腰痛 手術
最近では、排尿障害や下半身のしびれ、マヒなどの重篤な症状を伴う腰痛でない限り、腰痛手術はしないという考えが広まってきています。
手術をすることで何らかの後遺症が残ってしまったり、腰痛の原因によっては手術をしなくても高い確率で腰痛が改善するという研究報告も出ているようです。
腰痛手術を行う前に、適切な保存的治療を行えば、腰痛手術を行わなくて済むことも多いでしょう。
腰痛の中には、腰痛手術を受けた方がいいものもありますが、腰痛手術を受ける前に複数の整形外科を受診した方がよさそうです。
病院や外科医によっては、それほど必要ない腰痛手術を勧めてくることもあるといいます。
もし、腰痛手術を受けるのなら、その病院や外科医に充分に腰痛手術経験があるのを確認した上で、鏡視下髄核摘出や経皮的髄核摘出手術など、患部の傷が小さくて済む手術法を選ぶといいかもしれません。
アメリカでの調査結果によると、腰痛を持つ患者のうちで本当に手術が必要なのは千人に2.5人の割合で、腰痛手術の83件に1件の割合で患者が死亡しており、毎週千人が不必要な腰痛手術で亡くなっているのだとか。
もちろん、腰痛手術を受けるしかないというケースもあるでしょうが、安易な腰痛手術は避けた方が無難です。
また、手術方法や入院する日数、手術を受ける病院によって、手術にかかる費用がかなり違ってくるので、事前にどのくらいの費用がかかるのかきいておいた方がいいと思います。
腰痛 体操
腰痛体操をすることで、腰痛を予防できたり、腰痛を軽減することができます。
腰痛体操は無理をせず、毎日コツコツ続けることで、腰痛が起きにくい体にすることができるのです。
腰痛体操には色々なやり方がありますが、誰にでもできる簡単な腰痛体操を紹介します。
まず、仰向けに横になり、両手で片足の膝を抱えてください。
反対側の足はまっすぐに伸ばしたまま、反動をつけないようにしながら、曲げた膝を胸に引きつけていきます。
難しいようなら、まっすぐに伸ばしたままの足を立てて行ってもいいです。
10秒くらい膝を胸に引きつけたままで耐え、ゆっくりと元に戻し、反対の足も同様にします。
この腰痛体操は、お風呂の浴槽の中に座った状態で行うのも効果的です。
仰向けに寝て、両足を両手で抱え込み、首を持ち上げるという腰痛体操もあります。
よつんばいになって、片足ずつまっすぐに持ち上げるというのも、腰痛体操の一つです。
足を持ち上げて伸ばす時には、背中を反らしたり、腰をひねったりしないように注意してください。
腰痛体操をする時には、柔らかすぎる布団の上で行わない、痛みを感じるようなら中止するということを守る必要があります。
腹筋や背筋を鍛える体操をするのも、腰痛予防には効果的です。
腰に負担がかからないように気をつけながら腹筋を鍛えたり、下腹部に枕やクッションを置いてうつぶせになり、上体を起こすようにして背筋を鍛えるのもいいでしょう。
腰痛 ストレッチ
椅子に座ったままでも簡単にできる腰痛ストレッチを紹介したいと思います。
椅子に長時間座ったままだと、腰痛が起こりやすくなってしまうので、腰痛ストレッチをして腰痛を予防してください。
まず、両足を肩幅くらいに開いて、上体を左にひねります。
両手で椅子の背もたれをつかむようにしてもいいですし、右手で左の太ももの外側をつかむようにしてもいいでしょう。
なるべくゆっくりとした動作でひねるようにして、腰が伸びているのを感じます。
ひねったまま30秒キープしたら元に戻し、今度は右にひねって、同様です。
次は、椅子に浅く腰かけて、また肩幅くらいに両足を開きます。
背筋をピンと伸ばして深呼吸して、深く息を吸い込み、ゆっくりと吐きながら、上半身を倒してください。
頭が両足の間に入るくらい倒してから、3秒ほど静止し、またゆっくりと上半身を起こしていきます。
今度は椅子に深く腰かけて、思いっきり万歳し、息を吸いながら上半身を後ろに反らし、息を止めて3秒ほどキープします。
腰と背中が伸びたのを感じたら、息を吐きながらゆっくりと戻すのです。
椅子に深く腰かけたまま、片足を両手で抱えて、胸につくくらいに持ち上げ、3秒くらい静止して、また元に戻すのも効果的な腰痛ストレッチになります。
立ったままで腰痛ストレッチをしたいなら、ラジオ体操の前屈、上体反らしの運動がオススメです。
反動をつけないように気をつけて、ゆっくりと行ってください。