高血圧の種類
高血圧は、その原因がはっきりしている「二次性高血圧」と、はっきりした原因が不明の「本能性高血圧」に分けられます。
国内の高血圧の患者の約9割は本能性高血圧と言われており、元々、高血圧になりやすい体質と言うような遺伝的な要因と、塩分過剰摂取の食事や運動不足・飲酒・喫煙などの生活習慣といった要因が絡み合って高血圧になっていると考えられています。
この為、殆どの場合は、まず、生活習慣の見直しを求められることとなります。
しかし、高血圧の種類はこれだけではありません。
血圧別に分類すると、老人に多く収縮期の血圧が高い「収縮性高血圧」と、拡張期の血圧が高い「拡張性高血圧」の二つに分類できます。
年齢による分類の方法もあり、60歳以上に見られる「老年性型高血圧」、35歳以下の人が発症する「若年性型高血圧」に分けられ、若年性型高血圧はその多くが二次性高血圧です。
他にも、医師や看護師の前だと緊張して血圧が上がってしまうという「白衣性高血圧」や、それとは逆に医療機関で測る血圧の方が普段の本来の血圧より下がる「仮面高血圧」も存在します。
また、一般的な「良性高血圧」に対して、血管障害や臓器障害などを伴う、または、急速に発展する「悪性高血圧」という分類方法もあります。
ですから、自分がどのタイプの高血圧であるのかをしっかり把握することも大変重要なポイントです。
場合によっては、治療方法も全く変わってくることがあるからです。
背中痛と腰痛の関係
背中と腰は、背骨(脊椎)によって支えられています。
よって、背中と腰が同時に痛む方は、「背骨」が大きく関係している可能性があります。
日常の中で、常に背筋を伸ばし、姿勢に気をつける事は不可能ですよね。
立ちっぱなしの仕事、デスクワーク、学校の授業などのように、長時間、一定の姿勢でいる方は、ついつい一番楽な姿勢をとってしまいがちです。
そして、その楽な姿勢が癖となり、背骨の歪みの原因になるのです。
背骨が歪むと、背骨にある穴が狭くなり、その穴を通る神経が圧迫されてしまうため、背中痛や腰痛、肩凝りや手足のしびれに繋がります。
他にも、生理痛や頭痛、肌荒れなども起こりやすくなるでしょう。
逆に、背骨の歪みによって、本来、背骨の理想的な状態である生理的わん曲のS字カーブを保てなくなるので、自然と無理な姿勢になってしまうという方もいます。
歪みだけではなく、背中の筋肉や背中の関節は、腹筋・胸部・頚部の筋肉と密接な繋がりがあります。
ですから、腰痛によってできる筋肉のアンバランスさにも影響されやすいのです。
筋肉の過度な緊張や背骨の歪み、無理な姿勢などによって、背中痛と腰痛を引き起こしてしまうんですね。
しかし、これだけが原因とは限らないので、他にも気になる症状がある方や動けないほどの激痛を伴う方は、早めに病院に行ってください。
背中や腰が痛む内臓疾患や骨の病気には、重い病気も多くあるので、早期発見・早期治療が大切になってきます。
ぎっくり背中とは
みなさんは「ぎっくり背中」をご存知でしょうか?これは、正式な病名などではなく、ぎっくり腰(急性腰痛)に似た症状が背中に起こる事から、急な背中の痛みの事を「ぎっくり背中」と表現しているようです。
では、そのぎっくり背中になりやすい瞬間はどんなものなのでしょう。
それは、着替えの際に腕を思い切り伸ばした時、咳・くしゃみをした時、深呼吸をした時、体をひねって腕を使う運動のゴルフやテニス・水泳などをした時、座りながら無理に何かを取ろうとした時などの何気ない動作で、突然痛みが襲って発症するのがほとんどだそうです。
稀に、朝目覚めて起き上がろうとした際に、起き上がれなくなる事もあるようです。
ぎっくり背中のそもそもの原因は、筋肉が緊張しすぎる事です。
背筋は、腹筋・胸部・頚部の筋肉と密接な繋がりがあるため、どこかの筋肉が固まっているとなりやすいです。
要するに、常に肩凝りや腰痛のある方や疲労が溜まっている方、筋力の低下がみられる方に起こりやすいですね。
くしゃみや咳をしただけで背中が痛い、体をひねると痛い、急な痛みが背骨辺り・肋骨辺り・肩甲骨にある方は、ぎっくり背中の可能性が高いです。
体を動かす事ができないなど、症状があまりにひどいようでしたら一度病院へ行く事をお薦めします。
また、急性の物ではなく、背中の痛みが長期にわたって続いたり、他の症状もある方は内臓疾患の可能性もあるので早めに受診された方がいいですよ。