更年期障害に効果のあるサプリメント
更年期障害は女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減少することにより、頭痛やめまい、動悸、イライラ、不安を感じるなどの症状が現れるようになります。
女性ホルモンの構造とよく似ていて、更年期障害による症状全般に速やかに効果をもたらしてくれるといわれている定番サプリメントが大豆イソフラボンです。
減少したエストロゲンを補うような働きをしてくれます。
エストロゲンの特徴である骨量を調整する働きも大豆イソフラボンにはあるので、骨粗鬆症の進行を抑える作用もみられるのです。
効果がある反面、気になるのが副作用ですよね。
でも、その心配はいりません。
大豆イソフラボンはエストロゲンのように大きく作用するものではないので、副作用の心配はないといわれています。
ホルモン補充療法で懸念される発がん率の上昇なども気にしなくて良さそうです。
更年期に入り、サプリメントを始めてみようかなと考えている初心者の方には、一番安心して使うことのできるサプリメントではないでしょうか。
その他に、忘れてはならないのがビタミンです。
たくさんあるビタミンの中でも、更年期障害で注目すべきビタミンは、ビタミンEです。
ビタミンEは血行を良くしたり、老化防止などにもいいといわれていますが、実はこれも女性ホルモンと働きが似ていて、ホルモンの分泌を助けてくれるのです。
ビタミン以外でも、不足するとホルモンのバランスが崩れてしまう亜鉛や骨粗鬆症のきっかけにもなるカルシウムを補ってあげると良いでしょう。
緊張や不安、気分の落ち込みなどに効果があるといわれているセントジョーンズワートなども使って、精神的な面もサポートしてあげると良いかもしれませんね。
サプリメントだから作用が少ないので安心と思いがちですが、体調や服用している薬、サプリメントによっては、併用NGなものもあるので、しっかりと調べるか、お医者さんに聞いてから服用しましょう。
病院の更年期障害の治療法
更年期障害の際、病院で行われる治療の中で一般的なのは、ホルモン補充療法です。
ホルモンの分泌が少なくなって、バランスを崩すことにより、更年期障害が起こるので、そのホルモンを人工的に外部から補充していくという治療方法です。
減少してしまったエストロゲンを外部からどのように補充するのかというと、それは薬の服用です。
この薬の服用で自律神経のバランスを整えることができるだけではなく、更年期障害でよくみられる体の火照りや冷え、動悸などの改善にも効果的です。
しかし、人工的に女性ホルモンを補充するため、副作用も心配されています。
現在、発表されている副作用の一つは、発がん率が高くなるということです。
HRT(ホルモン補充療法)を行っている女性は、卵巣ガン、乳ガン、子宮内膜ガンの発ガン率が、行っていない女性に比べて63%も高いという研究結果が出ています。
さらに、尿失禁を起こす可能性も高いという報告があるようです。
試験を行った結果によると、HRTを行っている女性の約4割強の人に尿失禁がみられたそうです。
HRTはその効果だけでなく、副作用などのリスクも考慮した方がいいかもしれません。
ホルモン補充療法の他に、漢方療法もあります。
漢方療法のメリットとしては、一つの薬で更年期障害でみられる様々な症状に対応できることです。
ただ、この療法は即効性を期待することができません。
ゆっくり時間をかけて治療していくことになるでしょう。
その他に病院で行われる治療法としては、カウンセリングがあります。
生活改善方法や精神的にリラックスできる方法などのアドバイスをしたり、不安などを取り除いていくような心のケアも行っていきます。
更年期障害には鍼治療の効果
更年期障害は、どんな症状がいつ現れるのかが人によってかなり違います。
主な症状としては、頭痛やめまい、動悸、むくみ、のぼせ、ほてりです。
その他にも、不安感やイライラを感じやすくなったり、無気力になってしまうこともあります。
これらの症状を不定愁訴と呼んでいます。
また、症状の重さにも個人差があり、不定愁訴に気が付かないほど軽い人もいますが、重症で治療が必要な人も少なくないのです。
更年期障害の効果的な治療方法の一つが鍼治療でしょう。
鍼治療は、その人の体全体の状態をみることができる治療法なので、どれか一つの症状に対して治療するのではなく、様々な諸症状に対して治療することができます。
さらに、鍼治療なら、個々の体質なども知ることができるでしょう。
鍼治療でみられる効果として、更年期障害の症状でよく出るのぼせや冷えの改善だけでなく、自立神経のバランスを調整してくれる効果や女性ホルモンの分泌促進なども期待できます。
他にも、血液循環を良くしてくれる作用があるので、血液を全身に運んでくれるはずです。
血液循環が良くなると、全身の筋肉の緊張が緩むため、精神的にもストレスを感じることなく、リラックスした状態を保つことができます。
更年期障害にはストレスをためず、リラックスすることも重要です。
ただ、鍼治療だけで更年期障害が100%治るとは限りません。
更年期障害の症状がとても重い場合には、他の治療や薬などと併用することも考えた方がいいでしょう。
また、日常の生活習慣の見直しや改善も必要になります。