成人病の食事療法

成人病の食事療法で糖尿病の場合、まず大事なことは、摂取エネルギー量を適切にとることです。
摂取エネルギーが多すぎると、体に負担がかかり、病気も悪化してしまいます。
糖尿病の場合、これは、食べてはいけないという食材はありません。
決められたエネルギーの範囲内で、栄養バランスのとれた食事をきちんととることが大切なのです。
「糖尿病食事療法のための食品交換表」というものも、活用するとよいでしょう。
また、成人病に限らずですが、規則正しい食事の時間は大事なことです。
血糖値のコントロールが難しくなるので、不規則な食事は避けなくてはならないのです。
成人病の食事療法では、動脈硬化の予防のためには、脂質の取り方に気をつけることが大事でしょう。
とかく、洋食に傾きがちな、日本人の食生活ですが、本来の、魚や豆腐等、そして、野菜、アルカリ性食品などを豊富に用いたメニューを、心がけることが、成人病予防になり、勿論、食事療法にもなるのです。
大ざっぱな食生活ではなく、キチンと考えられた食事が、必要でしょう。
たとえば脂肪について考えてみても、その成分には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。
飽和脂肪酸は動物性の脂に多く含まれ、コレステロールを増やす働きをします。
一方不飽和脂肪酸は植物性の油や魚の脂に多く含まれ、コレステロールを減らす働きを持っています。
食事療法は、このように具体的なことを知った上で、進めていくことがポイントとなるのです。

成人病 予防

成人病予防では、まず、食生活に気をつけることが大切です。
当たり前のこととはいうものの、人間は食事によって体を維持しています。
体の中に取り込むものが、なによりも大切です。
日本人の食生活が欧米化したことにより、引き起こる疾病もふえています。
そのようなことからも、予防をふまえたともいえる和食は、バランスの摂れたメニューといえるでしょう。
和食では、例えば油脂の使用が控えられますし、たんぱく質の摂取は魚からといった利点があります。
また、繊維質も豊富にとれます。
毎日の食生活は、一日二日というものでは、ありませんから、長い目で考えると、食習慣について気にすることは、成人病予防にとって大事なことなのです。
そして、喫煙についてですが、これは、吸っている当人よりも、周りの人間のほうが、多大な被害を受けるといわれています。
作今は、分煙化が進んだり、公共の場や、乗り物では、前面禁煙となってきました。
健康を考え、成人病予防を考えるとき、禁煙は当然のことといえるのです。
飲酒については、度を越すと良くないことは、誰もが承知でしょうが、適度な飲み方は楽しみになるものです。
そして、忘れてならないのは、成人病予防には、ストレスを溜めないことが大事です。
ストレスは、体のいろいろな器官に影響をおよぼします。
現代社会では、ストレスを感じない生活は無理といっても過言ではないでしょう。
うまく発散させる方法を身につけることが予防につながります。

三大 成人病

三大成人病というのは、脳卒中、がん、心臓病のことです。
40歳前後から死亡率が高くなり、しかも全死因の中でも上位を占める疾病のことです。
40〜60歳くらいの働き盛りに多い疾病です。
現在は、成人病を生活習慣病という表現になっています。
三大成人病という表現で、よく耳にするといえば、保険会社のプランや、広告ではないでしょうか。
三大成人病の一つである脳卒中は脳血管障害の総称で、脳の血管が破れたり、動脈硬化などで血管がつまったりして、脳の細胞が死んでしまいます。
その結果、言語や体に麻痺が残ったりします。
三大成人病の一つ、がんの発生に影響する環境の要因としては、食事→喫煙→職業性→環境汚染の順に高いようです。
つまり、食事の改善や、禁煙はがん予防のためには、とても大切なことです。
そして、三大成人病の一つ、心臓病。
心臓の動脈硬化が原因であり、さらに血管が狭くなって血液の流れが悪くなった状態を狭心症と呼びます。
また、さらにこの血管の血の固まりがつまって、血液が流れなくなって酸素の供給ができにくくなると、細胞は壊れて死滅します。
これは心筋梗塞といいます。
三大成人病予防のためには、普段の生活習慣に気をつけることが言われています。
食生活はもちろんのことですが、忘れてはならないのが、ストレスを下げるということです。
生活すべてが、めまぐるしく変化するなかで、身の回りの環境を整えた生活が必要です。