メニエル病とは
メニエール病と聞いても、一体どんな病気なのかわからない方も多いと思います。
メニエール病は、簡単に言うと耳の病気です。
症状は、ぐるぐると目が回るような激しいめまいや耳鳴り、難聴など様々です。
時には、吐き気、嘔吐などが起こる場合もあります。
人それぞれ、症状が違うようです。
突然、目が回るようなめまいに襲われたら、驚いてしまいますよね。
しかも、そのめまいは長いと30分ほど続くこともあるのです。
どうしてその様な症状が起こるのかというと、耳の内耳が内リンパ水腫を起こしてしまい、神経を圧迫するからと言われています。
耳の内耳というのは、骨と膜で構成されており、膜の内側にはリンパ液(内リンパ液)があります。
この内リンパ液がうまく調整されずに過剰になってしまうと、それによって内リンパ水腫が作られてしまうのです。
これが神経を圧迫して、めまいや耳鳴り、難聴などの症状が起こってしまうようです。
しかし、なぜ、内リンパ液の調整がうまくいかなくなるのか、今のところその原因はわかっていません。
リンパ液は、三半規管などの様々な器官と繋がっている為に、色々な症状が起こってしまいます。
このように書くと、メニエール病は、怖い病気のように思うかもしれません。
でも、メニエール病は初期の段階で発見し、適切な治療を行えば完治する病気です。
症状が悪化してから病院に行ったのでは、治療が困難になってしまいますから、少しでもおかしいと感じたら、すぐに病院に行ってください。
耳垢が原因で難聴に
耳垢を侮ってはいけません。
耳の掃除を怠ると、耳垢により耳が汚れるのはもちろんのこと、聞こえが悪くなるし、耳鳴りを起こすこともあるのです。
耳垢は、水分を吸収すると膨張します。
耳垢がある状態で水泳や入浴をすると、耳垢が膨張し、鼓膜を塞いでしまいます。
それにより、耳鳴りが起こります。
時には、難聴のような症状を引き起こしてしまう事もあります。
しかし、耳を清潔にしていても、同じような症状になってしまうこともあるでしょう。
耳掃除をしていて強く擦り過ぎたりすると、耳が傷つき、炎症を起こしてしまいます。
これが原因で耳が痛むこともあるのです。
強く擦り過ぎると、耳に傷ができてしまい、カサブタになってしまいますよね。
このカサブタが耳垢と共に外耳道を塞いでしまうため、難聴のような症状を引き起こしてしまうのです。
また、毎日綿棒で耳を掃除していても、耳の入り口付近だけを掃除していると、耳垢が奥に入ってしまい、それが詰まってしまう場合もあります。
このようになってしまったら、自分で取り除くのは危険です。
余計に耳を傷付けてしまう可能性もありますから、無理をして自分で取り除こうとはせずに、耳鼻科で取り除いてもらう方が良いです。
きれいにしてくれますよ。
ちょっとでも耳が痛いとか、聞こえが悪くなったと感じたならば、なるべく早く耳鼻科に行ってみることをお勧めします。
耳の異常を放置すると、難聴になってしまったり、最悪、聞こえなくなってしまうこともあります。
中耳炎が酷くなると
中耳炎がひどくなるのは、本人が中耳炎になったとは気付かずに、そのまま放置してしまうことが多いためかもしれません。
特に、幼児の場合は、自分で症状を訴えることができませんから、親が注意してあげる必要があります。
風邪をひいて、症状の一つである熱は下がったのに、鼻水や咳などがなかなか治らないことがありますよね。
もし、風邪をひいた時点で中耳炎になっていたとしたら、それは「急性中耳炎」と診断されます。
急性中耳炎の場合は、鼓膜に穴が開いてしまうのですが、この穴は普通なら何もしなくても自然にふさがっていきます。
でも、鼻水や咳が長引いてしまっていると、鼓膜の穴がふさがらないために、「慢性中耳炎」になってしまうのです。
慢性中耳炎になると、耳の聞こえが悪くなってきます。
この状態になっても、中耳炎だということに気付かずにいると、鼓膜の穴がふさがらないという問題だけではなくなってくるでしょう。
脳への伝達も無くなり、耳の聞こえはどんどん悪くなる一方です。
治療が遅れるほど、だんだん治らなくなっていき、しまいには聞こえなくなってしまうのです。
他の中耳炎でも、ひどくなると大変なことになってしまいます。
例えば、「滲出性中耳炎」をそのままにしておくと、手術しても回復が難しく、生涯難聴になってしまうこともあります。
このように、中耳炎がひどくなると、聴力の回復が難しくなります。
たかが風邪と思わずに、鼻水や咳が長引くようなら、耳鼻科を受診してみた方が良いかもしれませんね。