乾燥肌の原因
乾燥肌は、アレルギーとは違うものです。
乾燥肌の原因は、大きく分けると二つに分類できます。
一つが先天的なもの。
つまり、遺伝子レベルによるものです。
もう一つが後天的なもので、生活していく上での習慣などが原因になります。
一つ目の先天的なものは、生まれつきの遺伝からくるものなので、原因をどうこうするよりも、症状を抑える手段を考える事が多くみられます。
二つ目の後天的な乾燥肌の原因としては、加齢や洗剤、食事、エアコンによる乾燥など、色々なものが考えられるでしょう。
肌は、何層も薄い角質が重なり合ってできています。
その一番上の部分が、皮脂膜というもので、汗、空気、皮脂が混ざり合っているのです。
この皮脂膜は、生活リズムの乱れや年齢を重ねる事などによって、作られなくなってしまいます。
皮脂膜がなくなると、その下にある角質から、水分が蒸発しやすくなっていきます。
これが、一般的な乾燥肌の原因です。
これを、乳液やクリームなどでカバーするという方は多いかもしれませんね。
ですが、この対処法もまた、乾燥肌の原因の一つになります。
人工的なものを与える事によって、さらに皮脂膜をつくる機能が衰退していってしまうのです。
なので、外側から何かをしても無駄なんですね。
それよりも、食生活や睡眠などの問題点を除去するのが、一番の得策といえるのではないでしょうか。
原因を特定するのはとても難しいですが、思い当たるものを少しずつでも改善していけば、自然に乾燥肌の原因がわかるかもしれません。
乾燥肌で痒みが出る
乾燥肌になると、痒みが伴う事がほとんどです。
これは、乾燥肌になる事で、皮膚の角質が乾燥する事によって起こります。
痒くなると、どうしても掻きたくなりますよね。
この掻きたいという衝動によって、皮膚の異常を体がわかりやすく伝えているのです。
つまり、痒いとか、掻きたくなるというのは、「角質が乾燥していますよ!」「肌が危険な状態ですよ!」というシグナルなんですね。
でも、痒いからといって、むやみにそれを掻きむしると、それが傷になり、雑菌がそこから入ってしまいます。
雑菌が侵入すると、傷が炎症を起こしてしまう事もあります。
「乾燥肌で痒いから掻く」ではなく、痒いと感じたら乾燥を改善し、もとから痒みをとってあげましょう。
根本的に乾燥を治さなければ、ただの乾燥肌はやがて肌荒れになり、かぶれたり、化膿してくるなんて事にもなりかねません。
乾燥肌によって皮膚がはがれすぎると、ちょっとした刺激だけでも、とんでもない肌トラブルにつながります。
風邪などの病気でもそうですが、症状が軽いうちに対処しておけば簡単に治癒できるようなものでも、ほったらかしていたが為に重症化してしまい、治癒にかなりの時間と手間が掛かる事がたくさんあります。
あまりにひどいと、治療のしようがないケースもありますよね。
皮膚のトラブルは、悪化すると、痒み・痛みという症状に加えて、見た目の面でもつらい事がほとんどです。
少しでも痒みがでたら、我慢しないで皮膚科医に相談してみてください。
乾燥肌とニキビの関係
乾燥肌の方の多くは、「乾燥肌とニキビは無関係だ」と認識しているのではないでしょうか。
しかし、それは大きな間違いなのです。
乾燥肌の方は、角質の層の部分が固くなってしまっている事が大半です。
そうすると、どうしても毛穴が開閉しにくくなりますよね。
乾燥肌の方は、冬場に乾燥しやすい傾向がありますが、そんな方でも皮脂の分泌はされています。
ですから、毛穴が開いたままですと、余計な皮脂がそこにたまっていってしまうのです。
もちろん、あなたが冬場だけでなく、常に皮脂が分泌されにくいような年間を通して乾燥しているタイプの方なら、これにはあてはまらないかもしれません。
ですが、冬場だけ乾燥肌になるような方が、オイリー肌の方と同等の手入れをしても解決は難しいといえます。
オイリー肌の方は、とにかく皮脂を抑える為に、こまめに洗う必要がありますよね。
でも、乾燥肌の場合、それではさらに乾燥を起こしてしまうので、悪循環に陥ってしまいます。
乾燥肌の方のニキビには、清潔と保湿が重要です。
それには、セラミド配合の化粧品などがいいとされています。
水分を補給し、水分が逃げないように手入れをする事が、乾燥肌の方のニキビケアには一番大切なのです。
また、ニキビが炎症を起こしているようなケースには、消毒作用のある化粧品を利用すると効果が高いでしょう。
最近は乾燥肌ニキビ専用の化粧品などもでているので、それらを利用してもいいかもしれませんね。