包茎手術
包茎手術とは、基本的に、勃起時の亀頭に皮がかぶらないようにする手術です。
包茎手術には色々な方法がありますから、メリットとデメリットを比較して、後悔のない手術方法を選んでください。
包茎の症状によっては、選ぶことのできない手術方法もあります。
泌尿器科でよく行われるのが、背面切開法。
包皮に縦に切れ目を入れて、とりあえずむけるようにするもので、真性包茎やカントン包茎が仮性包茎になります。
簡単で痛みも少なく、傷跡も目立ちませんが、再発する恐れもあるそうです。
泌尿器科では、中央部環状切開縫合術で包茎手術を行うことも多いようですが、縫合部前後の色合いがはっきりと分かれるので、ツートンカラーになります。
余った皮が少ない仮性包茎の人のみに有効なのが、根部形成法。
根元で余分な皮を取り除く方法ですが、あまり使われていませんし、あえてこの手術法を選択するメリットもないでしょう。
パート・アルバイト医師が多い病院や泌尿器科でよく使われるクランプ法(環状切開法)は、よほど熟練した技術を持っていないかぎり、自然な仕上がりにはならず、ツートンカラーになることも多いです。
クランプという器具で余った皮を挟んで締め上げて切り取るという方法になります。
傷跡が目立ちますし、手術後は疼痛と不快感を感じることもあるのだとか。
現在、主流になっている包茎手術法が、亀頭直下法。
機能的にも見た目的にも優れた手術法ですが、他の手術よりも難しく、未熟な医師が行うと他の手術法の方がマシだったということになりかねません。
また病院によっては、性感の敏感な包皮小帯(俗にいう裏筋)を切ってしまうこともあるので、切らずに残してくれる病院を選んだ方がいいでしょう。
「切らない包茎手術」としては、ナチュラルピーリング法、根元部固定法、保存療法などがあります。
包茎治療
包茎治療には、包茎治療グッズなどを使って自力で治す方法や包茎手術を受ける方法などがあります。
仮性包茎の場合は、いきなり包茎手術をするよりも、まずは自力で治す方法を試してみた方がいいかもしれません。
包茎手術にかかる費用の相場は、8~20万円くらいですから、金銭的な負担も大きいと思います。
真性包茎やカントン包茎の場合は、泌尿器科で手術すれば健康保険が適用されるので、自己負担額としては1~3万円で済みます。
でも、背面切開法による包茎手術は仮性包茎になる上、再発のリスクもあり、環状切開法(クランプ法)なら傷跡が目立つ上、治るのに一週間くらいかかるようです。
自由診療の美容整形外科や包茎専門クリニックで包茎手術を行うと、出血や痛みも少なく、傷跡などが残らないように配慮してくれるでしょう。
ただし、やたらぼったくる悪徳病院もあるので、気をつけてください。
自力で包茎を治すグッズとしては、リング状になっていて包皮を伸ばすように装着することでむけた状態にするものや女性が一重まぶたを二重まぶたにする時に使うアイプチのように余っている包皮を接着するもの、大きなピンセットのような器具で包皮口を開いて真性包茎を矯正するものなどがあります。
塗るだけで仮性包茎が治るジェルやシールも売られていますし、包皮をむいたままで固定しておくのに便利なビガーパンツも便利かもしれません。
包茎矯正マニュアルなども、返金保証付きのものであれば、試してみる価値はあると思います。
包茎とは
包茎とは、通常時(非勃起時)に皮膚が亀頭を覆っている状態をいいます。
包茎は病気ではなく、珍しいことでもありません。
日本人男性の七割が包茎、世界中の男性の八割が包茎という説もありますし、生まれてくる時はみんな包茎なのです(欧米諸国では、割礼の習慣があることが多いので、成長後の包茎が少ないとされていますが)。
ただし、包茎には三種類あり、包茎の種類によっては手術した方がいいこともあります。
一つ目は仮性包茎で、包皮を手で根元の方に引き寄せるか勃起すると、すぐに亀頭が露出する包茎です。
お風呂に入る時に、包皮と亀頭の間もちゃんと洗うようにすれば特に問題ないでしょう。
勃起すれば亀頭が露出するので、性交渉の際にも全く問題ありません(男性が気にするほど女性は気にしませんし)。
二つ目は真性包茎で、包皮と亀頭が癒着していて、皮をむこうとしてもむけない包茎です。
勃起時にも皮がむけないので、性交時に痛みを感じます。
皮の中にも精液が溜まるため、不妊症の原因になることもあります。
包皮と亀頭の間を洗うこともできませんから、非常に不衛生になり、亀頭包皮炎になる恐れもあるのです。
子供の頃は真性包茎のことが多いですが、意識してむくようにしていると、仮性包茎になります。
真性包茎は手術や治療をした方がいい包茎です。
三つ目はカントン包茎で、仮性包茎と真性包茎の間のような包茎になります。
皮がむけることはむけるのだけれど、簡単にむけなかったり、痛みを伴ったりします。
カントン包茎は亀頭を圧迫して壊死させる危険性があるため、なるべく早く手術や治療を受けた方がいいでしょう。