あがり症での声の震え
あがり症に悩む方には、様々な症状を抱えている方が多くいますね。
「言葉がでてこない」「涙がでてしまう」「手や足が震える」「声が上ずる」「顔が強ばる」などなど、本当に色々なものがあります。
声が震えるのも、その一つですね。
これは、震えを意識すればするほどに、止めようとすればするほどにひどくなります。
気にすれば、それだけ焦りや緊張に繋がるので、余計に治まらなくなるのです。
この症状を治すには、あがらないしかありません。
あがらないようになるには、失敗を恐がらず、どんどん場数を踏む事が一番です。
声が震えても気にしないで、今の自分をさらけだす勇気を身につけましょう。
実際、声が震えている人と話していても、相手が嫌悪感を感じる事はまずありません。
表にでるかでないかだけで、大なり小なり誰もが緊張しています。
声が震えている相手を前にして、「この人も緊張しているんだな」と、ホッとする方も少なくないはずですよ。
本人からすれば、大きな問題かもしれませんが、他人からしてみれば、ちょっとした個性程度のものです。
大抵は、声が震えているかどうかよりも、会話の内容に興味がいくものです。
声の震えは、薬で一時的に止める事はできても、治療する事はできません。
精神科などでも、有効な治療法はみつかっていないようです。
「気にしないでください」とアドバイスをされ、安定剤を処方されるケースがほとんどのようですよ。
あがり症と赤面症の関係
あがり症と赤面症は、実は、とても関係性が強いのです。
あがり症とは、失敗を必要以上に恐れる事から、人前で発言する際に、異常なほどの緊張を起こしてしまうものです。
自分で自分を追い込んでしまうのが原因で起こる症状です。
赤面症は、緊張すると一気に血が上り、顔が真っ赤になってしまいます。
人前で発言する時だけでなく、その状況を空想するだけでもなる事があります。
こちらも、自分の思い込みから自身を追い込んでしまう事で起こります。
あがり症と赤面症は、誰にでも起こる症状です。
人前で発言するのは、誰だって緊張しますし、緊張すれば顔が赤くなったりもします。
度合いは人によって違いますが、どちらも、病気とまではいえないとされています。
あがり症の方は、赤面症でもある事が多いです。
この辺りから、関係性が強いといわれているのでしょう。
治療法こそ違えど、顔が赤くなる時は緊張している時なので、あがるのと同じようなものとして扱われる事も少なくありません。
もちろん、あがり症・赤面症どちらも、克服する事は可能です。
というよりは、あがらなくなれば顔が赤くはなりませんよね。
ですから、両方にお悩みの方は、同時に治す事も可能といえます。
どちらも、物事の捉え方の偏った部分が原因ですから、そこを中心とした改善、つまり、精神面のトレーニング的な治療が望ましいでしょう。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
子供のあがり症
子どものあがり症は、親のしつけが大きく関わってきます。
あがり症の子どものほとんどは、失敗は絶対にしてはいけないものだと感じています。
恥をさらしてはいけない。
完璧でないとならない。
そういった恐怖心に似た思い込みから、自分から何かをする際に、極度に緊張してしまうのです。
これは、個性でもなんでもありません。
親のエゴによって、素直な気持ちを表現できなくなっているのです。
しつけを厳しくするのがいけないのではありません。
威圧的に無理矢理意見を押しつけたり、子どもの気持ちを無視して手をだすのがいけないのです。
そういった態度で接していると、子どもは萎縮してしまいます。
どうせわかってもらえないと、意見が主張できなくなってしまいます。
周りにできるだけ合わせて、自分をださない事でトラブルを避けるようになります。
そうして生きていても、意見をいわなければならない場面は少なからずあるでしょう。
この時に、心臓が飛びでるくらい緊張しながらも、言葉を必死で選び、どうにか発言できたとします。
本人にとっては、一世一代の大仕事です。
でも、ここで否定されたり、からかわれたりしたら、さらに自分を認められなくなるでしょう。
「やっぱり自分なんて」と、ネガティブになるのです。
こうなると悪循環ですね。
大人になっても、自己主張ができないままの人もいます。
早い段階で親が気づき、教育方針を見直して、自分の価値を知らせてあげましょう。