うつ病とは
うつ病は「心の風邪」などという言われ方をしますが、風邪のように簡単に治るような病ではなく、何年・何十年と闘病生活を送る人も少なくない心の病です。
症状としては、著しい気力の低下から、食事をしたりトイレに行ったりすることさえ億劫になり、寝たきり状態になることも少なくありません。
また、生きている気力さえ失う人も多く、何もできない自分を蔑む気持ちから自殺願望が強くなったりする傾向が強い病気です。
実は、うつ病は「心の病」と言われながらも、本当は脳内物質の不足や、脳内物質の伝達機能がうまく働かないことが一因となって起こる病です。
ですから、自殺願望などないのに、突発的に電車や車の前に飛び込んでしまうというような自殺もあるのが恐ろしいところです。
うつ病では脳内物質を補うような薬を処方したり、カウンセリングを行うことが主な治療となっています。
うつ病の原因は辛い状況が続いたことばかりではなく、場合によっては進学や昇進・結婚といった、本人にとって嬉しい状況が原因で起きることもあります。
そのような場合には、本人の喜びの感情が強いためになかなかうつ病であることに本人自身も気がつかないことも多いです。
それに、何となく気がついても気づかない振りをしたり、気のせいだと無理やり思い込もうとしたりすることもあるでしょう。
精神科に通うことを嫌悪してなかなか通院せず、症状が悪化してしまうケースも少なくないので注意が必要です。
アトピー治療で大事なポイント
アトピー性皮膚炎には様々な原因や要因があるのですが、現段階では完全に解明されているわけではありません。
食べ物やダニなどのアレルゲンが引き金となるのは知られていますが、その大元の原因は遺伝による体質や生活環境・病気などによる体力低下などが複雑に絡み合って発症すると考えられています。
以前はアトピーといえば子供の病気という認識が強かったのですが、最近では大人になってから発症する人も増えています。
原因が全てわかれば治療方法もありますが、実際には完全に原因を突き止めることは難しいため、対処療法的な治療で症状を抑えるしかないというケースの方が多いのが現状です。
ただ、アトピー性皮膚炎を発症する人は、免疫力が低下していたり、皮膚の乾燥によって発症しやすくなっていたりする事が多いため、皮膚の保湿効果や抗菌効果を高める入浴剤などで皮膚を守る力をつけたり、食事療法や乾布摩擦などで免疫力を高めたり、体質改善を試みることも推奨されています。
食べ物にアレルゲンがある場合は、徹底的にその食材を排除するのが基本的な対処法です。
食物アレルギーは、場合によっては摂取すると命の危険もあります。
単なる好き嫌いとは全く違いますから、本人だけでなく、周囲の人にも食べない、食べさせないを周知徹底する必要があるでしょう。
いずれにしても、アトピー治療のためには、まずアレルゲンの特定と発症の原因や要因を少しでも多く突き止めて、それらを排除する、もしくは、改善することが重要な鍵となっています。
アトピーを悪化させるアレルギー物質
アトピーがアレルギー症状であるのは周知の事実ですが、アレルギーの原因となる物質については各人によって全く違うのです。
一般的にアトピーの原因となるアレルゲンは、食べることによって引き起こされる食物性アレルギーと、吸引することによって引き起こされる吸入性アレルギーと、触れることによって引き起こされる接触性アレルギーがあります。
この中で特に古くから知られているのは食物性アレルギーで、卵や牛乳・甲殻類などの動物性蛋白質でアレルギーを起こす人が最も多く、他にも大豆などの植物性蛋白質や穀物類でもアレルギーを起こす人がいることが知られています。
食物性アレルギーの症状は主に身体に出る発疹で、酷い場合には喉の粘膜などが腫れて呼吸困難を引き起こす場合もあります。
また、最近増えてきたのが吸入性アレルギーで、よく知られているのはスギ花粉による花粉症です。
中には、ヒノキ・バラ・セイタカアワダチソウなど、杉以外の様々な植物の花粉に反応する人もいて、一年中花粉症の症状が出ているという人もいます。
花粉症と同時に知られるようになったのがハウスダストで、ホコリや建築素材に使われる化学物質などによってアレルギー症状が発症します。
吸入性アレルギーの場合には、クシャミ・鼻水・鼻づまり・涙目・粘膜の痒みなどが主な症状です。
接触性アレルギーは、主に金属や植物・化学物質に触れることで触れた部分が腫れたり、痒みを伴ったりします。
化粧品や純度の低い金属アクセサリー・漆・ゴム・薬剤などが原因で起こるようです。