あがり症 人前で話す時のテクニック
日常生活の中で、人前で話す場面はたくさんあります。
しかし、私たち日本人は、人前で話す事が苦手といわれています。
大勢の人の前でも、少数の人の前でも、「人前で話す」という事に強いプレッシャーを感じ、あがる方も多いようですね。
そんな場合でも、テクニックがあれば緊張せずに相手に気持ちがうまく伝わるのになんて思う方も多いのではないでしょうか。
そこで、決してムダ話では終わらせない、聞く人の心に響くテクニックを紹介しましょう。
まずは、自ら恥をさらけだすという事です。
失敗を恐れずに、自分の失敗談を冒頭に入れる事で、相手の興味を掻き立てます。
これは、自分自身の緊張や不安感をなくす為にも効果的です。
そして、熱意と誠意を持って、全員に伝える努力をする事です。
この事で、相手に感動を与える事ができ、聞く耳を持って貰えるようになります。
また、少々緊張が相手に伝わってしまってもカバーする事ができます。
これに加えて、自信のある話し方をするようにしましょう。
言葉に強弱をつけると、自分が一番いいたい事は何なのかを相手に伝えやすくなります。
それから、一番のポイントは、自分の中で最高の声をだす事です。
大きな口を開けて、お腹からしっかり声をだす事で、相手に信頼や安心感を抱いてもらえます。
この事を意識する事で、緊張で起こる声の震えや早口、小声などが軽減されます。
これらのテクニックを全て実践できるようになれば、人前であがる事もなくなっている事でしょう。
あがり症の対処法
あがり症は、いつもと違う場面に立たされた時に起こる緊張や不安感、恐怖心、興奮状態からくるストレスが原因で起こるといわれています。
普段、友達とする何気ない会話と、人前で注目されながら話す事とでは大きく違ってきますよね。
そんな精神的に不安定な場合に、人は「あがり症」になるのです。
そこで、あがり症で悩まれている方に、効果的な対処法を簡単に紹介します。
軽度のあがり症の方に最も効果的なのは、緊張を緩和させる事です。
心身ともにリラックスする事で、呼吸、心拍、血圧、筋肉、それぞれの緊張がほどけ、興奮状態や不安感からくる症状を少なくする事ができます。
鼻で息を吸って、口からゆっくり吐く深呼吸を数回繰り返す事や、静かな場所で精神を落ち着かせる事、「自分ならできる」といい聞かせる事が有効です。
これらは、とても簡単のように思いますが、緊張や興奮状態の際に行うのは結構難しいものです。
このように気持ちを落ち着かせる対処法で、あがり症を克服する方がほとんどですし、一般的といえます。
中には、心理療法やカウンセリングなど、精神科に通院して克服する重度の方もいます。
あがり症対策は、いかにリラックスできるかや、精神的に強くなれるかが大きく関わってきます。
「どうせ私はあがり症だから」と諦めるのではなく、失敗を恐れずに前向きに考える努力も必要です。
自分らしく、自信を持つ事ができるまで、少しずつでいいので、考え方を変える努力をしてみましょう。
あがり症の原因
人はどうして、あがってしまうのか?「あがり」の症状は、脳による本能的なものです。
自分が置かれている立場や、周囲の状況から生じる不安定な気持ち、恐怖心、極度の緊張などが体にあらわれます。
また、これらの症状に加え、ステージや大会などの大勢の中で自分が立っている事を想像しただけで、緊張して興奮してしまう条件反射を一般的に「あがり症」といいます。
大勢の人前での大役を任された時や大事な場面では、ほとんどの人が極度の緊張状態になってしまうはずです。
「話が面白くなかったらどうしよう」「こんな事をして嫌われたらどうしよう」など自分を精神的に追い込んでしまうことでしょう。
特に、心配性の方やマイナス思考の方にこの症状が多いです。
こうした不安定な気持ち、恐怖心、極度の緊張が原因で、体には様々な症状があらわれます。
突然、頭が真っ白になり、何をいえばいいかわからなくなったり、自分でもよくわからない事をいってしまったり、声、手足、体の震え、発汗、表情が強ばる、赤面などがあがり症の症状といわれています。
人前から去って、普段と変わらない日常に戻れば、この症状がなくなる方がほとんどです。
人前に立つ機会が多い方は、場数をこなす事により、その緊張に慣れて症状が緩和される場合があります。
あがるという現象は誰にでも起こる事で、その度合いが軽いか重いかの違いだけなのです。
ですから、あがり症で悩まれている方は自分を特別視して卑下しない事が大切です。
できない自分も認めてあげましょう。