ドライマウス口臭
口の中が乾く、ネバネバする、舌がヒリヒリする、唾液が出づらくなる、食べ物が飲み込みにくくなる、舌がもつれて話しづらくなる、口臭が気になる、食べ物の味がよく分からない、急に虫歯が増えたなどの症状がある方は、「ドライマウス」かもしれません。
ドライマウスとは、唾液の分泌量が減って、口の中が乾いてしまう症状の事です。
以前は、高齢の女性がドライマウスの患者の9割を占めていました。
しかし、最近は、たくさんの若い方がドライマウスによる口臭で悩んでいます。
先ほど挙げたようなドライマウスの症状がある方は、ドライマウス専門外来で診てもらうことをオススメします。
ドライマウスの原因は、加齢、ストレス、薬の副作用などがあります。
それ以外にも、内科的な病気が隠れている場合もあるので、専門的な外来で検査を受ける事が必要なのです。
ドライマウスの治療は、とにかく口の中を潤して、症状を緩和する方法が中心になります。
ドライマウス専用の保湿剤や洗口液、歯磨き粉などのケア用品を口臭の状態に合わせて使用する事も大切です。
日常生活では、良く噛んで食事をするようにしたり、なるべくストレスを溜めないようにする事で、唾液の分泌を促せるようになるでしょう。
ドライマウスの方は、虫歯や歯周病になりやすく、それがさらに、口臭の原因になってしまうので、歯のケアにも気を付けて下さい。
歯磨きをしっかりする事はもちろん、定期的に歯科に行き、歯石を落としてもらったり、虫歯や歯周病のチェックをすると口臭予防にも繋がります。
タバコと口臭
タバコを吸うと口臭が出るといわれていますが、それは本当でしょうか?答えは本当です。
タバコは口臭の原因の一つとして挙げられます。
それでは、タバコを吸うとどうして口臭が出るのでしょうか?タバコにはニコチンやタール、一酸化炭素が含まれていますが、これらは口臭の原因となるドライマウス(口の渇き)と関係があります。
タバコに含まれる成分は、唾液の分泌量を減らしたり、歯垢や歯石が付きやすい状態にしてしまいます。
また、タバコの成分が歯茎の血行を悪くさせてしまい、その結果として、歯周病になりやすい事が知られています。
喫煙者と非喫煙者を比べると、非喫煙者に対して喫煙者は歯周病になるリスクが5倍も高くなります。
歯周病になると、口臭の大きな原因を作ってしまう事になります。
以上のように、タバコを吸う事で、ドライマウス、口腔環境の悪化、歯周病リスクなど、口臭が出る可能性が上がってしまうのですね。
また、タバコ独特の臭いが口からして、タバコを吸わない人にとっては、口臭と感じられる場合もあります。
タバコを吸っている本人には嫌な臭いではなくても、タバコを吸わない人は不快に思うことも少なくないのです。
舌や歯に、ニコチンやヤニが付く事で、口臭の原因になってしまうこともありますね。
今さらいうまでもなく、タバコは体に色々な悪影響を及ぼすわけですが、無理に禁煙することでストレスがたまって、さらに口臭が発生するようになっても困ります。
お医者さんに相談して無理のない禁煙をするとか、喫煙の後はガムを噛んで口臭を消すようにするといいでしょう。
ストレスと口臭
ストレスによっても口臭は発生しますが、その原因には様々なものがあります。
過剰な緊張によるストレス口臭も、生理的な口臭の原因の一つです。
これは、精神的なストレスを受ける事により、唾液の分泌の量が減って、口の中の細菌が増えてしまって起こる口臭です。
ストレスによって口が渇いてしまうことで、口臭が発生しやすくなってしまうのですね。
さらに、病的な胃腸障害も口臭の原因として考えられますから、ストレスで胃腸の機能低下を起こしたり、精神的なバランスが崩れて消化の妨げとなると、体内の異常から口臭が発生してしまうことがあります。
他にも、自律神経失調症の方もストレスによる口臭がある場合が多いです。
また、身体のバランスを崩してしまい、それがストレスとなって口臭が発生する事も少なくありません。
以上のように、ストレスで心や体のバランスが崩れてしまうことでも口臭は発生しますし、ストレスで他の病気になってしまう事で口臭を発生させてしまう事もあるので、悪循環にならないように気を付ける事が大切です。
口臭が気になるのなら、なるべくストレスをためないように、気分をリフレッシュする方法をいくつか用意しておきましょう。
ストレスや緊張で口が渇きがちなら、こまめに水分補給するのも有効な方法です。
実際には、口臭が発生していないのに、ストレスのせいで自臭症になる事もあります。
口臭がしないかどうか気になるのなら、身近な人に口臭を嗅いでもらうか、口臭外来を受診してみてください。