産み分けという言葉は昔から良く耳にしますが、一括りに「産み分け」といっても、食事による物、性交による物、科学的な物、衣類による物などなど、言い伝えのような物から信じ難い物まで多種多様な物が存在します。
それらには、怪しげな物もあり、成功者がたくさんいる物もあり、どれが1番成功するのかなどは一概にはいえませんが、「成功例がある物ならとりあえずなんでも試す。」なんていう方法も案外上手くいくかもしれません。
また、多くの産婦人科では産み分けの指導を行っており、両親が希望すれば相談に乗ってもらう事が出来ます。
病院だからといって100%成功するといった事はありませんが、悩み相談などでも可能ですので、迷いがある場合などはそれらを利用するのも良いかもしれないですね。
「赤ちゃんは男であろうが女であろうが、健康に生まれてくれさえすれば、どちらでも良いじゃないか。天からの授かり物なのに人が操作するのか。」といった意見は少なからずあります。
このような考え方も間違いでは無いでしょう。
ですが、産み分けを望む方もそうで無い方も同じように、どちらでも可愛い我が子に変わりは無い、そう思っているのです。
ですが、その上でもしも選べるのなら・・・と願うのは自然な事であり、おかしい事では無いのでは無いでしょうか。
けして、希望の性別で無ければいらないとか、可愛がら無いとかそういった思いで取り組んでいるのでは無い事だけは否定派の方にも理解しておいて頂きたいと思う所です。
不妊 養子
欧米では今やまったくと言って良い程、偏見や抵抗などが無い養子縁組という選択。
白人夫婦が黒人の子どもを連れ歩く姿も珍しい物では無い程に一般に浸透しています。
ですが、現在の日本ではまだまだそこまでは至ってい無いのが現状です。
養子縁組を希望している人は多いにも関わらず、ネガティブなイメージが残っているというだけで不幸な境遇を持つ子ども達を救いきれ無いのだとしたら、それはとても悲しい事です。
また養子縁組を決意したとしても、公的な斡旋団体の場合、夫婦どちらかが25歳~60歳であり、部屋は台所と分かれていて最低2室10畳、育児に専念する大人が1人以上いる事など、細かい条件が設けられていて、それらを全部クリア出来無くてはいけません。
つまり、共働き夫婦だけの世帯は不可となる訳です。
これは、養子や里子、どちらにせよ、保育園などの機関に預ける事が出来無いようになっている事が原因なのですが、このように、養子や里子制度を利用するのは出産によって子どもを迎えるよりも色々と課題は多く、里親登録するだけでも一苦労です。
その上倍率もとても高く、相当の待ちは覚悟し無くてはなりません。
ここまで大変なら躊躇しますか?
それならそれで仕方ありません。
どんなに硬い決断で望んでも、実際に子育てを始めれば大変さは想像以上です。
誰だって心が揺らぎます。
このような事を考えれば、選考の為の高いハードルも、意図はどうあれ、どんな苦労もいとわない程に子を望む家庭を子どもに与える為には必要な事ともいえるのです。
不妊 代理母
みなさんは、代理母出産についてどのような考えをお持ちでしょうか。
ある意識調査では、大半の方が「積極的賛成」あるいは「消極的賛成」と答えたそうです。
確かに、感情論だけでいってしまえば、不妊に苦しむ方たちが代理母出産によって少しでも多く救われるのならば素晴らしい事なのかもしれません。
ですが、代理母出産というシステムに様々な問題点があるのが現状です。
戸籍や法整備が整ってい無い事に対してはもちろんですし、社会的・倫理的な問題も解決には至っていません。
それに加え、受胎後には様々な問題が起こる可能性があります。
例えば、代理母が出産後に母性に目覚め、引き渡しを拒否する可能性、障害児が生まれた際の受け取り拒否の可能性、事故などで引き渡しまでに胎児が死亡してしまった場合、多胎の場合の対処法の相違が生じる可能性と挙げればキリがありません。
出産にはリスクだって伴います。
子どもの命を報酬が発生するシステムで科学的に操作してしまう事への疑問の声も多くあります。
簡単に容認してしまえば、「子どもは欲しいが出産は面倒」などと安易に代理母出産を依頼する可能性も考えられ無くは無いのです。
生殖医療については、本当にデリケートな問題ですし、賛否両論なのは仕方の無い事ではありますが、どちらにせよ、軽い気持ちで感情だけに流されて意見するような事無く、色々な角度からしっかりと考えていく必要のある問題だといえるのでは無いでしょうか。