包茎 癒着
亀頭と包皮が癒着していると、すぐに真性包茎だと思ってしまうかもしれません。
でも、包茎は包茎でも仮性包茎だということもあるので、まずは、自分で癒着をはがす努力をしてみましょう。
泌尿器科ではがしてもらうこともできますが、中には営利目的で必要もないのに包茎手術を勧めてくる病院もあるので注意してください。
亀頭と包皮の癒着のはがし方としては、まず、お風呂によく浸かるか、洗面器などにお湯を入れて陰茎を浸けて包皮を柔らかくしてから、包皮に手を添え、ゆっくりと根元の方にずらしていきます。
お湯に浸けたまま、ゆするようにするとよいという説もあります。
包皮をずらして、ちょっとでも痛みを感じたら、その日はそれで終了です。
この作業をできれば毎日、コツコツと続けます。
もし、出血したらよく洗って傷口を清潔に保つようにしてください。
化膿したり、痛みがひどいようなら、泌尿器科に行った方がいいでしょう。
いらいらしても、強引に癒着をはがそうとせず、半年かけてはがすくらいの気持ちでじわじわとはがします。
亀頭が出るようになったら、恥垢(白や黄色のカス)をよく洗い、必ず元に戻すようにしておくのがポイントです。
他にも、両手で先端部分の包皮を左右からつまみ、痛みを感じない程度に左右に引っ張るというのを朝起きた時、お風呂上り、夜寝る前の一日三回、一回10分を目安に行うという方法があります。
地道に気長に続けることで、手術することなく、真性包茎を治せるそうです。
包茎 ステロイド
包茎をステロイド剤を使って治すという方法があります。
ステロイド剤には、皮膚を柔らかくして伸ばすという効果があるので、痛みを感じない範囲内で、できるところまで自分でむいてから、包皮の内側にステロイド剤(軟膏やクリーム)を塗り込むようにすると、一ヶ月くらいで真性包茎が仮性包茎になるそうです(使えるのは真性包茎の治療のみ)。
ステロイド剤による真性包茎治療は、元々は子供の包茎治療に使う方法なので、大人の場合は効果がでにくいこともあるでしょう。
また、包皮は最もステロイド剤を吸収するところですから、絶対に市販のステロイド軟膏などを使用せず、医師に相談して経過をみながら使う必要があります。
ステロイド剤を使いすぎると、包皮が縮んでしまうこともあり、逆効果になりかねません。
仮性包茎だった人が炎症治療のためにステロイド剤を処方され、ステロイド剤の包皮を萎縮させる作用により真性包茎になったケースもありますから、仮性包茎の人がステロイド剤を使う時には注意した方がいいと思います。
ステロイド剤で真性包茎を治療する場合、健康保険が適用されるのですが、家族に泌尿器科への通院を隠したいのなら、健康保険を使いたくないといえばいいでしょう。
ステロイド剤での真性包茎治療は、比較的、最近の治療法なので、知らない医師もいるようです。
ステロイド剤での真性包茎治療率は87%ともいわれていますが、これは子供の真性包茎の治療率ですから、大人には適用できません。
子供 包茎
子供の頃は、包茎で当たり前です。
日本には割礼の習慣がありませんから、子供の包茎に悩んでしまうママも多いでしょう。
親が包皮のむき方を教えた方がいいという説もあれば、成長するにつれて自然に包皮がむけるようになるから何もしなくていいという説もあります。
医師や育児書によっても意見がまるで違うので、何を信じたらいいかわからないかもしれません。
ママにしてみれば、自分では経験のないことだけに、心配でたまらなくなるもの。
将来、包茎がコンプレックスになっても可哀想だし、手術が必要なら大人になってからするよりも子供の頃に済ませておいた方がいいのでは・・・と悩むみたいです。
ある医師によると、生まれてから一年以内の記憶があまり残らないうちに、無理矢理に一度むいて、一旦、元に戻し、もう一度むいたら、後は一ヶ月に一度くらいの割合でむくようにすると、将来、真性包茎やカントン包茎になる心配がありません。
無理矢理にむくとはいってもコツが必要なので、専門医の指導を受けるといいようです。
一回でむけない子供も多く、二ヶ月くらいかかって徐々にむくこともあるのだとか。
子供がトイレに行けるようになったら、包皮をむいておしっこをし、必ず元に戻して、ちゃんと手を洗うという習慣をつけると、陰茎がんの予防にも繋がるでしょう(お風呂では当然、むいて洗います)。
子供の包茎で悩んでいるのなら、飛波 玄馬さん、山本 直英さん、岩室 紳也さん共著の「まちがいだらけの包茎知識」が参考になると思います。