冷え性の種類
冷え性とひとまとめに表現されますが、実は冷え性にも色々な種類があります。
その種類によって、対処方法も変わってくるでしょう。
冷え性の種類は、体質によって分けられ、大きく分けると三種類になります。
では、冷え性の種類について少し紹介していきたいと思います。
一つ目は、自律神経からくる冷え性です。
冷え性の方の多くは、これに該当します。
このタイプは、疲れがなかなか取れない、イライラしている、胃もたれや肩こりを起こしやすいなどといった特徴があります。
生活リズムが不規則であったり、食生活の乱れなどが原因で起こる事が多いのがこのタイプです。
二つ目は、鉄分不足からくる冷え性です。
このタイプは、めまいやふらつき、立ち眩みなどが起こりやすいという特徴があります。
鉄分が減少した状態が長く続くと、貧血を起こします。
貧血は生理などの関係から、女性に多くみられます。
意識して鉄分をとる事で改善に向かいやすいでしょう。
三つ目は、ホルモンの働きの不規則化からくる冷え性です。
このタイプは、体の部位が冷えているのに、頭はのぼせているような感覚になるという特徴があります。
例えば、「手足は冷たいのに顔がほてる」といった具合です。
このような症状は、ほとんどが女性に現われます。
このタイプの場合、更年期障害の一種である事が多く、自然と改善される事がほとんどです。
このように、三種類のタイプを紹介しましたが、当てはまるタイプはありましたか?タイプがわかると改善もしやすいので、是非参考にしてみてください。
冷え性になる原因
冷え性は、年々増加傾向にある病気です。
ですが、冷え性は万病のもととはいえ、症状といえば「手足が冷たい」といったような、死に直結しないものなので、病院に行っても大した処置はされない事が多いですよね。
冷え性は、女性に多くみられる症状といわれています。
これは、冷え性の原因から考えるとわかりやすいかもしれません。
冷え性の原因は、ざっくりと分けると二種類あります。
一つは、熱の不足です。
人間は食べる事で熱を生みだします。
一日のうちに生みだされる熱エネルギーは、60%が筋肉によって作られています。
なので、カロリーを控えめにしやすい女性は、冷え性になりやすいのです。
また、筋肉量が少ない方も、この原理によって冷え性になりやすいといえます。
そして、もう一つの原因は、血行不良です。
一つ目の原理で熱エネルギーが十分に作りだせたとしても、血流が悪ければ、それを全身に送る事ができません。
最近は、空調設備が整っているので、どんな季節でも同じような温度で過ごせるようになりました。
ですが、一歩室外にでれば、四季折々の温度があります。
この温度差に体調機能が追いつかない方が増えてきているのです。
特に、寒いくらいにエアコンのきいた部屋に長時間いるのはよくないですね。
できれば、エアコンの温度設定は高めに、それができなければ衣服で調整するなどしてください。
日頃から肩こりや腰痛に悩まされているのなら、それは血行不良のサインです。
冷え性になりやすい食べ物・食事
冷え性になりやすい食べものは、夏に採れる食材や暑い地方で採れる食材です。
暑い時には、体を冷やす食べものが多いです。
スイカやきゅうりなどは、体を冷やす事で有名ですね。
基本的には、水分の豊富な食材には、体を冷やす作用があります。
水分の多い食材というと、パイナップルやミカン、メロンにトマト・・・と、あげればきりがありません。
このような食品は食べてはいけないわけではなく、「過剰に摂取すると冷え性になりやすいんだ」という事だけ覚えておいてください。
摂取の方法を変えれば、体を冷やす食材でも体の冷えにくい食事はできます。
例えば、野菜をサラダではなく、スープにしてしまうなどです。
また、どんなに体を温める作用がある食材でも、冷たいままで摂取すると逆効果です。
どんなに暑くても、温かい料理を作るようにしてくださいね。
調味料にも、体を冷やす性質のあるものがあります。
お酢や白砂糖、化学調味料などです。
これを排除する事はかなり難しいので、適度に使用すれば問題はないでしょう。
ただし、ビールやコーラ、ジュースやウイスキーの水割りなんかは要注意です。
夏になると、「お風呂上がりにキンキンに冷えたビールを一気飲み!」といきたくなりますが、これは冷え性の大敵です。
お風呂でせっかく温めた臓器が、いきなりガチガチに冷やされてしまうのです。
できれば、お風呂上がりはウーロン茶などで我慢してください。
とはいえ、ストレスもよくないので、気に留める程度から始めて、少しずつ取り入れていっても大丈夫ですよ。