若年性の更年期障害
更年期障害が起こる年齢は、平均的にみて閉経後である50歳前後であると言われています。
しかし、何らかの原因により、顔の火照りや全身からの発汗、頭痛、動悸、めまい、イライラをよく感じるなど、更年期障害の時に起こるような症状が20~30代の女性にみられるケースもあります。
このことを「若年性更年期障害」と呼んでいます。
現代社会では、女性の社会への進出が当たり前のこととなり、男性と同じように仕事をこなしていたり、共働きで子育て、仕事、家事をしなければならないという女性も増えていますよね。
そのせいで肉体的にも精神的にも疲労を感じ、日常生活を送る上でストレスをため込むことも多くなっているようです。
そのストレスの影響で女性ホルモンのバランスを崩してしまうことが、若年性更年期障害へと繋がっていくのです。
原因は仕事や日常で感じるストレスだけではありません。
最近では、女性の喫煙者数が増加している傾向にありますが、この喫煙も若年性更年期障害の症状を引き起こす原因の一つだと考えられています。
他の要因としては、過度なダイエットで短期間で無理に体重を落とそうとしたり、不規則な食生活を送ることなどがあげられます。
若年性更年期障害を防ぐためには、日常生活の改善が最も大切です。
まず、食事は自立神経のコントロールやホルモンの分泌に関係しているビタミンEを豊富に含む青魚やナッツ類などを積極的に摂取するようにしましょう。
また、適度な運動を心がけることも大事です。
デスクワークが中心ですと運動不足になりがちなので、一日30分程度のウォーキングから始め、慣れてきたらジョギングなども行ってみましょう。
ただ、ハード過ぎる運動は逆効果なので注意してください。
あとは、精神的なストレスをためこまないことです。
一人で抱えるとどんどん塞ぎがちになってしまうので、周囲の人や家族などに話すだけでもかなり楽になれるはずですよ。