更年期障害に効く漢方薬
更年期障害は、閉経後である40代後半から50代半ばに起こると言われています。
この時期には、卵巣機能が低下して、女性ホルモンの分泌が減少します。
さらに、ちょうど夫婦関係を見直すことがあったり、子供の独立、親の介護など、身の回りの環境が大きく変化する時期でもあります。
体内と外部環境の変化が同時に起こることにより、検査してもどこが悪いのかハッキリわからない、頭痛や疲労感、イライラやほてりなどの不定愁訴で悩まされるのが更年期障害です。
症状も症状が現れる年齢も人それぞれで、何も感じることなく、更年期を過ぎる人もいます。
更年期の症状が酷い人の中には、西洋的な治療方法よりも、漢方薬などの東洋医療の方が合う人も少なくありません。
更年期障害に処方される漢方薬として一般的なのは、加味逍遙散や桂枝茯苓丸などです。
そろそろ更年期かな?と感じ始めたら、婦宝当帰膠や冠元顆粒がいいでしょう。
この二つは、ホルモン系の臓器にスムーズに栄養を送るために、血の巡りを良くしてくれる漢方薬です。
イライラする症状が一番酷く、何をしていても落ち着かなくてすぐにカッとなってしまう場合は、加味逍遥散、瀉火利湿顆粒などの漢方薬を使ってみましょう。
ほてりが一番症状として出やすいあなたには、瀉火補腎丸、六味地黄丸、杞菊地黄丸などがいいかもしれません。
手や足がどんな時でも火照っている状態で、寝る時も寝つきが悪かったり、布団から手足を出していないと寝れないような状態の人にオススメの漢方薬です。
もやもや感があったり、めまいが起こるような場合は、抑肝散加陳皮半夏や釣藤散を、冷えからくる足腰の痛みや足のむくみなどに悩まされている場合は、八味地黄丸、牛車腎気丸、参馬補腎丸などの漢方薬を服用するといいでしょう。
首の痛みをペインクリニックで取る
整形外科や神経内科にずっと通い続けているのに、なかなか首の痛みが取れないという方は、ペインクリニックで診察してもらうとよいでしょう。
ペインクリニックの「ペイン」とは、痛みのことをいいます。
あらゆる痛みに効果を発揮する神経ブロックという方法を用いて、治療を行っていきます。
神経ブロックは、痛みから起こる血液循環の悪化で、さらに痛みを引き起こす痛みの悪循環を断ち切るための方法です。
痛みを引き起こしている交感神経や神経に局所麻酔を注入して、痛みを一時的に遮断するのです。
当然、神経ブロックを行った直後は痛みが止まりますが、麻酔の効果が切れた後も治療前ほどの痛みを感じることはなく、これにより、痛みの悪循環を防ぐことができます。
神経ブロックは鎮痛効果だけではなく、自然治癒力を高める効果もあるそうです。
首の痛みはもちろんのこと、椎間板ヘルニアや五十肩などの治療にも使われています。
鎮痛剤を長期的に服用していると、胃が荒れてしまうなどの副作用の心配がありますが、神経ブロックはそのような副作用も起こりません。
神経ブロックといっても、痛みのある場所や原因によってブロック方法が変わってくるのですが、首の痛みの場合は「星状神経節ブロック」という方法を使います。
喉の下のところにある交感神経が集まった神経節で、形が星に似ているのでこのような名前がつけられました。
この方法は、星状神経節に近い所に針を刺し、局所麻酔剤を注入します。
神経に起こっている炎症に効果を発揮するのが特徴で、痛みの元である神経の緊張をほぐし、血流を促してくれるでしょう。
枕・寝違えが原因で首が痛い時の対策
朝、目が覚めると、首が痛くて動かないなんてこと、たまにありますよね。
首を寝違えてしまった時は、病院へ行き、お医者さんに診断してもらうのが一番良いのですが、どうしても仕事などで病院に行けない時は、これから紹介するような対処方法をとってみてください。
寝違えた直後に自分で行える一番簡単な対処方法としては、患部を冷やすことです。
寝違いによる首の痛みは、炎症を起こしていることがほとんどです。
なので、痛む部分をとにかく冷却し、炎症を抑制させることがとても大切です。
正しい冷却方法としては、アイスパックやアイスノンをタオルなどで巻き、患部に10分程度あてておきます。
アイスパックなどがない場合は、ビニール袋に氷と少量の水を入れたものでもいいでしょう。
アイスパックを10分間あてた後は、10分間放置します。
このように、10分冷却して10分放置するのを3~4回繰り返してください。
これだけでも、痛みをかなり緩和することができると思います。
痛みがそんなにないからといって、間違った処置を行うと、悪化させてしまうこともあるので注意が必要です。
首を寝違えた時に、絶対にやってはいけないことがいくつかあります。
まず、お風呂に長時間浸かって体を温めたり、温湿布を患部に貼って温めたりするのは止めた方がいいです。
また、痛みがあるにも関わらず、首をぐるぐる回したり、首のストレッチなどを行って、首を動かそうとするのも止めましょう。
首や肩をマッサージするのもよくありません。
二、三日しても痛みが治まらないようなら、病院で検査を受けてください。