うつ病解消の行動療法
うつ病の行動療法とは一体どういうことをするのでしょうか?うつ病にかかると、生活習慣が乱れてしまうことが多いです。
そのためにさらに精神状態が悪化し、悪循環を繰り返してしまいます。
一度に規則正しい生活に戻すのは負担になりますから、少しずつ、簡単な計画を立てて、実行していくようにします。
それを実践することで、達成感が得られます。
達成感が得られることで、自信に繋がっていきます。
自信を取り戻すことは、うつ病を克服する上で、とても大切なことです。
例えば、「明日は朝7時に起きるようにする」「22時に布団に入る」「テーブルの上を片付ける」「本を10ページ読む」などの簡単な目標から設定しましょう。
そして、それが出来て自信が持てたら、次はワンランク上の計画を立ててみます。
まずは、無理をしなくても続けられることを少しずつ行っていくのが大切です。
うつ病を患うと、自分ではやらなければと思うのに、行動することが出来ません。
そうして自信を失っていくことが、うつ病を悪化させていく原因になってしまいます。
端から見たら簡単な目標であっても、うつ病の人がそれを成し遂げることは大変なことなのです。
簡単な目標でも、コツコツと続けていくうちに、ちょっとずつ規則正しい生活に修正していくことができます。
最終的には、仕事や学業、家事などに復帰できるようになるでしょう。
これが行動療法というものです。
時には、薬物療法や認知療法などと併用することもあります。
うつ病の薬の副作用
うつ病の薬を飲んでみようか・・・でも、副作用が・・・と心配な方もいることでしょう。
それでは、一般的に言われている副作用とはどういったものでしょうか?新しい薬は従来の薬に比べると、副作用が随分軽減されていますが、これも個人差があるでしょう。
一般的に三環系抗うつ薬(第一世代)の副作用としては、口の渇き、めまい、たちくらみ、頭痛、眠気、倦怠感、ふらつき感、排尿障害などがあげられます。
第二世代の三環系抗うつ薬や四環系抗うつ薬は、それよりも副作用が軽減されているようです。
パキシルやルボックスに代表される第3世代SSRIになると、さらに副作用は少なくなりますが、嘔吐感や胃もたれ感、胸焼けなどの副作用が起こる人もいるでしょう。
第4世代のSNRI(トレドミンなど)でも人によっては、不眠や吐き気などの副作用が起きることもあります。
うつ病の薬の服用は、依存や離脱症状なども心配になると思います。
特に、パキシルなどの薬はいきなり服用を中止するのは危険です。
めまいやふらつき、吐き気や嘔吐、不眠などの症状が出てしまうこともあります。
同じSSRIの中でもジェイゾロフト(塩酸セルトラリン)は、副作用も軽く、離脱症状も軽い傾向になるようです。
しかし、比較的副作用が少ないと言われている薬であっても、必ずしも副作用がでないとは限りません。
副作用の程度には個人差がありますから、医師と相談して自分に合った薬を使用するのがいいでしょう。
うつ病になりやすい性格
うつ病にかかりやすい性格というのはあるのでしょうか?よく言われているのが、「真面目」「責任感が強い」「仕事熱心」「妥協をしない」「頑張り屋さん」「几帳面」などです。
このような人は、周囲からとても信頼されます。
そして、その期待に応えようと、努力してしまいがちです。
しかしながら、その反面、気を使いすぎたり、頑張りすぎたりして、ストレスを溜め込んでしまいます。
また、何があっても他人のせいにすることなく、自分で責任を抱え込んでしまうことも多いです。
こういう人がうつ病にかかってしまうと、出来ない自分に嫌悪感が増し、さらに自分を追い込んでしまう可能性があります。
その他にも、いつもマイナス思考で物事を考える人はうつ病になりやすいです。
それに、自己中心的な性格の人も、対人関係でトラブルを抱え込み、うつ病になっていく傾向があるようです。
うつ病には、規則正しい生活と睡眠も大きく関与しています。
うつ病になりやすい性格に、不規則な生活や睡眠不足などが加わると、余計にうつ病になる危険性が高まるでしょう。
うつ病にかかりやすい性格に自分が当てはまるかもと思う人は、ストレスを発散する方法や上手に気持ちを切り替える方法を身につけるといいかもしれません。
うつ病を疑うような症状を感じたら、早めに治療を受けることも大切です。
先延ばしにすると、それだけうつ病が悪化してしまいます。
本人が気づかなくても、周囲が異変に気づくこともあります。
身近な人に勧められたら、素直に病院に行った方がいいですね。