婦人病 検診

日本の女性は、世界で1番の長寿で平均寿命が85歳を超えています。
日本のの女性は元気というところですが、ところで女性の健康は子供を生むというところからも分かるようにホルモンの影響を非常に受けます。
思春期や精成熟期、更年期、老年期とそれぞれのライフステージにおいての心身の健康管理については、産婦人科や内科の範囲を超えるものがあるようです。
無病の状態で心身ともに「健やかに」生きるためには、いろいろな知識や健康管理への取組が必要です。
そのためには、婦人病に対する検診を定期堤に受けていくことが必要となります。
婦人病の検診も女性の年齢や性のステージによって対象の婦人病も変わってきますから、婦人病の検診についてもそれぞれのステージによって検診項目が変わってくるわけです。
乳房や子宮などの検診についても結婚・出産などのステージによって婦人病としての乳ガンや子宮筋腫などの検診の受け方などからも変化してきます。
現在の婦人病を取り扱うのは、性差医療といって、女性特有の病気を専門に診る女医さんがいる診療科として増えてきています。
女性には、月経・妊娠更年期などの独特な生理現象が起こりますから、婦人病は病気というよりは日常的な現象と考えても良くなってきています。
婦人としての生理現象が日常的なために、女性の場合は若干の異常程度であれば婦人病とは考えずに、なかなか婦人科にかかることが少なくなっています。
そのために、女性の婦人病が進行してしまうこともあり、婦人病の検診は定期的にかつ女性のステージにあわせて行うようにしていきましょう。
婦人病は女性にとってはうまくつきあう、またはコントロールしていくことが望まれるのです。

婦人病とかゆみ

女性のかゆみでは、デリケートな性器の部分のかゆみの悩みが多いようです。
特に外陰部のかゆみの原因の多くは、かぶれによるものが多いようです。
特に日本は湿気が多く、下半身は女性では通気性が悪いようで、そのために外陰部が蒸れてかゆみを覚えることが多いようです。
また女性は体型やファッションなどでぴっちりしたガードルなどで下半身を締め付けることも多いため、さらに蒸れることも多いようです。
化学繊維なども原因になることもあるようです。
まずかゆみを覚えたら、原因と考えられるものをやめてきましょう。
下着の素材を変えたり生理用ナプキンを変えたり、などです。
原因となるものをやめてもかゆみが続くようですと婦人病のおそれが出てきますので、外陰部や膣が熱を持つ場合や、痛いなどの症状があれば婦人病を疑い、婦人科を受診するようにしていきましょう。
婦人病としてかゆみを伴うものには、カンジタ膣炎・トリコモナス膣炎・性器ヘルペス・非特性膣炎・ベーチェット病・萎縮性膣炎・萎縮性外陰炎・バルトリン膣炎・外陰炎などが挙げられます。
婦人病としては挙げられないのですが、かゆみの原因としてはケジラミなどもあります。
婦人病のかゆみは、デリケートな部分に起こるだけになかなか相談も難しいかもしれませんが「かゆみ」という病気のシグナルを体が発しているのです。
内在性のものあるでしょうが、婦人病である可能性も大きいわけです。
女性にとってはデリケートな部分のかゆみですから本当は隠したいのですが婦人病かもしれません。
できるだけ相談していきましょう。

婦人病と不正出血

不正出血とは、不正性器出血の略称ですがこの不正出血は婦人病の前兆でありますから、おかしいと思ったら婦人科で見てもらいましょう。
不正出血とは、分娩や整理などの生理的な出血ではなく、性器から出血することをいい、不正出血の多くは子宮から起こりますが、膣や外陰部から起こることもあります。
不正出血の形態として婦人病に挙げられないものに機能性出血があります。
この婦人病に入らない機能性出血は、正規に器質的疾患がないのに不正出血することをいいその原因としては、黄体ホルモンなどの排卵に関わるホルモンの分泌異常により排卵障害が起こっている場合をいいます。
特にこの機能性出血は、卵巣機能が未熟で安定していない思春期の女性や卵巣機能が衰える更年期などに多く見られます。
機能性出血以外で、不正出血が見られる婦人病は子宮内膣症、子宮筋腫・子宮頸ガン・子宮体ガン・卵巣ガン・卵管炎・クラミジア感染症・外陰ガン・膣ガン・子宮外妊娠・胞状奇胎・子宮頚管ポリープなど多種多様の病気の前兆となっています。
不正出血は婦人病の前兆としてとらえすぐに婦人科に行くなどの処置を執るようにしましょう。
この不正出血の場合は、ほとんどが婦人病の前兆や症状といわれていますから、出血が不正に起こった場合に隠したりせずに婦人病だとの認識で、婦人科で受診をしましょう。
特に女性の医師がいる婦人科であれば女性同士で話もしやすいのではないでしょうか。
不正出血、起きたら婦人科へ行きましょう。