礎体温にも変化が生まれてくるでしょう。
女性ホルモンのバランスが変化していきますので、体にもその症状が現れてきます。
では、どのように基礎体温の変化が現れるのでしょうか?
更年期に入ると、基礎体温の高温期が短くなってきます。
そして、その高温部分が低くなってくるのです。
更年期に入る前の自分の基礎体温の高温期がどれくらいの長さだったのか、そしてどれくらいの体温だったのか、それをわかっていないと、高温期の長さが短くなったとか低くなったとかはわかりません。
なので、短期間ではなく、長期間にわたって測る必要があるのです。
基礎体温を測っていなかったら、更年期に入ったことに気付かず、自分の体調がおかしいのは何故なのか、理由がわからずに不安に思う毎日を送ることになってしまいます。
更年期に入ったと自覚することによって、治療の仕方も変わってくるはずです。
このように、妊娠を望むなど短期的な目的がある時にだけ基礎体温を測るのではなく、自分の体のことですので、変化にすぐに気付けるように、いつも基礎体温を測っていくようにしましょう。
基礎体温を測るのは、とても大切なことなのです。
更年期 運動
更年期に入るから運動を始めるのではなく、日頃から運動をしていた方が健康を保てます。
しかし、多くの女性は、更年期に入ったから少し運動してみようかな・・・と思う方が多いようです。
では、更年期に入った方に適した運動というのは、どういうものでしょうか。
運動は、無酸素運動と有酸素運動とに分けられますが、更年期の方には有酸素運動をお勧めします。
有酸素運動とは、ウォーキングや水泳、太極拳や軽めのエアロビクスなどがあげられます。
日頃、ほとんど運動をしていない方は、手始めに散歩からスタートするといいでしょう。
散歩と言ってもダラダラと歩くのではなく、姿勢を正し、少し汗ばむくらいの速さで歩きます。
最初は無理をせず、15分くらいから始めて、慣れてきたら少しずつ時間と距離を長くして行くといいと思います。
更年期の運動は、自分のペースで行い、無理をしないことが大前提です。
そして、長く継続していくのが大切なのです。
また、筋肉や骨に衰えが見え始めている年代でもありますので、運動をする前には必ず、ストレッチや準備運動を忘れずに行い、筋肉を柔らかくしておくことも重要になります。
面倒でも、それが事故防止に繋がるのです。
少し慣れてきたら、筋肉トレーニングを取り入れてもいいでしょう。
激しいものではなく、スクワットなど足や腰の筋肉を鍛えていくものを重点的に行います。
老後も自分の足で、姿勢を正して歩くためにも、筋肉を鍛えていきましょう。