乾燥肌の種類
乾燥肌には、とてもたくさんの種類があります。
そのいくつかを例に挙げて、簡単に紹介していきましょう。
まずは、一般的によくみられる乾燥肌から。
「乾燥肌」といわれるもののほとんどは、これだといわれています。
普通の乾燥肌は、痒みを伴います。
この一般的な乾燥肌から、まれにアトピー性皮膚炎などに移行してしまう事もあります。
次に、老人性の乾燥肌です。
読んで字の如く、これは、加齢によって起こります。
特に、空気が乾燥する冬場や、夏場のエアコンによる乾燥などで症状が強くなります。
最後に、幼児性乾燥肌です。
これも名前の通りで、幼い10歳くらいまでの子どもに起こる乾燥肌です。
これは、まだまだ皮膚が未発達な為に起こるものですので、多少のカサツキ程度ならば、それほど心配はありません。
ただし、皮膚が赤らんでいたり、掻きむしるほどに痒がるような場合は、アトピー性皮膚炎の可能性もあるでしょう。
少しだけ紹介してきましたが、乾燥肌には、細かく分けていくとまだまだ種類があります。
症状の具合も人によって様々で、素人には区別がつかない事も少なくありません。
症状がつらい場合、もしくはつらそうにしている場合は、色々と自己療法に挑むよりも、皮膚科などで相談してみる方が安心です。
アトピー性皮膚炎などの場合は、アレルゲンが原因で起こる事も多くあり、アレルゲンを除去するには、検査で原因を特定する必要があります。
極限まで我慢してしまわないで、早めに受診してくださいね。
乾燥肌の原因
乾燥肌は、アレルギーとは違うものです。
乾燥肌の原因は、大きく分けると二つに分類できます。
一つが先天的なもの。
つまり、遺伝子レベルによるものです。
もう一つが後天的なもので、生活していく上での習慣などが原因になります。
一つ目の先天的なものは、生まれつきの遺伝からくるものなので、原因をどうこうするよりも、症状を抑える手段を考える事が多くみられます。
二つ目の後天的な乾燥肌の原因としては、加齢や洗剤、食事、エアコンによる乾燥など、色々なものが考えられるでしょう。
肌は、何層も薄い角質が重なり合ってできています。
その一番上の部分が、皮脂膜というもので、汗、空気、皮脂が混ざり合っているのです。
この皮脂膜は、生活リズムの乱れや年齢を重ねる事などによって、作られなくなってしまいます。
皮脂膜がなくなると、その下にある角質から、水分が蒸発しやすくなっていきます。
これが、一般的な乾燥肌の原因です。
これを、乳液やクリームなどでカバーするという方は多いかもしれませんね。
ですが、この対処法もまた、乾燥肌の原因の一つになります。
人工的なものを与える事によって、さらに皮脂膜をつくる機能が衰退していってしまうのです。
なので、外側から何かをしても無駄なんですね。
それよりも、食生活や睡眠などの問題点を除去するのが、一番の得策といえるのではないでしょうか。
原因を特定するのはとても難しいですが、思い当たるものを少しずつでも改善していけば、自然に乾燥肌の原因がわかるかもしれません。
乾燥肌で痒みが出る
乾燥肌になると、痒みが伴う事がほとんどです。
これは、乾燥肌になる事で、皮膚の角質が乾燥する事によって起こります。
痒くなると、どうしても掻きたくなりますよね。
この掻きたいという衝動によって、皮膚の異常を体がわかりやすく伝えているのです。
つまり、痒いとか、掻きたくなるというのは、「角質が乾燥していますよ!」「肌が危険な状態ですよ!」というシグナルなんですね。
でも、痒いからといって、むやみにそれを掻きむしると、それが傷になり、雑菌がそこから入ってしまいます。
雑菌が侵入すると、傷が炎症を起こしてしまう事もあります。
「乾燥肌で痒いから掻く」ではなく、痒いと感じたら乾燥を改善し、もとから痒みをとってあげましょう。
根本的に乾燥を治さなければ、ただの乾燥肌はやがて肌荒れになり、かぶれたり、化膿してくるなんて事にもなりかねません。
乾燥肌によって皮膚がはがれすぎると、ちょっとした刺激だけでも、とんでもない肌トラブルにつながります。
風邪などの病気でもそうですが、症状が軽いうちに対処しておけば簡単に治癒できるようなものでも、ほったらかしていたが為に重症化してしまい、治癒にかなりの時間と手間が掛かる事がたくさんあります。
あまりにひどいと、治療のしようがないケースもありますよね。
皮膚のトラブルは、悪化すると、痒み・痛みという症状に加えて、見た目の面でもつらい事がほとんどです。
少しでも痒みがでたら、我慢しないで皮膚科医に相談してみてください。