大人の引きこもりに悪影響な生活習慣
大人になってからの引きこもりで、ありがちな悪い生活習慣としては、昼夜が逆転して夜に活動して、まともな食事を摂らず、インスタント食品やスナック菓子をたくさん食べ、テレビゲームやオンラインゲーム、ネットサーフィンなどに起きている時間のほとんどを費やすといったところでしょうか。
当然のことですが、本来なら活動するべき昼に寝て、夜に起きているというのは心にも体にもよくありません。
自覚症状はなくても、確実に悪影響が出ます。
人間は昼間よりも夜の方が考え込みやすくなり、くよくよと悩んでしまいがちです。
深夜に悩んでいたことを昼間に考え直してみたら、たいしたことじゃなかったなんてこともありますよね。
それに、栄養バランスのとれた食事をきちんと三食摂らないのも問題です。
人間の体はもちろん、心も食べたものに影響されます。
栄養のある食べ物ではなく、インスタント食品やスナック菓子、出来合いのお弁当のようなものを食べ続けていると、無気力になったり、イライラしたりします。
夜に睡眠をとらない上に、体に悪影響を及ぼす食事を摂っていたら、体調も精神状態もどんどん悪化していくでしょう。
また、テレビゲームやオンラインゲーム、ネットサーフィンなどをして、運動をほとんどしないのも、肥満の原因になりますし、体力の低下に繋がります。
ネットを通して誰かと関わっているような錯覚を起こすのもあまりよくありません。
時には、引きこもりから立ち直れるきっかけを掴める事もあるでしょう。
でも、大抵の場合は、それで満足してしまって現実の世界に再び出ていく意欲を失ってしまいます。
大人の引きこもりを予防するには
大人の引きこもりを予防するには、職場での同僚や上司、親の理解や意識が大切になってきます。
みんなの意識が変わらないと、引きこもりは無くならないと思います。
大人になってからの引きこもりには、子供の頃の教育が関係していると考えられます。
子供が失敗した時、手を差し伸べてあげることは良い事です。
その事自体は、悪い事ではありません。
しかし、それが毎回となると、自分で解決することが全くできない子供になってしまいます。
子供の年齢に応じて、親は見守る立場にならなければなりません。
自分で解決していく力を付けてあげなければならないのです。
また、体力の衰えも関係してきます。
体力の衰えは、精神力の衰えにも繋がります。
机にかじりついてばかりの生活では、体力は付きませんよね。
時には、思いっ切り体を動かし、人との関わりも増やしていくと、さらに良いです。
特に近年の日本人は、子供が失敗しないように、親が失敗しない道を導いてあげることが多いのです。
それでは、社会に出て失敗しても、それを克服する方法がわからない状態になります。
そこから、失敗したくない=何もしない、と言う引きこもり状態になっていってしまうのではないでしょうか。
人は失敗して、その克服方法を見付けていきます。
子供の頃から何も失敗しないで育ってしまうと、克服方法がわからないままなのです。
大人になってから引きこもらないようにするために、子供の頃からの教育にも注意が必要なのかもしれませんね。
大人の引きこもりになった時の対処法
引きこもりになってしまった人への対処法には、どういったものがあるのでしょうか。
まずは、親や兄弟姉妹などの家族、学校に通っていれば先生方などの協力が必要になります。
カウンセリングの先生、精神疾患がみられる時には、精神科の先生も一緒になって協力していきます。
引きこもりの原因になった事を、少しずつ整理しながら突き止めて行き、引きこもりからの解決方法を導き出していきます。
精神疾患があった場合は精神科を受診し、適切な治療と、症状によっては投薬が必要になります。
精神科を受診すると言うことは、外出をしなければなりません。
外に出ることが困難な場合もありますよね。
その場合は、補助者と一緒に外出していきますが、この外出も治療の一環になります。
補助者も一緒になって協力し、治療を行っていくのです。
また、引きこもりの人達は、昼夜逆転の生活を送っている場合が多いですよね。
その場合、生活リズムを元に戻してあげようと家族は思ってしまいます。
しかし、この生活リズムの逆転はあまり気にしない方が良いかもしれません。
生活リズムを元に戻すことが、果たしてその人の為になるのかと言うと、そうでは無い場合が多いようです。
ただ、昼夜逆転生活を送ってしまう原因が、不眠症状にあるのであれば、薬による治療が必要になります。
その場合は、すぐに精神科などを受診した方が良いですね。
引きこもりからの脱却には、時間が掛かります。
周りの皆さんと協力しながら、気長にがんばっていくしかありません。