中高年と目の病気の関係
中高年に最も多く見られる目の病気としてよくあげられるのが、白内障です。
白内障とは、年齢を重ねると共に水晶体が白く濁ってきて、物がかすんで見えたりしてしまう病気です。
病気とは言っても、白髪やシワが増えるのと同様の老化現象の一つです。
しかし、白内障は進行すると視力が低下してしまい、コンタクトレンズやメガネで視力を矯正することが出来ないので、日常生活に支障をきたすこともあります。
70歳以上の85%以上の人が白内障であるという調査結果も出ていますが、症状には個人差があるようです。
年齢だけでなく生活習慣も、白内障が進行してしまう要因になりえます。
例えば、やたらとコレステロールの高い料理や肉類ばかりを摂取する栄養バランスの悪い食生活や、喫煙・アルコールの多量摂取などが生活習慣になっていると、白内障の進行が早まってしまうでしょう。
白内障の次に、中高年になるとかかりやすい目の病気が、緑内障です。
緑内障は、「目の成人病」と言われているほど、中高年に多く発症します。
症状としては、初期の段階では自覚症状があまりなく、「目が疲れているのかな」「視野が狭くなったのかな」と思い始めた頃には、相当進行してしまっている可能性が高いです。
眼圧が高くなり、視神経が損傷してしまうことが原因のようです。
何よりも早期発見が重要なので、視力の低下や目の疲れを感じた時には放っておかずにすぐに病院に行って検査することをおすすめします。
中高年に多い七大生活習慣病
「がん」「脳卒中」「心臓病」「糖尿病」「高血圧」「腎疾患」「肝疾患」を七大生活習慣病と呼んでいます。
「がん」は、体のどの部位にでも起こりえるため、とても厄介な病気です。
「心臓病」は、狭心症や心筋梗塞などのことを指します。
胸部に痛みや圧迫感を感じるだけでなく、息切れやめまいなどの症状も見られます。
「脳卒中」には2つあって、脳の動脈が破裂してしまう脳出血と脳の動脈が詰まってしまう脳梗塞とがあります。
高血圧の影響で常に血管に負担がかかり、血管が傷んでしまうことが原因のようです。
手足のしびれや頭痛などの前ぶれ症状が見られたら要注意です。
「糖尿病」は、遺伝的な物もありますが、カロリーを摂りすぎたり、お酒を飲みすぎたりすると糖尿病にかかると言われています。
初期段階では、自覚症状が見られないのも特徴です。
主な原因が、塩分の摂りすぎだと言われているのが「高血圧」です。
しかし、塩分の摂りすぎだけではなく、身内に高血圧の方がいれば注意が必要です。
高血圧は、心疾患や脳卒中など様々な病気を招くので注意しましょう。
腎臓は一度傷んでしまうと、元に戻すことは不可能です。
「腎疾患」は、失明などの合併症も引き起こすので、実はとても怖い病気です。
正しい食生活や運動で予防することが出来ます。
「肝疾患」は、バランスの悪い食生活やアルコールの過剰摂取などが原因のものと、ウイルス性のものとがあります。
なかなか症状が現れない臓器でもあるので油断してしまいがちですが、規則正しい生活を送り、予防していく必要があります。