頚椎の変形性関節症の対策・治療法
頸椎の変形性関節症の治療法の一つに、漢方で根本から治療するという選択肢があります。
頸椎の変形性関節症によるしびれと痛みは、体験者にしかわからないほどとても辛いものです。
そんな頸椎の変形性関節症に対応した現代医学の治療法が、本当に根本的な治療法なのかという疑問を持っている方も多いようです。
個人差もあると思いますが、漢方薬を服用することで、現代医学でも解決できない苦痛を根本から治療できたという方もいます。
頸椎の変形性関節症の原因は、頸椎の椎間板の変形や椎間関節の変形などのために、神経が圧迫されるからだと言われています。
漢方の考え方では、頸椎の椎間板や椎間関節が変形してしまう根本的な原因は、「体の内側」にあります。
具体的には、「おけつ」と呼ばれる病態です。
「おけつ」というのは、血行障害のことを言います。
つまり、血行障害による冷えなどが体に悪影響を与え、神経やその周囲の組織がしびれや痛みというサインを出します。
そして、それがひどくなると、頸椎の変形性関節症が起きるというのが、漢方の考え方なのです。
漢方薬での頸椎の変形性関節症の治療法は、冷えなどによる被害を受けた体を立て直し、神経やその周囲に発生した「おけつ」を取り除くことが中心になります。
血行障害や冷えを取り除く働きをする漢方薬を服用する事で、頸椎の変形性関節症を根本的な原因から治していく事が可能なのです。
最近では、漢方を扱っている病院も多いので、相談してみてはいかがでしょうか。
頚椎の変形性関節症の症状
頸椎の変形性関節症の主な症状としては、首の痛み、肩こり、手や腕のしびれ、首を後ろに反らしたり、横に曲げたりすると痛みが増す、咳やくしゃみで痛みや腫れが出る事があるなどがあげられます。
頸椎の変形性関節症の症状は、中高齢者によく見られます。
頸椎は重い頭を支えているので、私達の想像上に、とても負担が大きい場所なのです。
頭の重さは、ボーリングボールと同じくらいだと言われています。
その頭の重さをうまく分散できないと、椎間板というクッションの役目をしているものが薄くなってきます。
そして、その結果、頸椎の関節と関節がぶつかり合って、関節の変形が始まってくるのです。
また、頸椎の変形が起こる原因には、頸椎の彎曲が関係していると考えられています。
正常な頸椎であれば、前側に緩やかにカーブしていて、このカーブによって頭の重みを分散させているのですが、首がストレートネック(真っ直ぐ)になったり、首が逆に後側にカーブしてしまう事で負担が大きくなり、首の変形性関節症の原因となります。
関節の変形が進行して、「骨のトゲ」が出来てしまうと、そのトゲが神経に当たって手や腕に痛みやしびれを起こす事があります。
この場合、重力が首にかかっている時(起きている時や、夕方や夜など)にしびれが起きやすいみたいですが、眠っている時など、首への負担が小さい時にはしびれは起きない事が多いようです。
もしも、首の痛みや肩こり、手や指のしびれなど、頸椎の変形性関節症の症状がある場合には、病院に行ってきちんと診察を受けて治療した方が良いでしょう。
頚椎椎間板ヘルニアの対策・治療法
頸椎椎間板ヘルニアの対策法ですが、どんな病気でも基本となる「安静」が一番です。
頸椎椎間板ヘルニアは頸椎の病気ですから、安静にしている事が特に重要です。
なるべく動かないようにして、安静にしている事で、体の持っている自己修復再生能力により痛めた部分が段々と修復されていくからです。
それに、安静にしていると、痛みを起こす刺激が抑えられますから、神経の過敏状態を鎮めるのにも効果的です。
痛み、運動神経の麻痺、しびれなどの症状が出たら、とにかくまずは安静にしてください。
頸椎椎間板ヘルニアの治療としては、首と上肢の症状に対して徹底的に保存療法をすることが効果的です。
つまり、「頸椎に負担をかけない事」が保存療法の基本になります。
頸椎椎間板ヘルニアの中でも急性で症状が重い時には、多少の胃腸障害やむくみなどの副作用があっても効果が強い薬を短期間だけ服用します。
症状があまり重くない場合には、効果は弱くても副作用の少ない薬を服用した方がいいですね。
使用する薬は、非ステロイド系炎症剤といって、痛みを起こしている部位の炎症を抑えて、鎮静効果を発揮するものです。
内服の他に座薬もあるので、胃腸の弱い人は座薬を使用するといいでしょう。
その他に、筋弛緩剤を使用することもあります。
頸椎椎間板ヘルニアは、痛みの発生によって、異常に筋肉が緊張して患部に血行障害が起こり、その結果、痛みを誘発する発痛物質というのが患部に滞って、余計に筋肉の緊張が亢進して、痛みの悪循環を繰り返します。
筋弛緩剤は、この悪循環を取り除くために使われます。