五十肩の治療法
五十肩の治療法は、主に痛みの治療と肩関節を動かす治療です。
五十肩で痛み症状がひどい時の治療法としては、消炎鎮痛薬などの薬を用いて痛みと炎症を軽減することができます。
消炎鎮痛剤は、内服薬や座薬で処方されることが多いでしょう。
痛みのピーク時には、医師に薬を処方してもらい、使用することで、痛みを抑えることができます。
同じ消炎鎮痛剤でも、副作用の少ない外用薬で治療する場合もあります。
消炎鎮痛効果のある薬剤が入った湿布を貼ることで痛みを抑えます。
五十肩の治療法は、痛みをとるだけでなく、肩関節を動くようにする治療も必要です。
五十肩の運動制限の症状が現れた時に、肩関節を動かす治療をすることで、五十肩の炎症後の癒着を抑え、運動制限を軽減することができます。
五十肩の時の肩を動かす治療法は、主に肩関節の運動です。
運動治療については、まず医療機関で適切な肩の運動方法の指導を受けると良いでしょう。
五十肩は、投薬と運動が最も有効な治療法と言われていますが、中には症状がひどかったり、回復が思わしくない場合もあります。
そのような時は、リハビリという治療法もあります。
特に痛みがひどい場合には、神経ブロック療法が用いられます。
また、重症の場合は外科的治療で手術を行うこともあります。
五十肩には症状に合わせて様々な治療法があります。
五十肩を引き起こしたら、医療機関で診断してもらい、適切な治療法で治療を行うようにしたいものです。
五十肩になる原因
実は、五十肩になる原因はまだしっかりと解明されていないのが現状です。
今、分かっている五十肩の原因として、筋肉の老化や疲労などが挙げられています。
肩は、可動範囲がとても広い関節です。
ですから、老化などによって肩の周りの筋肉や組織が衰えることで、炎症も起きやすくなるのです。
老化した肩に何らかの負荷がかかることで肩に炎症がひろがり、五十肩を発症するケースが最も多いようです。
肩の周りには、筋肉や肩関節を取り巻くコラーゲン線維でできた腱があります。
骨と連結しているこの腱は腱板と呼ばれています。
この腱板が年齢を重ねると老化し、もろくなってしまい、五十肩の発症に大きく関与しているとみられています。
腱板の老化は50代にピークを迎えます。
なので、老化の進む50代あたりの年代で腕や肩に負担をかけると、老化している腱板を傷めてしまい、炎症を起こし、五十肩を引き起こしやすくなるのです。
腕や肩に負担のかかる原因としては、打ち身や腕を伸ばしての重労働などがあると言われています。
また、運動不足や寝る時の体勢、ゴルフやテニスのスイングなども原因かもしれないと考えられています。
五十肩の原因は、正確には解明されていませんが、原因ではないかと思われている事はたくさんあります。
加齢と共に体の様々な組織が衰えていることを意識し、負荷のかかる事を控えることで、五十肩に気を付ける事ができるのです。
五十肩の症状
五十肩は肩の関節やその周辺の炎症のために、肩から腕にかけて痛みが出て、腕の動きが制限される疾患です。
50歳代にピークを迎えることが多いため、五十肩と呼ばれています。
この疾患は、肩の痛みや首の痛みがでるため、肩こりなどと間違える場合も多いようです。
五十肩の特徴は、肩から腕にかけて痛みが走るという点ですが、両方の肩や腕が痛むのではなく、どちらか一方の肩や腕に痛みが起こることが一般的です。
また、五十肩では、腕を前や横から真上に上げたり、腕をひねったりする動作に制限が起きることも特徴の一つとなっています。
五十肩の場合には、この運動制限が判断の大きなポイントとなります。
腕が動かせないという症状がある場合は五十肩と考えてよいでしょう。
五十肩は、痛みと一緒に肩や腕の腫れた感じや熱っぽさを伴う事もあります。
五十肩は、日を追うごとにじわじわと症状が現れるという人が多いようですが、まれに突然痛みの症状が出る人もいるようです。
五十肩の初期症状は、肩を動かした時の痛みですが、症状が進行すると肩がうずき、痛む事もあります。
痛みが治まってくると、続いて腕が上がらないなどの運動制限の症状に悩まされます。
五十肩は、首・肩・腕等の様々な疾患に類似した症状があります。
人により症状も様々ですので、首や肩、腕等に痛みや制限がある場合は、五十肩なのか、首や肩などの違う部位の疾患なのかを医師にきちんと診断してもらうと良いでしょう。