痔の種類
何だか相談しにくいし、あまり知られたくない。
病気の中で、こういった感覚になるのは、「痔」くらいではないでしょうか。
もちろん、探せばその他にも色々とあるかもしれませんが、大病でもなければ、当人に落ち度も特にないはずなのに「恥ずかしい」と感じる病気となると、やはりこれ以外では、かなり珍しいかと思います。
そんな痔にも、細かく分ければ、たくさんの種類があります。
「切れ痔」「イボ痔」などと、一般的にも種類が分けられて表現されているので、多少はご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
痔には、この他にも、外痔核や痔ろうなど、種類がたくさんありますが、基本的には便秘や血行不良が原因である事が大半です。
ただ、種類によって治療法が変わる事がありますので、きちんと把握しておいたほうが安心です。
中には、軟膏や便秘薬などの簡単な処置で治る種類もありますが、手術で切除しないといけない種類の痔もあります。
悪化しやすい種類や、慢性化しやすい種類、大病になりかねない種類など、種類によって本当に特徴も様々です。
種類だけでなく、軽度か重度かなどによっても、もちろん治療法は変わります。
ですので、自分で勝手に判断してセルフケアしてしまうのは、ちょっと危険かもしれません。
是非、専門家に相談し、きちんとした指導の元に治療してください。
特徴だけで自分のタイプを判断するよりも、専門医によってきちんと検査して貰った方が、すごく安心感がありますよ。
病院に行かずに痔の治療
痔は恥ずかしい病気と捉えている方が多いので、あまり他人には公表しませんよね。
その影響から、あまり知られていませんが、痔を患った経験のある方は、日本人にはとても多いのです。
だから病院に行く事は恥ずかしい事ではないのですよ。
などといわれても、抵抗がなくなるはずはありませんよね。
どうしても、肛門科には行きたくないなんて方は、きっと少なくないでしょう。
もちろん、肛門科受診は、痔の治療において、西洋医学では一番手っ取り早い方法です。
ですが、肛門科に行かなくても治療をする事は可能です。
東洋医学などでは、患部をみせないで治療する事もできるのです。
整体や鍼灸、漢方などでは、痔の根本原因からの改善が主となるそうです。
東洋医学では、冷えや便秘、血行不良などから改善し、痔にならない体を作っていきます。
どちらかというと、痔は東洋医学が専門分野であるという先生などもいます。
また、市販の薬で治療する事も不可能ではありません。
ただ、市販薬というのは万人向けの治療である為、これらによって得られる効果には、かなりの個人差があります。
素人判断で間違った治療をした事によって、悪化するかもしれないというリスクもあります。
ですので、時間が取れなくて今すぐには先生に相談に行けないけど、痛くて仕方ないなどといった時の「応急処置」に利用するのがベストかもしれませんね。
このように、痔の治療といっても、色々な選択肢があるので、放置だけはせずに、しっかりと治してくださいね。
女性の痔
女性に多いトラブルといえば、「冷え性」や「便秘」ですよね。
女性は、日常生活を普通に送るだけでも、血行不良が起こりやすいのです。
何かと、外見を重視しないといけない為、不安定な靴や締めつけのきつい服装などをしている方は、とても多いです。
寒い季節でも、スカートを履いたり薄着だったりと、機能性よりも外見に重点をおく機会が多いのも、女性の特徴ですね。
そうした事だけでも冷え性になりやすく、便秘がちになるのですが、女性というのは、トイレを我慢する機会も多いですよね。
他にも理由はありますが、このような環境の方が多いのが、女性が便秘になりやすい原因かもしれません。
便秘と密接な関係にある「痔」も、やはり必然的に女性に多くみられます。
不潔なイメージを持つ方が多いようで、なかなか人にはカミングアウトしませんが、実は多くの女性は痔の経験者なんです。
出産を経験した女性なら、大半の方が痔も経験するようです。
なので、妊娠中や出産後などに痔になったら、産婦人科で健診ついでに相談してもいいでしょう。
痔の治療法には、色々なものがありますが、女性はかなり悪化するまで病院などに行かない傾向があります。
悪化すれば、慢性化の確率がかなり高くなりますので、どうせ行くなら早い段階で手を打ちましょう。
どんな病気にせよ、早期発見・早期治療が一番楽ですし、確実ですよ。
是非参考にしてくださいね。