水虫 木酢液
世の中には、長年悩んでいた水虫を木酢液で治療したという人もいます。
木酢液というのは、炭焼きの際に発生する煙を冷やして、液状になったものを放置し、軽油層とタール層に分かれた間の部分を取り出したものです。
木酢液は原料になる木材によって、その成分が変化します。
特に、建築廃材を使って作られたものは、防虫剤やペンキなどの有害成分が残留してしまう危険性が高いでしょう。
また正しい原料、製法で木酢液を作ったとしても、人体に有害な成分が含まれていることがあるので、使用する際には希釈する濃度や使用時間などをきちんと守る必要があります。
木酢液の水虫治療法としては、五本指ソックスを履き、その上から両足それぞれにレジ袋などのビニール袋をかぶせて、袋の中に木酢液を注ぎ、二時間~三時間放置してから、風呂場に行って足を洗います。
木酢液を希釈する濃度や浸けたまま放置する時間は、売られている木酢液によって違うので、添付の使用法に従ってください。
足を木酢液に浸けた後は洗ってもしばらく独特の臭いがとれなくなり、一週間程度は皮膚が木酢液の色に染まったままになります。
患部の皮膚が剥がれ落ちてくるので、完治するまではとても汚くみえてしまう点にも注意が必要です。
木酢液による水虫治療は、症状によっては適さないこともありますし、すごく効果があったという人もいる反面、全然ダメだったという人もいます。
あくまでも民間療法なので、試してみて効果がなかったら自分には合わなかったと諦めた方がいいでしょう。
水虫が治らない
水虫が治らないと思っている人に多いのが、実は水虫ではなく違う皮膚病だったというケースです。
水虫にとてもよく似た症状になるのに、水虫に対する治療法では全く治らない他の種類のカビもあります。
また水虫とその他の病原による症状が同時に起きている場合、水虫治療で本当は水虫が治っていても、他の病原による症状が治まらないので、改善していないようにみえてしまうかもしれません。
水虫は症状が治まったからといって治療を止めてしまうと、すぐに再発してしまう病気です。
目にみえる症状がなくなっても、最低でも一ヶ月は水虫治療薬を塗り続けます。
水虫の症状が出ていない皮膚にも、白癬菌が潜伏している可能性がありますから、広範囲に塗るのがポイントです。
爪や踵などの分厚い角質層に繁殖した白癬菌は、なかなか市販の塗り薬では治らないので、医師に相談するといいでしょう。
他の箇所に水虫が転移していると、例えば、足の指の間の水虫が治っても、爪の水虫から白癬菌がまた繁殖して再発するといったことが起こってしまいます。
あまりにも長期間、水虫が治らないなら、他の箇所にも水虫がないかと本当にこの症状は水虫によるものなのかを疑ってみるといいでしょう。
同じ水虫治療薬を長期間使い続けると、菌が抗体を持ってしまう恐れもあります。
一見、水虫が治ったようにみえても、実は角質層の中でひっそりと潜伏していることが多いのが白癬菌の特徴です。
一度、水虫を経験したら、なるべく白癬菌が繁殖しないように生活習慣を見直してみてください。
水虫薬
水虫薬には色々な種類があります。
まずは皮膚科に行って、自分が水虫であることを検査で確かめた方がいいのですが、市販の水虫薬で治したいという人も多いでしょう。
最近では、医療用と同じ成分が配合されている水虫薬もたくさんあるので、好みや水虫の症状によって使い分けることもできます。
水虫薬には、成分による違いの他にも、患部に塗りやすいようにクリーム状やジェル状になっているタイプ、患部の乾燥に適した軟膏タイプ、深部にまで届きやすい液体タイプ、手を汚さすに広範囲に塗布できるスプレータイプ、じゅくじゅくする湿った患部に使いやすいパウダータイプなど、形状による違いもあります。
形状によってそれぞれ長所と短所があるので、よく把握して使うことが大切です。
医療用の水虫薬に比べると、市販の水虫薬はやや割高になってしまいますが、その分、かゆみ止めの他に、かゆみを抑えるための局部麻酔薬やメンソールなどの爽快感を与える成分、抗菌消毒成分が含まれていることが多いでしょう。
市販の水虫薬を買う時には、ブランド名ではなく、成分表示をよく確認して購入することをおすすめします。
また水虫薬の使い方によっては、水虫が治らなかったり、他のところにまで拡がってしまう恐れもあるので、使用時の注意はよく読んでください。
通いやすい皮膚科があるのなら、恥ずかしいのを我慢して病院に通う方が安上がりで確実に治ります。
爪水虫やしつこい水虫には、塗り薬よりも飲み薬が効果的です。