中高年に多い突然死の原因
死亡する直前まで自覚症状が全くなく、発症してから24時間以内に死亡することを突然死と言います。
40代や50代の働き盛りの中高年に突然死が一番多く見られます。
さらに調べていくと、女性よりも男性の方が2倍も突然死の確率が高くなっています。
突然死の原因としてあげられるのは、脳梗塞や脳出血のような脳血管系の疾患などもありますが、一番多いのは心臓病が原因となる心臓突然死なんです。
心臓突然死で亡くなっている方は年間5万人を超え、その中でも特に多く見られるのが急性心筋梗塞です。
これは高齢化が進むと共に増加傾向にあるようです。
ちなみに、中高年の突然死は運動中によく起こると言われています。
ランニングやマラソン中の突然死もよくあるケースですが、実はゴルフ場での突然死が多いことをご存知でしょうか?中高年で見ると、ゴルフ場での突然死が最も多く、その中でも40代から60代の男性が80%を占めているのです。
その他にも、年間2万人ほどが亡くなっているのが、入浴中の突然死です。
入浴中や直後には、脳出血や急性心筋梗塞を起こしやすい状態なっているからです。
疾患以外の原因としては、現代の食生活の変化によるマグネシウムの摂取量の減少があると思います。
マグネシウムが不足すると心疾患を起こしやすくなるという点から、突然死にも繋がります。
突然死の予防だけでなく、様々な病気を予防するためにも、マグネシウムの摂取が大切でしょう。
中高年のうつ病
統計的に見ると、40才~55才くらいの中高年に一番うつ病が多く見られます。
なぜ、中高年がうつ病にかかりやすいのでしょうか?まず、原因の一つ目としては、人生における転換期だと言うことがあげられます。
自分の妻や夫のこと、さらには、高齢の両親や子供のことなどで大きな変化が起こりやすいのですね。
近年では、核家族化が進み、子供が大きくなって親元を去ると、親はとても孤独感を感じ、うつ病になる傾向があります。
親の介護や死を目の当たりにすることによるストレスもうつ病の要因の一つです。
妻や夫の病気や友人の病気など、自分の力ではどうにもならないようなことで老いを感じ、その老いに追い詰められるような気持ちになり、それが原因でやがてうつ病になってしまうこともあります。
二つ目の原因としては、現在の社会状況があるでしょう。
日本の今の繁栄があるのは、中高年世代のがんばりのおかげです。
にも関わらず、人件費の高い中高年世代がリストラされたり、会社の倒産で失業する不安といつも隣合わせということが少なくありません。
失業することにより、夫婦関係や経済状況などが悪化して、うつ病になってしまうこともありますし、失業するかもしれないという不安を常に抱えていることがストレスになり、うつ病になってしまうこともあります。
心療内科や精神科に行ったり、カウンセリングを受けたりすることを恥ずかしいと感じる人が多いことも、うつ病増加の一因でしょう。
中高年と目の病気の関係
中高年に最も多く見られる目の病気としてよくあげられるのが、白内障です。
白内障とは、年齢を重ねると共に水晶体が白く濁ってきて、物がかすんで見えたりしてしまう病気です。
病気とは言っても、白髪やシワが増えるのと同様の老化現象の一つです。
しかし、白内障は進行すると視力が低下してしまい、コンタクトレンズやメガネで視力を矯正することが出来ないので、日常生活に支障をきたすこともあります。
70歳以上の85%以上の人が白内障であるという調査結果も出ていますが、症状には個人差があるようです。
年齢だけでなく生活習慣も、白内障が進行してしまう要因になりえます。
例えば、やたらとコレステロールの高い料理や肉類ばかりを摂取する栄養バランスの悪い食生活や、喫煙・アルコールの多量摂取などが生活習慣になっていると、白内障の進行が早まってしまうでしょう。
白内障の次に、中高年になるとかかりやすい目の病気が、緑内障です。
緑内障は、「目の成人病」と言われているほど、中高年に多く発症します。
症状としては、初期の段階では自覚症状があまりなく、「目が疲れているのかな」「視野が狭くなったのかな」と思い始めた頃には、相当進行してしまっている可能性が高いです。
眼圧が高くなり、視神経が損傷してしまうことが原因のようです。
何よりも早期発見が重要なので、視力の低下や目の疲れを感じた時には放っておかずにすぐに病院に行って検査することをおすすめします。