椎間板ヘルニアの原因
椎間板ヘルニアの原因には、どのような事があげられるのでしょうか?それにはさまざまなものがありますが、大きく分けると下記の4つがあげられます。
・普段の生活での動きが引き金となって起こるもの
・加齢による椎間板の老化によって起こるもの
・加齢による骨自体の老化によって起こるもの
・姿勢が悪く、それが原因で背骨が歪んでしまうもの
の4つです。
普段の生活から注意していれば防げる、姿勢の悪さからくる背骨の歪みによって起こる椎間板ヘルニアは、正そうと思えば正せます。
普段での動きが引き金となって起こる椎間板ヘルニアの原因には、背骨に負担をかけているケースが多いです。
たとえば、スポーツで腰を強くひねったとか、中途半端な姿勢で重い物を持ち運びしたとか、長時間の車の運転や座り仕事を繰り返していると、椎間板ヘルニアの原因になる事があります。
加齢による椎間板の老化は、椎間板は成人した頃から徐々に弾力性が欠けていくと言われていて、さらに年を重ねていくと、何気ない動きによる衝撃や圧迫にも弱くなって、椎間板ヘルニアの原因となるのです。
加齢による骨自体の老化は、カルシウム不足や偏食をする事で骨の密度が少なくなって、少しの衝撃で骨が欠けて椎間板ヘルニアの原因になります。
姿勢が悪く、それが原因で背骨が歪んでしまうものは、ずっと悪い姿勢のままでいると、背骨や骨盤がずれてしまい、そのまま骨盤がずれて腰椎も傾く事になります。
その結果、腰への負担がとても大きくなり、椎間板ヘルニアを引き起こしてしまうのです。
これは防げるものなので、正しい姿勢を普段から心がけるようにしましょう。
椎間板ヘルニアの症状
椎間板ヘルニアは、よく知られている病気ですが、その症状がどんなものかをご存知でしょうか?椎間板ヘルニアの症状を知るには、まず椎間板とは体のどこにあって、どのような役割を果たしているのか知っておく必要があります。
人間の体を支える背骨は、小さな骨が24本も集まってできています。
背骨を形成する小さな骨の間にあるゼリー状の軟骨が椎間板です。
人間が歩いている時の揺れや、ジャンプして着地した時の衝撃に耐えられているのは、この椎間板がクッションの役割を果たしてくれるおかげなのです。
椎間板ヘルニアは、加齢や激しいスポーツなどによって椎間板が背骨の外に飛び出して、神経を圧迫する病気です。
首から腰までのいろいろな場所に椎間板ヘルニアは発生しますが、一番多いのは腰のヘルニアでしょう。
椎間板ヘルニアの自覚症状は、その程度によってさまざまですが、
・腰が曲がりにくく、無理に曲げるとふくらはぎや太ももにびりびりした痛みが走る。
・背中や腰の凝りがひどく、30分以上歩くと腰が痛くなり、とても辛い。
・便や尿が出にくくなる。または頻尿になる。(重度の場合)
・立っているのが辛く、15分位のちょっとの時間でも椅子に座っているのも辛い。
・前にかがんだ姿勢でいると痛みが増す。
・足の一部分を触っても感触が鈍く、椅子に腰掛けている状態から立ち上がるのが困難。
・腰を伸ばした状態で足を持ち上げるのが難しい。
などがあげられます。
以上のような症状に思い当たりがある方は、椎間板ヘルニアの可能性があります。
ヘルニアの種類
一言で「ヘルニア」と言っても、色々な種類があるのをご存じでしょうか?ここでは、ヘルニアの種類について述べていきたいと思います。
まずは赤ちゃんが罹る「臍ヘルニア」です。
これは、赤ちゃんはへその緒が取れたばかりの時に、お腹に力を入れて泣こうとすると、腸が盛上がってきて、臍を押し上げる事があります。
これを「臍ヘルニア」と言います。
次に「大腿ヘルニア」ですが、内臓の一部が飛び出してきて元に戻らない状態の事を「大腿ヘルニア」と言います。
「食道ヘルニア」というのもあり、これに罹ると食べ物が逆流したり、つかえたりするなどの症状が出てきます。
食道ヘルニアは、X線検査や内視鏡検査で判断出来るようになっています。
「横隔膜ヘルニア」というヘルニアもありますが、これは横隔膜が損傷したり、破裂した場合に起こるヘルニアで、事故などが原因となって起こるので「外傷性ヘルニア」とも呼ばれています。
また、横隔膜ヘルニアにはもう1つの種類があり、「非外傷性ヘルニア」と言われていますが、これは肥満や妊娠などで横隔膜への負担が掛かって起こるヘルニアです。
他にも、「胃ヘルニア」「脳ヘルニア」「小児ヘルニア」などがありますが、みなさんが一番良くご存じなのは、「椎間板ヘルニア」だと思います。
「椎間板ヘルニア」は、腰に大きな負担が掛かって起こるもので、腰が曲がりにくくなったり、腰を曲げると足がしびれたり痛んだりします。
酷くなると手術が必要にもなる怖い病気です。