性器ヘルペス
性器ヘルペスは、ヘルペスウイルスに感染すると、二日から十日の潜伏期間の後に発症します。
主な症状としては、男性は包皮や亀頭などに、女性は大陰唇(小陰唇や性器内部に症状が出ることも)に水泡やできもの、ただれができ、膿が出たり、発熱したり、強いかゆみや痛みを感じたり、ひどい時には神経麻痺や排尿・排泄・歩行障害を起こすこともあるそうです。
感染直後には全く症状が出ない人も多く、睡眠不足や風邪、ストレス、妊娠や月経などで抵抗力や免疫力が低下した時に発症することもあります。
症状自体は二週間から四週間程度で治まりますが、ウィルスが陰性になっただけで、免疫力が低下すればまた再発するでしょう。
現在のところ完治しないので、抗ヘルペス剤や痛み止めなどで対処するしかありません。
一度発症したら、完治薬が開発されるまでは、根気よく治療を続け、症状が治まっても定期的に通院して、発症を防ぐ努力が必要になります。
分娩時に性器ヘルペスを発症していると、新生児に感染する恐れもあるため、帝王切開での分娩が無難でしょう。
発症してない時であれば、普通にセックスすることができますが(感染する可能性もゼロではない)、発症中にセックスすると感染する可能性が高いです。
ウイルスなので、発症中はコンドームをつけていても、完全に予防できるとは限らないのだとか。
ヘルペスウイルスは、非常に感染力が強く、発症者が使ったタオルや洋式トイレの便座、浴槽のふち、お風呂の椅子などからも感染します。
ですから、性器ヘルペスを発症したからといって、セックスが原因とは限らないのです。
性病とは
性病とは、厳密にいえば、淋病、梅毒、軟性下疳、鼠径リンパ肉芽腫を指す言葉ですが、一般的には性感染症を略した言葉として使われています。
性病はセックスをすることで感染しますが、性病の種類や感染者の状態によっては、ディープキスやオーラルセックスをしただけで感染することもあるため注意が必要です(膣カンジダ症などは性行為がなくても感染する)。
例えば、淋病は、感染者の精液(もしくは、体液)が目に入るだけで、淋菌性眼炎になる危険性があり、最悪の場合は失明します。
HIVに感染した男性の精液が口や目に入ると、HIVに感染する可能性が高くなるでしょう。
性病の種類によっては、感染しても自覚症状が少なく、潜伏期間が長いため、感染に気づかないことも珍しくありません。
特に女性は、性病に感染しても自覚症状があまり出ないため、なかなか自分が性病に感染しているとは気づかないのです。
出会い系で不特定多数とセックスしていたり、セックスフレンドがいるような異性とセックスする時には、ディープキスやオーラルセックスを避け、コンドームを使用することをオススメします(毛じらみなどはそれでもうつりますが)。
風俗店でサービスを受ける、風俗店で働くなどの場合も、性病に感染する危険性がかなり高いです。
不特定多数とのセックスや風俗店通い(勤務)がどうしてもやめられないなら、定期的に性病検査を受けましょう。
性器をよくみると感染していることがわかる性病もあります。
近年、若年層を中心に性病感染者が増えているので、セックスする相手は慎重に選んだ方がいいかもしれません。
包茎手術
包茎手術とは、基本的に、勃起時の亀頭に皮がかぶらないようにする手術です。
包茎手術には色々な方法がありますから、メリットとデメリットを比較して、後悔のない手術方法を選んでください。
包茎の症状によっては、選ぶことのできない手術方法もあります。
泌尿器科でよく行われるのが、背面切開法。
包皮に縦に切れ目を入れて、とりあえずむけるようにするもので、真性包茎やカントン包茎が仮性包茎になります。
簡単で痛みも少なく、傷跡も目立ちませんが、再発する恐れもあるそうです。
泌尿器科では、中央部環状切開縫合術で包茎手術を行うことも多いようですが、縫合部前後の色合いがはっきりと分かれるので、ツートンカラーになります。
余った皮が少ない仮性包茎の人のみに有効なのが、根部形成法。
根元で余分な皮を取り除く方法ですが、あまり使われていませんし、あえてこの手術法を選択するメリットもないでしょう。
パート・アルバイト医師が多い病院や泌尿器科でよく使われるクランプ法(環状切開法)は、よほど熟練した技術を持っていないかぎり、自然な仕上がりにはならず、ツートンカラーになることも多いです。
クランプという器具で余った皮を挟んで締め上げて切り取るという方法になります。
傷跡が目立ちますし、手術後は疼痛と不快感を感じることもあるのだとか。
現在、主流になっている包茎手術法が、亀頭直下法。
機能的にも見た目的にも優れた手術法ですが、他の手術よりも難しく、未熟な医師が行うと他の手術法の方がマシだったということになりかねません。
また病院によっては、性感の敏感な包皮小帯(俗にいう裏筋)を切ってしまうこともあるので、切らずに残してくれる病院を選んだ方がいいでしょう。
「切らない包茎手術」としては、ナチュラルピーリング法、根元部固定法、保存療法などがあります。