五十肩にはヒアロルンサン
五十肩にはヒアルロン酸が有効と言われています。
五十肩は肩関節の炎症が原因ではないかといわれており、体の各関節の治療で効果をあげているヒアルロン酸が肩関節にも効果があるのです。
関節には、ヒアルロン酸が多く含まれる関節液というものがあります。
この関節液により関節をスムーズに動かすことができます。
ですから、五十肩で肩の動きが悪い場合には、関節液の役割を果たすヒアルロン酸の補給が有効なのです。
ヒアルロン酸は、スムーズに肩を動かす助けになるだけでなく、炎症や痛みも抑えてくれます。
医療機関で五十肩にヒアルロン酸を使う場合は、注射でヒアルロン酸を注入することが多いようです。
ヒアルロン酸を注射することで肩の動きが滑らかになります。
効果は2週間程度と言われており、継続的に使用することで効果を持続させることができます。
また、ヒアルロン酸には服用するタイプの物もあります。
感染などの危険がある注射に比べ、手軽にヒアルロン酸を補給することができます。
服用タイプのヒアルロン酸を使用することで、肩だけに限らず体のすべての関節において、関節を動かした時に起こる衝撃を和らげてくれます。
とはいえ、五十肩はヒアルロン酸だけが治療の方法というわけではありません。
五十肩の場合は、医療機関の診察を受け、きちんとした治療をしたうえで、より肩の動きをよくするために、ヒアルロン酸を活用するという方法が良いでしょう。
五十肩の治療法
五十肩の治療法は、主に痛みの治療と肩関節を動かす治療です。
五十肩で痛み症状がひどい時の治療法としては、消炎鎮痛薬などの薬を用いて痛みと炎症を軽減することができます。
消炎鎮痛剤は、内服薬や座薬で処方されることが多いでしょう。
痛みのピーク時には、医師に薬を処方してもらい、使用することで、痛みを抑えることができます。
同じ消炎鎮痛剤でも、副作用の少ない外用薬で治療する場合もあります。
消炎鎮痛効果のある薬剤が入った湿布を貼ることで痛みを抑えます。
五十肩の治療法は、痛みをとるだけでなく、肩関節を動くようにする治療も必要です。
五十肩の運動制限の症状が現れた時に、肩関節を動かす治療をすることで、五十肩の炎症後の癒着を抑え、運動制限を軽減することができます。
五十肩の時の肩を動かす治療法は、主に肩関節の運動です。
運動治療については、まず医療機関で適切な肩の運動方法の指導を受けると良いでしょう。
五十肩は、投薬と運動が最も有効な治療法と言われていますが、中には症状がひどかったり、回復が思わしくない場合もあります。
そのような時は、リハビリという治療法もあります。
特に痛みがひどい場合には、神経ブロック療法が用いられます。
また、重症の場合は外科的治療で手術を行うこともあります。
五十肩には症状に合わせて様々な治療法があります。
五十肩を引き起こしたら、医療機関で診断してもらい、適切な治療法で治療を行うようにしたいものです。
五十肩になる原因
実は、五十肩になる原因はまだしっかりと解明されていないのが現状です。
今、分かっている五十肩の原因として、筋肉の老化や疲労などが挙げられています。
肩は、可動範囲がとても広い関節です。
ですから、老化などによって肩の周りの筋肉や組織が衰えることで、炎症も起きやすくなるのです。
老化した肩に何らかの負荷がかかることで肩に炎症がひろがり、五十肩を発症するケースが最も多いようです。
肩の周りには、筋肉や肩関節を取り巻くコラーゲン線維でできた腱があります。
骨と連結しているこの腱は腱板と呼ばれています。
この腱板が年齢を重ねると老化し、もろくなってしまい、五十肩の発症に大きく関与しているとみられています。
腱板の老化は50代にピークを迎えます。
なので、老化の進む50代あたりの年代で腕や肩に負担をかけると、老化している腱板を傷めてしまい、炎症を起こし、五十肩を引き起こしやすくなるのです。
腕や肩に負担のかかる原因としては、打ち身や腕を伸ばしての重労働などがあると言われています。
また、運動不足や寝る時の体勢、ゴルフやテニスのスイングなども原因かもしれないと考えられています。
五十肩の原因は、正確には解明されていませんが、原因ではないかと思われている事はたくさんあります。
加齢と共に体の様々な組織が衰えていることを意識し、負荷のかかる事を控えることで、五十肩に気を付ける事ができるのです。