歯周病と他の病気との関連性
「歯周病になったら総入れ歯まっしぐら!」なんて事はよくいわれていますよね。
もちろん、総入れ歯にしなくてはいけないほど重症化すればという事ではありますが、歯周病は厄介な病気だと感じている方は少なくないでしょう。
しかも、歯周病はそれだけでは終わらないということがわかってきています。
歯周病には細菌の繁殖が大きく関わる事はよく知られていますが、この「細菌」が厄介者なのです。
歯周病も末期となると、歯茎が裂ける事がよくあります。
そこから細菌が体内に入ってしまうのです。
とはいえ、若くて健康な方であれば、この程度の細菌が体内のあちこちを通っても免疫力によってフォローできます。
ですから、歯周病=感染症の併発とはいえません。
ただ、病気や老化などによって免疫力が低下している方には、細菌の定着の可能性があるのです。
このような流れで起こりうる病気には、本当にたくさんのものがありますが、一例を紹介してみましょう。
まずは、糖尿病の悪化です。
糖尿病で血糖が安定していない方は、免疫力が低下しています。
歯肉が炎症を起こしている事だけでも糖尿病の悪化に繋がるので特に要注意です。
次に、敗血症や感染症心内膜炎です。
血管の中に細菌がまわると、菌血症に移行します。
術後や病後などは免疫力が低下しているので、普段以上に注意が必要になります。
最後に脳卒中。
細菌が動脈内膜にまわる事で、動脈硬化に繋がる可能性があり、脳卒中だけでなく、心疾患の危険性も高めます。
歯周病になっても、最悪、入れ歯にすればいいというわけにはいかないのですね。
人見知りと体臭の関係性
みなさんは、体臭恐怖症という言葉を耳にした事がありますか?体臭恐怖症には、実際の体臭の強弱は関係ありません。
自分自身が異常に体臭を気にしている事で起こる病気です。
「私は臭いかもしれない」と思い込む事で、まわりに臭いと思われているのだと錯覚するのです。
そう思い込むと、「臭いがばれるのではないか?」と人と話す時も気が気ではなくなります。
周囲の目が気になって仕方がないのはもちろんの事、人との間合いを異常に気にしたり、臭いが発生するかもしれないという不安から、動きを最小限に抑えようとしたりもします。
そうすると自然に暗い印象を与えてしまうので、他人とのコミュニケーションはとりにくくなっていきますよね。
そこから、人と関わる事を避けるようになったり、軽度の場合では人見知り、重度になれば対人恐怖症を併発する事も多くあります。
このような場合は、人見知りの原因である臭いへの不安を消し去る事で、人見知りを解消する事ができます。
もちろん、本当に体臭がひどい場合は手術などの外科的な解決法が一番です。
しかし、体臭恐怖症の方のほとんどは、本人が思っているほど体臭がひどくないのだそうです。
つまり、思い込みが嗅覚を麻痺させているわけですね。
この思い込みをなくすところから始めていくわけですが、やはりそれには専門家に頼る事が必要になるでしょう。
ですから、まずは精神科を受診し、本当に体臭がきついのかそうではないのかを判断していく事から始めるのがいいかもしれません。
人見知りと口下手・コミュニュケーションの関係
人見知りと口下手・コミュニュケーション力の関係性には、かなり強いものがあります。
人見知りは、根本的な性格です。
根っこからこれを直そうとしてもまず無理でしょう。
ただ、人前にでると緊張するというのは、誰にでも起こりうる事ですし、ある程度取り繕う事さえできれば、これは特に生活に支障はないはずです。
コミュニケーション能力は、練習によってあげる事ができます。
口下手も努力次第で矯正する事ができるはずです。
「口下手だから人とあまり話したくない」「人と上手にコミュニケーションがとれない」という事が原因で人を避ける状態は、トレーニングによって改善する事ができるのです。
人見知りの方はどうしても口数が減ってしまうかと思います。
しかし、コミュニケーションの一連の流れを事前にパターン化しておき、練習しておけたとしたらどうでしょう。
多少は人と話す事の苦痛から解放されるのではないでしょうか。
つまり、予め、絶対に会話が続くような話題をいくつも用意しておくのです。
そうすれば、円滑にコミュニケーションが進み、口下手でも口下手だとわからなくなりますし、緊張して言葉がでないという最悪の事態も防ぐ事ができます。
人見知りな上に口下手だと、人と関わる事自体を避けたがる傾向がありますが、このタイプの人見知りは、社会に適応する手段がたくさんあるのが特徴です。
関係性と対応策について少し紹介しましたが、このような症状は深く考えすぎない事が一番だともいわれています。
あまり思い詰めずに気楽に考えるのがいいのかもしれませんね。