ストレスと口臭
ストレスによっても口臭は発生しますが、その原因には様々なものがあります。
過剰な緊張によるストレス口臭も、生理的な口臭の原因の一つです。
これは、精神的なストレスを受ける事により、唾液の分泌の量が減って、口の中の細菌が増えてしまって起こる口臭です。
ストレスによって口が渇いてしまうことで、口臭が発生しやすくなってしまうのですね。
さらに、病的な胃腸障害も口臭の原因として考えられますから、ストレスで胃腸の機能低下を起こしたり、精神的なバランスが崩れて消化の妨げとなると、体内の異常から口臭が発生してしまうことがあります。
他にも、自律神経失調症の方もストレスによる口臭がある場合が多いです。
また、身体のバランスを崩してしまい、それがストレスとなって口臭が発生する事も少なくありません。
以上のように、ストレスで心や体のバランスが崩れてしまうことでも口臭は発生しますし、ストレスで他の病気になってしまう事で口臭を発生させてしまう事もあるので、悪循環にならないように気を付ける事が大切です。
口臭が気になるのなら、なるべくストレスをためないように、気分をリフレッシュする方法をいくつか用意しておきましょう。
ストレスや緊張で口が渇きがちなら、こまめに水分補給するのも有効な方法です。
実際には、口臭が発生していないのに、ストレスのせいで自臭症になる事もあります。
口臭がしないかどうか気になるのなら、身近な人に口臭を嗅いでもらうか、口臭外来を受診してみてください。
乳児で口臭がある場合
乳児でも口臭がある場合があります。
歯が生えていない時期ならば、口の中の舌苔・舌の色・口の臭い・唾液のネバネバの状態で判断しましょう。
歯が生えてきている乳児ならば、虫歯がないかどうかしっかりとチェックしてみて下さい。
虫歯がなかったとしても、歯垢が残っていたりすると、食べ物のカスと臭いが混ざって、口臭が出てきます。
歯垢も虫歯もない状態でも口臭が気になる場合は、口の中の細菌が繁殖して唾液で退治する事ができなくなっていてカビが生えてしまっている事が考えられます。
また、畜膿になっていて口臭がある場合もあります。
もし、何日も口臭が続いている場合は、小児科で診てもらった方が良いでしょう。
口臭が一時で消えてしまったりする場合は、食べ物からの臭いが数日間残っている場合が考えられます。
乳児は自分では歯磨きができないので、親がしっかりと歯磨きをしてあげないと口の中がキレイに保てません。
また、乳児は口がまだ小さいので、奥の方まで磨くのが難しいですし、歯磨きの最中に子供が動いてしまって磨ききれない事もあります。
口臭を防ぐには、まずは歯垢が残らないようにしっかりと歯磨きをするようにしましょう。
乳児の舌はとても敏感なので、ガーゼで軽く拭き取るようにすると良いと思います。
きつくやりすぎると、神経が敏感になったり、唾液の量が上手く調節できなくなったりする場合があるので、注意して下さい。
子供の成長に合わせて、乳児から使える歯ブラシを使ってみるのもいいかもしれません。
インプラントと口臭
インプラントの治療は、現在、急速に普及していますが、インプラントをすると口臭が残ると不安に思われている方がいます。
本当にインプラントをすると口臭が残るのでしょうか?答えはイエスであり、ノーでもあります。
つまり、歯周病を患っている方がインプラント治療をした場合は口臭が残りやすく、歯周病ではない方の場合は他に口臭の原因がない限り、口臭が残ることはないのです。
歯周病の方は口臭で悩んでいる事が多いと思います。
でも、インプラント治療を受けたからといって、口臭がなくなるわけではないのですね。
なぜなら、歯周病だった方は、「インプラント周囲炎」になる可能性が高いからです。
インプラントが歯周病と同じ症状になるのが、インプラント周囲炎です。
歯周病も気がつきにくい病気ですが、インプラント周囲炎はさらに気がつきにくいため、放置してしまいがちです。
インプラントの治療をして、その後、歯磨きが十分にできなければ、細菌が歯肉とインプラントの境目から内部に侵入していくので、口臭が残りやすくなります。
すごく進んでいる歯周病の方でも適切な歯周病の治療や定期検査を行えば、インプラントは可能ですが、リスクは高いでしょう。
元々、自分の歯が歯周病になったということは、歯磨きなどのケアが充分に行えてなかったということです。
インプラントにしても、口腔のケアをしなくてはいけないことに変わりはありません。
ただ、インプラント治療の後、きちんとメンテナンスのやり方を学び、継続して行っていけば、歯周病だった方でも口臭が残らないですむでしょう。