坐骨神経痛の種類
坐骨神経痛は、いくつかの種類に分けられますが、急性の坐骨神経痛でよく見られるものとして、梨状筋性坐骨神経痛があります。
梨状筋という筋肉が収縮や緊張を繰り返し行うことで坐骨神経を圧迫し、しびれや痛みを伴います。
急性の坐骨神経痛は、比較的治りやすいと言われていて、立ち仕事などで無理な体勢や同じ体勢を長時間とっていた時や外部から刺激を受けた時に発症します。
次に、慢性の坐骨神経痛についてです。
慢性の場合、急性の時に起こったような痛みやしびれが和らいでくるのが特徴です。
症状が和らいできたからといって無理な動作などをしてしまうと、また症状が逆戻りします。
慢性的な坐骨神経痛かどうか見分けるために、いくつか確認してみてください。
ビリッと電流が走るような激しい痛みが以前より減っていませんか?決まった動作によって生じていた長い時間続くような激しい痛みが、短い時間に一瞬だけ感じるような痛みに変わってないですか?歩けなかったり、座れなかったりするほどの足や腰の痛み・しびれが軽減されてきていませんか?上記のような条件にあてはまれば、坐骨神経痛が慢性化している可能性があります。
症状が治まってきたと勘違いしがちなのですが、この時点で油断して以前のような負担をかけたり、治療を中断したりすると、また激しい痛みを感じることになるでしょう。
坐骨神経痛が慢性的になってしまっても、きちんと適切な治療を受けていれば、徐々によくなっていくはずです。
自分で出来る坐骨神経痛の対策
実は、日常生活において冷えが原因で坐骨神経痛になってしまったという方も少なくありません。
会社や電車など、長い時間、冷房がガンガンかかっている中にいたせいで、坐骨神経痛になってしまったなんて話も聞いたことがあります。
特に、女性は気をつけた方がいいです。
女性は坐骨神経痛に限らず、冷えからくる様々なトラブルを抱えやすいのです。
今日は冷えたなと思ったなら、湯船にゆっくり浸かってみたり、下半身に熱めのシャワーをあてて、下半身を冷やさないようにしましょう。
日常からタイツやストッキングを履くなどして、腰の部分を冷やさないように対策しておくのも一つの方法だと思います。
スパッツや腹巻などを着用するのもオススメです。
他には、適度に運動やストレッチをすることも大切です。
運動やストレッチを行うことにより、柔軟性を保つことも出来ますし、腰の筋力のアップもできるでしょう。
以前、流行したバランスボールなども、手軽でとても効果があるみたいです。
バランスボールに座っているだけで、無意識のうちに正しい姿勢をとろうとしたり、バランスを保とうとするので、坐骨神経痛を予防するにはピッタリのアイテムなのですね。
また、日常生活を改善することも、坐骨神経痛を予防するには大切です。
重い荷物を持ったり、無理な姿勢で作業をしないようにしましょう。
日頃から腰になるべく負担をかけないことも対策の一つですよ。
足腰に疲れを感じたら、早めに疲れをとるようにするのも予防に繋がると思います。
坐骨神経痛の症状
とても長い神経である坐骨神経は、広い範囲にわたって症状を出す可能性があります。
神経障害がどこで起こっているかによって、症状が起こる範囲や症状・その度合いなども違ってくるのです。
基本的には痛みやしびれが見られますが、冷えなどを感じることもあり、温めてもなかなか冷えが改善されないのも坐骨神経痛の症状の一つです。
その中でも痛みやしびれが出る代表的な部位は、お尻や大腿部、すね、ふくらはぎなどでしょう。
ほとんどの場合は、片側のみに痛みやしびれが生じます。
もし、両側に痛み、しびれを感じるようなら、片側のみに痛みやしびれを感じる場合よりも早急に治療を開始する必要があります。
筋肉痛などと勘違いすることも多いようですが、痛みやしびれ、違和感が続くのであれば、すぐに病院へ行き、診察してもらってください。
坐骨神経痛の痛みにも種類があって、動かすだけで感じる運動性の痛みと、どこも動かさなくても痛みを感じる持続性の痛みとがあります。
日常の生活の中で以下のような症状を感じた場合、坐骨神経痛を疑った方がよいでしょう。
・長時間同じ体勢のままでいたり、立ったり座ったりしていると、腰が痛くなる
・臀部から足にかけて激しい痛みを感じたことがある
・痛みが酷く、足を引きずらないと歩行困難になる
・寝起きに腰や背中に痛みを感じる
・1日の終わりになると、足がとても痛いと感じる
などが、坐骨神経痛の症状だと言われています。
上記のような自覚症状があるのなら、なるべく早く病院で検査をしてもらいましょう。