包茎治療
包茎治療には、包茎治療グッズなどを使って自力で治す方法や包茎手術を受ける方法などがあります。
仮性包茎の場合は、いきなり包茎手術をするよりも、まずは自力で治す方法を試してみた方がいいかもしれません。
包茎手術にかかる費用の相場は、8~20万円くらいですから、金銭的な負担も大きいと思います。
真性包茎やカントン包茎の場合は、泌尿器科で手術すれば健康保険が適用されるので、自己負担額としては1~3万円で済みます。
でも、背面切開法による包茎手術は仮性包茎になる上、再発のリスクもあり、環状切開法(クランプ法)なら傷跡が目立つ上、治るのに一週間くらいかかるようです。
自由診療の美容整形外科や包茎専門クリニックで包茎手術を行うと、出血や痛みも少なく、傷跡などが残らないように配慮してくれるでしょう。
ただし、やたらぼったくる悪徳病院もあるので、気をつけてください。
自力で包茎を治すグッズとしては、リング状になっていて包皮を伸ばすように装着することでむけた状態にするものや女性が一重まぶたを二重まぶたにする時に使うアイプチのように余っている包皮を接着するもの、大きなピンセットのような器具で包皮口を開いて真性包茎を矯正するものなどがあります。
塗るだけで仮性包茎が治るジェルやシールも売られていますし、包皮をむいたままで固定しておくのに便利なビガーパンツも便利かもしれません。
包茎矯正マニュアルなども、返金保証付きのものであれば、試してみる価値はあると思います。
包茎とは
包茎とは、通常時(非勃起時)に皮膚が亀頭を覆っている状態をいいます。
包茎は病気ではなく、珍しいことでもありません。
日本人男性の七割が包茎、世界中の男性の八割が包茎という説もありますし、生まれてくる時はみんな包茎なのです(欧米諸国では、割礼の習慣があることが多いので、成長後の包茎が少ないとされていますが)。
ただし、包茎には三種類あり、包茎の種類によっては手術した方がいいこともあります。
一つ目は仮性包茎で、包皮を手で根元の方に引き寄せるか勃起すると、すぐに亀頭が露出する包茎です。
お風呂に入る時に、包皮と亀頭の間もちゃんと洗うようにすれば特に問題ないでしょう。
勃起すれば亀頭が露出するので、性交渉の際にも全く問題ありません(男性が気にするほど女性は気にしませんし)。
二つ目は真性包茎で、包皮と亀頭が癒着していて、皮をむこうとしてもむけない包茎です。
勃起時にも皮がむけないので、性交時に痛みを感じます。
皮の中にも精液が溜まるため、不妊症の原因になることもあります。
包皮と亀頭の間を洗うこともできませんから、非常に不衛生になり、亀頭包皮炎になる恐れもあるのです。
子供の頃は真性包茎のことが多いですが、意識してむくようにしていると、仮性包茎になります。
真性包茎は手術や治療をした方がいい包茎です。
三つ目はカントン包茎で、仮性包茎と真性包茎の間のような包茎になります。
皮がむけることはむけるのだけれど、簡単にむけなかったり、痛みを伴ったりします。
カントン包茎は亀頭を圧迫して壊死させる危険性があるため、なるべく早く手術や治療を受けた方がいいでしょう。
包茎 癒着
亀頭と包皮が癒着していると、すぐに真性包茎だと思ってしまうかもしれません。
でも、包茎は包茎でも仮性包茎だということもあるので、まずは、自分で癒着をはがす努力をしてみましょう。
泌尿器科ではがしてもらうこともできますが、中には営利目的で必要もないのに包茎手術を勧めてくる病院もあるので注意してください。
亀頭と包皮の癒着のはがし方としては、まず、お風呂によく浸かるか、洗面器などにお湯を入れて陰茎を浸けて包皮を柔らかくしてから、包皮に手を添え、ゆっくりと根元の方にずらしていきます。
お湯に浸けたまま、ゆするようにするとよいという説もあります。
包皮をずらして、ちょっとでも痛みを感じたら、その日はそれで終了です。
この作業をできれば毎日、コツコツと続けます。
もし、出血したらよく洗って傷口を清潔に保つようにしてください。
化膿したり、痛みがひどいようなら、泌尿器科に行った方がいいでしょう。
いらいらしても、強引に癒着をはがそうとせず、半年かけてはがすくらいの気持ちでじわじわとはがします。
亀頭が出るようになったら、恥垢(白や黄色のカス)をよく洗い、必ず元に戻すようにしておくのがポイントです。
他にも、両手で先端部分の包皮を左右からつまみ、痛みを感じない程度に左右に引っ張るというのを朝起きた時、お風呂上り、夜寝る前の一日三回、一回10分を目安に行うという方法があります。
地道に気長に続けることで、手術することなく、真性包茎を治せるそうです。