背中の左側が痛い場合の病気の選び方
背中の左側が痛くて悩んでいる方で、筋肉疲労やコリにしては、長い間痛みが治らないなんて方はいませんか?実は、長期的に続く背中に関する痛みは、内臓の病気である事が多いのです。
そこで、背中の左側が痛い場合に考えられる病気や症状を簡単に紹介するので参考にしてください。
一つめに考えられる病気は、「膵臓炎」です。
膵臓炎には、「急性膵臓炎」と「慢性膵臓炎」の二種類ありますが、急性膵臓炎では背中の真ん中辺りに鈍痛を伴うのに対して、慢性膵臓炎では背中の左側に激痛を伴います。
この病気は、その他に低血圧や嘔吐といった症状を伴うのですが、非常に発見されにくいです。
どちらもアルコールの過剰摂取が原因とされています。
二つめに考えられる病気は、「狭心症」です。
これは、心臓にある血管の動脈が詰まる病気で、塩分過多、糖分過多、脂肪分過多や運動不足が原因とされています。
症状は、10分~20分程度の鈍痛が、左肩から背中の左側に掛けて頻繁に起こります。
この発作を繰り返していると、ほとんどの場合は二ヶ月以内に、「心筋梗塞」に掛かります。
心筋梗塞は、狭心症よりも痛みが激しく、背中の痛みに加えて倦怠感や息切れ、胸の痛みを伴います。
このように、背中の左側のみ痛みが続く際には、大病を患っている可能性が考えられるので、我慢をしたり、筋肉疲労やコリと自己判断せずに一度病院へ相談に行ってください。
何事も、早期発見・早期治療が一番大切ですよ。
背中の右側が痛い場合の病気の選び方
背中の右側が痛くて悩んでいる方は、もしかしたら大きな病気のシグナルかもしれません。
ただの筋肉痛やケガ・打撲などは短期で治るものなので、長期的に痛みが続くようでしたら、体に異常が起きている可能性が高いです。
そこで、背中の右側が痛い場合に考えられる病気や症状を簡単に紹介します。
まず一つめに、骨の異常が考えられます。
高齢者に多くみられる「変形性脊椎症」は、骨の神経が圧迫される事で背中に痛みを伴います。
二つの神経が圧迫されて背中に激痛を伴うのは、「椎間板ヘルニア」です。
これは、重たい物を持ったり、激しい運動をする事で発症します。
二つめに、内臓疾患が考えられます。
最も多いのが肝臓の病気で、アルコールの過剰摂取やウイルスが原因です。
「肝炎」「肝硬変」「肝臓ガン」は、背中や肋骨の右側のみに痛みを伴います。
その他にも、胆石系の病気が考えられます。
「胆石」とは、胆管に数百個の石がつまる病気で、食後に突然、背中の右側から肩まで広範囲にわたって激痛を伴います。
この痛みが鈍痛になったら、「急性胆嚢炎」のサインです。
これは、胆嚢が破れる厄介な病気です。
急性胆嚢炎からさらに進行すると「慢性胆嚢炎」となり、背中の右側に長い時間、耐え難い痛みが続きます。
背中の痛みに加え、夜も眠れないほどの痺れや麻痺状態が続くようなら、「ガン」が考えられます。
ここまで放っておくのは非常に稀だと思いますが、「肝臓ガン」「胃ガン」「腎臓ガン」「胆嚢ガン」においても、背中の右側が痛くなる症状がでます。
内臓系の原因で背中が痛む
内臓の病気で背中に痛みがでるなんて信じられないと思う方も多いかもしれません。
しかし、これは事実です。
内臓疾患による背中の痛みで多いのが、「肝臓」と「膵臓」の病気です。
そこで、これら二つの病気の種類などを簡単に紹介します。
まず、肝臓の病気「肝炎」についてです。
肝炎とは、アルコールの過剰摂取やウイルスが原因で起こる病気で、進行すると肝臓の機能が著しく低下したり、慢性肝炎によって肝硬変や肝臓ガンになります。
主な症状は、倦怠感・食欲不振・発熱・黄疸といった、風邪によく似た症状です。
また、背中の右側のみ痛くなったり、肋骨の右側のみが痛くなります。
次に、膵臓の病気「膵臓炎」についてです。
膵臓炎とは、アルコールの過剰摂取が原因で起こる病気で、進行すると死亡率30%といわれています。
徐々に膵臓ガンへと移行していきます。
また、発見されにくい病気のため、発見時にはほとんどがひどい状態のようです。
症状は倦怠感や嘔吐、低血圧症により失神したりします。
急性膵臓炎は、背中のちょうど中心あたりがジワジワ痛みます。
慢性膵臓炎は、背中の左側に激痛が走る事があります。
筋肉痛になるほど運動していなかったり、どこかにぶつけた覚えもないのに背中の痛みがある方は、内臓に異常が起きている可能性が高いのです。
背中の痛みを伴う内臓疾患は、大病に繋がる危険性があります。
早期発見・早期治療のためにも、背中に長引く痛みや風邪に似た症状がある方は一度病院を受診してください。