補聴器をつける
補聴器の購入を検討している方の為に、補聴器の種類や特徴について簡単に紹介します。
高齢者も含め、音が聞こえづらくて悩んでいる難聴者の方々が、より聞こえやすくなるよう、耳の補助をしてくれる機械の事を補聴器といいます。
音がより聞こえやすくなるようにとは、ただ単に音を大きくするだけではなく、雑音や大きすぎる音を調整して、不快な音をできるだけなくす加工がされているのです。
ただ勘違いしてはいけないのは、補聴器はあくまでも「音」自体を大きくする機械なので、聞こえやすくなっても、聞き取りの力をアップさせる事や言葉のみ大きくする事はできません。
人によって難聴の度合いも軽度・中度・高度に分かれる為、聞こえやすい音の大きさも変わってきますので、自分に合った補聴器を探す事が大切です。
補聴器の特徴は、音や音質を調整したり、音量を調整したり、出力制限の装置(大音量がでないようにする為)などがあります。
形は、耳型・耳かけ型・めがね型・はこ型などがあります。
種類は、軽度用・中度用・高度用があり、低音が得意な物と高音が得意な物に分かれます。
このように、補聴器には個人の症状に合うように様々な種類があるので、自己判断ですぐに補聴器を手に入れたりせずに、一度耳鼻咽喉科を受診して相談しましょう。
きっと、あなたに合った補聴器の種類などの的確なアドバイスが貰えるはずですよ。
難聴とストレスの関係性
ストレスが原因といわれている難聴には、「突発性難聴」と「心因性難聴」の二種類があります。
突発性難聴は原因不明とされていますが、ストレスが原因の可能性が高いようです。
この難聴は、ある日を境に、いきなり片耳が聞こえづらくなるのが特徴で、耳鳴りも併発します。
心因性難聴は、原因がストレスとはっきりしています。
音が聞こえづらくなる、耳鳴り、頭痛といった症状があります。
体の他の部分には異常がみつからないのに、なぜか耳だけ聞こえない(聞こえにくい)という場合もあるようです。
治療法としては、精神科や心療内科などで、ストレスになっている根源を排除する事から始まります。
つまり、この難聴は薬や手術で治すのではなく、精神面から鍛えていく事が第一歩となるのです。
もちろん完治する方もいるので、難聴によって更にストレスが加わらないように、ドクターとよく相談する事が大切になってきます。
ストレスと難聴って、関係性がないと思われがちですが、実は大きく関わっているんですよね。
知らないうちに体にストレスを溜め込むと、人間の体は自動的にストレスを解消するように動き始め、脳に体全部の栄養が集められるようになっています。
その事で、耳、目、首、肩などにいくはずだった血液や栄養がいかなくなる為、難聴、眼痛、首のこり、肩こりなどといった症状が出始め、本来の機能を低下してしまうとされています。
ストレス解消法は人それぞれですが、規則正しい生活をして、体を充分に休めてあげる事が大切です。
難聴の治療法
難聴でお困りの方に、主な症状や治療法を簡単に紹介します。
難聴の原因は、大きく分けて「感音性難聴」と「伝音性難聴」の二つに分けられます。
感音性難聴は、聴神経や内耳の異常によって起こります。
音が聞こえにくい、音が割れて聞こえる、複数人での会話が困難、耳鳴りを併発するなどといった症状があります。
また、音の周波数によって聞こえにくい度合いが人それぞれの為、音をただ大きくするだけの補聴器では、雑音が入り、逆に聞こえづらくなります。
そこで、個人に合わせて調整可能で、雑音が入らない「デジタル補聴器」が有効とされています。
この難聴は、治療や手術は困難とされていましたが、近年、特殊な電極を内耳に植えこむ「人工内耳手術」の開発が進められています。
リハビリ次第で、日常会話程度なら聞こえるようになる画期的な手術です。
伝音性難聴は、外耳や鼓膜・中耳の異常によって起こります。
大きな音は聞こえても、通常以下の音は聞こえづらく、耳の閉塞感や自分の声が大きく聞こえるといった症状があります。
この難聴は、ほとんどの方がケガや中耳炎による影響で、鼓膜に開いた穴が塞がらずにいる「慢性穿孔性中耳炎」になっているとされています。
近年では、人体用の特殊な接着剤で鼓膜を形成したり、コラーゲンでできたスポンジなどで鼓膜にできた穴を埋める「鼓膜形成術」と呼ばれる新たな手術法が開発されています。