背中がしびれた感じの場合の病気
背中にしびれを感じたら、まずは、原因を考えましょう。
原因がすぐに解るなら、大きな問題はありません。
例えば、少し前まで長時間慣れない体勢でいたなどという場合は、一時的に血行が悪くなっただけですので、特に心配は必要ないでしょう。
筋肉疲労などからくるしびれであれば、マッサージやストレッチによってすぐに治まるケースがほとんどです。
しかし、背中のしびれには、内臓疾患のサインである場合も少なからずあります。
大病が潜んでいる可能性が高い場合の特徴としては、背中だけでなく手足もしびれるなどといった、他の部位にもしびれがある事です。
また、頭痛を伴う場合なども要注意といえるでしょう。
このような症状に考えられるのは、椎間板ヘルニアや内臓疾患の可能性です。
重度の内臓疾患は、発見が遅れると、死に至るようなものも少なくありません。
どんな病気でも同じですが、早期に発見し、治療をしていれば簡単に治るようなものでも、無理に我慢をしたせいで、取り返しがつかなくなる事は多いです。
そこまでいかなくても、治療期間が長くなったり、薬で治せたような病気が悪化した為に手術まで必要になったり・・・という場合もあります。
原因がはっきりしない期間は、不安もつきまといますよね。
我慢して放置する事には、何のメリットもありません。
デメリットは、挙げるとキリがないほどです。
是非、面倒がらずに病院で診察を受けてください。
背中の痛みと甲状腺の関係
背中に痛みを感じる事と甲状腺の病気の関係については、現段階では、解明されていない部分が多く残っています。
甲状腺の働きがスムーズでないと、血行が悪くなります。
となると、老廃物がつまる可能性も必然的に高くなってきます。
甲状腺の病気を抱える方が、肩こりや腰痛に悩まされる傾向が強いのは、この為だといわれています。
肩こりや腰痛は、重度のものになると、広範囲に痛みが広がったように感じる事が少なからずありますね。
それは、弱っていたり痛みがでたりする部位をあまり使わないようにと、その他の器官がその部分をかばおうとする為に起こります。
問題のないところに負荷が大きく掛かると、肩の痛みが首に、首の痛みは頭に、腰の痛みは足や背中に、といったようにどんどん転移してしまうのです。
これが甲状腺の病気と背中の痛みの関係として、今考えられる唯一の要因です。
ですので、甲状腺からくる背中の痛みには、血行をよくする栄養素を意識して摂取したり、ストレッチをしたり、マッサージをしたりといった、こりの予防を行うのが有効といえるでしょう。
また、甲状腺の薬の中には、胃に負担が掛かるタイプのものがあります。
胃の痛みは背中の痛みと関係性が強いので、何か思い当たる節がある方は、薬のタイプを変更できないか担当医に相談してみてください。
胃痛からくる背中痛の場合は、胃への負担を軽減できれば、改善されるでしょう。
ヘルニアと背中の痛みの関係
背中の痛みには、色々な原因が考えられます。
その一つがヘルニアです。
あるデータによると、背中が痛む方の5パーセント前後が、ヘルニアなんだそうです。
ヘルニアといっても、起こる部位によって色々ありますが、背中の痛みと深い関係にあるのは、「椎間板ヘルニア」です。
この「椎間板」とは、脊椎の骨と骨の間にある軟骨のようなものです。
この軟骨が飛びだしてしまうのが、「椎間板ヘルニア」なのですが、飛びだした部分が各神経を刺激する事で、背中に激しい痛みを生じる事が多くあります。
背中に痛みがある時に、それがヘルニアかどうかを判断するには、CTやMRI、レントゲンを行うのが一般的です。
つまり、病院での検査が確実という事ですね。
対処法としては、「急性期」といわれる激痛の期間には、とにかく安静第一です。
この時期の治療には、痛みを和らげるような器具や投薬、注射などを使用していきます。
「慢性期」といわれる、少し経過して痛みがましになる時期に入れば、多少の痛みは我慢して、体を動かすようにしていきます。
治療には、温めたり電気を流したりしていくといった方法が多いですね。
ただの重度の筋肉痛と思い込んで我慢していたが為に、いきなり激痛に襲われて倒れるなんて方も少なからず存在します。
無理をしても何も得はありません。
「おかしいな」と感じたら、早めに病院で検査してみてください。
病院では、慢性化を予防する為の注意事項なども教えて貰えるので、こういった事は、専門家に相談するのが一番ですよ。